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山の便り 息吹清々しく

#39|フライフィッシング/FlyFishing
2021年5月30日/新潟県上越地方

玄関を開けると目の前に広がる南葉山。標高1000m弱の小さな山であるが、山頂付近の雪が消え、緑深まる頃合いが、山渓シーズンインの知らせ。そう、待ちわびていた山の便り。雪解けを目視し、雨落ち着くころを見計らって秘密の川園へ。

そこは、眩い緑の森。透明感あふれる清流で、カジカ蛙が心地よい鳴き声で歓迎してくれているかのよう。水面に浮かせた毛鉤への反応は上々。盛期が近づいている証だ。釣り上がりが愉しい季節。おのずとキャストにも力が入った。

毛鉤に反応し、深緑の淵底から浮かびあがってきたイワナ。ドキドキ、ワクワクが止まりません。

前回の釣行から1か月余りが経過。雪代はどこへやら。まるで初夏を思わせるような渓相では、入渓地点から堰堤までの、わずか数百メートルの間で5尾ほどのイワナが遊んでくれた。サイズは小さいものの、魚に出会えた喜び、充足感に満たされ、早々に竿じまい。

帰り際、遭遇したのは川をわたるタヌキ。こちらをじっと見つめたあと、岩に飛び移ったかと思うと、ずり落ちて川にドボン……。流されながらもなんとか対岸へ。

ゆっくり、ゆっくりと、動物たちも動き始めている。


FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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