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ゆうが出来上がるまで

裏垢を始めようと思った時の俺は典型的な非モテだった

遡れば最初の原因は小学校のころからだろう
何を間違えたか、親に言われるがまま中学受験をした結果
中高男子校に通ってしまい(男子校だと気づいたのは入学式の時)
俺の青春は女性とかかわることのないものになってしまったのだ
断っておくが別に男子校が悪かったわけではない
授業中に全裸のやつが廊下を全力で走り抜けていったり、下半身露出して記念撮影する教師など男子校でしか味わえないであろう楽しさがいっぱいあった
来世も選べるなら男子校に行きたいとすら思う
ただ、その一方で中高6年間同年代の女の子と触れ合う機会がなかったことは大きな痛手だった

大学に入り女子と同じキャンパスになっても何を話したらいいのかどう話しかけたらいいのかすらわからず、付き合う付き合わないどころの話ではなかった
結局大学ではなにもなく、楽しそうに話す同級生の輪にも入れずテストの情報なども手に入らなかったおかげで大学卒業に5年かかる羽目になった

そんなこともありつつ、去年の春ごろ、中学からの男友達で俺と同じような境遇の友人から最近マッチングアプリで彼女ができたと聞いた
ほんとにそんなことあるのかと思いティンダー、タップルをやってみたけど一向に会えない
そもそもやり取りができるようになることがほぼなく、できたとしてもうまく続かない
だめだな、金の無駄だなと思って1か月でやめた

ある日ふとラインの通知に気が付く
小学校の頃好きだった子の誕生日が近いという通知だった
それに気づいて三日三晩ラインを送るか悩んだ、というか通知というのは言い訳でまったく関わりがなくなってから10年以上たつのにあぁ誕生日だなと毎年思っていた
この時点で普通にキモいが当時の俺は非モテを極めていたので許してほしい
どうせこのままだと一生会うことないし、ブロックされたならそれでいいやとありったけの勇気を出してご飯に誘ってみた
勇気を出してえらいぞ過去の俺
そしてなんの奇跡かラインがかえってきて、2週間後恵比寿で飲もうという話になった
その時は舞い上がって、美容院に行ったり服を新調しに行ったりと楽しかった
けど、やっぱり10年越しに会う友達でかつ気になっている女性と女性慣れしていない俺がうまく話せるわけもなかった
挙句お酒の力に頼ろうとして酔いつぶれてしまい、気づいたら家の近くの川で号泣しながら母親に鬼電していた
まったく記憶がないので正直なにをやらかしたのかは今でもわからない
とにかく悔しかった
その次の日俺は初めて会社に遅刻した

そんなことがありつつも夜のおかずを探している際に出会ったのがTwitterの裏垢だった
俺はまだその子のことを忘れられず、とにかく他の子と経験をつんでもう一回チャレンジしよう!と思いなんでもいいからとりあえず会おうとアカウントを作成した
最初は何となく触ってみたり他の人を真似してみたりして適当にやっていたただ唯一にして一番の幸運は始めた時期がよかったことだろう
Twitterを始めたのは7月の中頃だった
そこから一か月弱の8月頭、初めて出会うことができたのだ
その子は地方からオーキャンで地方から出てきたJKちゃんだった
これで味を占めた俺は本格的にTwitterの裏垢の人としてやっていこうと決める
それでも9月中旬をすぎるとぱったり会えなくなってしまった
ここで夏休みという時期の偉大さ、アカウント運用ではなくそのタイミングに救われていたのだということを痛感した
そこから仕事が閑散期だったこともあり毎日8時間以上Twitterの研究をしたり、アカウントの作成やDMをひたすら送ったり試行錯誤をつづけた
完全に裏垢というものが掴めたと思ったのは11月に入ってから
この頃には毎月新規の子を10人以上、リピートの子も多く抱えていて
週に1回女の子と会わない日を意図的に作らないと休みがなくなってしまうくらいお誘いをもらえるようになった
気になっていた子とはその後会ったがどうしてこの子にこだわっていたんだろうと思ってしまいその後は連絡も取らなくなってしまった
このくらいの時期になると知り合い同士の集まりで女の子を落とせるようになったり、駅前でナンパしてそのままお持ち帰りができたりと裏垢関係なく女性との付き合い方のコツがわかるようになっていた

これまでの人生の不満を解消するかのようにほとんど毎日女の子と会っていたがある程度満たされてきたのと正直体力的にきつくなってきたのもあり、その後年明けからは会うペースを落とすために新規を募集しなくなり、Twitterも離れる時期が続いた
その時期もこれまで会った子と遊びに行ったりして、半年ちょっと前では考えられないような生活だなぁ今でもふと思う

もし、Twitterを始めた時期が悪かったら、最初の一人に会えなかったら…
自分にたまたま積み重なった幸運がもし一個でもなかったら、一生モテない人生で陽キャを羨みながらなにもできずに終わっていく人生だったんだろうなと思う

もし、モテたい人生に変えたい、人生逆転したいと思っている人はTwitterを本気で運用してみるのがいいと思う
人生負け続けて、どうしようもなかった俺ですらもう会わなくてもいいと思うほど女性と会うことができる
顔で評価されるマッチングアプリよりも俺みたいにこっちのほうが向いている人も大勢いると思う

最後にこんなどうしようもなかった俺でも会えるようになった秘密のTwitterの運用法を紹介する
モテたいやつはみんな参考にしてくれ


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