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『キャンディークラッシュソーダ』レビュー

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どんなゲームか?

・ジャンル
パズルゲーム

・リリース日
2014年6月11日

・開発会社
King


面白いところ

▼連鎖が気持ち良い3マッチパズル

キャンディクラッシュシリーズが面白いところは、「連鎖が気持ち良い3マッチパズル」です。
もちろんこのキャンディクラッシュソーダも同様です。
キャンクラは、プレイしていて本当に気持ちが良いパズルゲームなんですよねぇ。
「面白い」というより「気持ち良い」の方が表現として合っているかもしれません。

ポコポコの時にも触れましたが、「連鎖が続けば続くほど良いことが起こっている」を表現しています。
連鎖していくとパズルが消える時の音が徐々に高くなっていきますし、3連鎖以上行くと特別な褒め演出が入ります。
キャンディクラッシュソーダでは、3連鎖直後に超低音ボイスで「Juicy」「Devine」「So Delicious」「Tasty」と声が流れます。

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ポップなBGMとSEの中に超低音ボイスが流れるので、とてもコントラストがあって、この表現は尖ってます。
このボイスがアクセントになってて心地よいし、褒められているので嬉しいんですよね。
この「ポップサウンド×超低音ボイス」はキャンディクラッシュの特徴的なところです。

そして、スリーマッチパズルならではの、一箇所しか動かせないのに、その一手があれよあれよと連鎖を生み、たくさんのパズルが消えていく…これがやめられないんです。

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そして、たまに奇跡が起きるのが憎いところ。
「これあと3手でクリアするの無理じゃね…?」っていう状況でも、奇跡的に連鎖が重なってクリアできちゃう時があるんです。

もう離れられなくなります。

僕はこんなことを考えながらプレイしていたもんで、遂には1400ステージ以上行っちゃいました。笑

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でもやめられない、、
ただ、やめられない理由はこれだけじゃないので後述します。


▼"ソーダ"ならではの面白さ

キャンディクラッシュソーダならではの面白さを見ていきます。
キャンクラソーダはもちろん気持ち良さだけじゃなく面白いところがあります。

特に、ガムギミックとチョコレートギミックは「面白い!」と思えるポイントなので、この2つに絞って説明していきます。

・ガムギミック

ガムギミックは、パズルにくっついて、そのパズル自体を動かせないようにするギミックです。
ガムのくっつき段階は2段階あって、1段階目はガムにくっついているパズルを動かすことができるのですが、2段階目はパズルごと完全に動かせなくなります。

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ガムは、1ターンごとに消さなければ、以下の行動をとります。
・まだくっついてないパズルに1段階目でくっつく
・すでに1段階目になっているパズルを2段階目にする

ガムを消し続けさえすれば、ガムが行動を取ることはありません。
この仕様が、「今はガムを消さずにボムを作っておくべきか、それともガムを消しておくべきか」という行動選択のジレンマを生んでいます。
このジレンマを乗り越えてステージクリアすると、「面白い!」となる訳です。

・チョコレートギミック

チョコレートも同様に、行動選択のジレンマを生んでいます。
チョコレートは1段階チョコ(茶色いやつ)と2段階チョコ(白いやつ)があって、
・パズルをチョコレートに変える
・2回壊さないと消えないチョコに変える
という仕様です。

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ここでも、「今はチョコを消すべきか、それともボムを作っておくべきか…」のジレンマを生んでいます。

このようにして、一見気持ち良いパズルの中にもしっかりと行動選択のジレンマを作り、「面白い」感情を創出しています。


売れているところ

キャンディクラッシュソーダをプレイしていると、「とにかく売るんだ!」という姿勢がものすごくが伝わってきます。
どういう要素が課金に繋がっているのか?
詳しく見ていきましょう。

まず、キャンディクラッシュソーダで課金できるものは、以下のものです。

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▼キャンディクラッシュソーダで課金できるもの
・ゴールド
・アイテム付きの場合

非常にシンプルです。
その代わりに、ゴールド課金とアイテム課金を促す施策がふんだんに詰め込まれています。
それぞれの課金ポイントについて見ていきましょう。


▼ゴールド課金

プレイヤーはゴールドを消費することで、「ステージのコンティニュー」をすることができます。
ステージを失敗した時にゴールドを使用することで、手数を5回増やすことができます。

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この画面を見て分かる通り、1番押しやすい所にあるボタンがコンティニューボタンになっていて、タップするとすぐさまゴールドを消費して手数が5回増えます。
対してコンティニューしない場合は、右上のちっちゃい×ボタンをタップします。
そして×ボタンを1回タップしてもマップには戻らず、

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「本当にやめる?」の表示が。
これを見て分かる通り、「ぜってぇコンティニューさせてやるからな!」という魂胆を感じます。
もう、ここまで来ると潔いです。笑
思わずコンティニューボタンをタップしてしまい、ゴールドを消費させて課金を促すというやり方です。

この他にも、ゲームの外側からコンティニューさせたい気持ちを促す施策があります。 

・レインボーロード

その1つがレインボーロードです。

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失敗せずにステージを進めていくと、アイテムブーストを無料でしてくれるというものです。
ステージを1つクリアするごとにブーストが段階的に豪華になっていきます。
レインボーロードを最高段階まで進めると、全てのアイテムブーストが揃った状態で始められるため、とてもステージをクリアしやすくなります。
しかも、プレイしていてパズルを簡単に消せるので非常に気持ち良いです。
ただし、1回でもステージを失敗すると、そのブーストはリセットされます。
この仕様があるため、ユーザーは「なるべく失敗せずにステージを進めたい」と思い、失敗した時にはコンティニューしたくなり、ゴールド課金に繋がります。

・ログボ

さらに、このレインボーロードに絡めてコンティニューを促す施策が、ログインボーナスです。
ログインボーナスは、1日1つのブーストアイテムがもらえて、ログイン間隔が1日でも開けばもらえるアイテムがリセットされる仕様です。

このログボで肝心なのが、序盤にもらえるアイテム。

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2時間以内なら無限に使えるブーストアイテムが盛りだくさんです。
こうすることで、ステージを失敗しても何度もブーストアイテムが使えるためステージクリアまで何度も挑戦し、ステージクリアをすればレインボーロードがもらえるので「失敗したくない」という気持ちが強まり、ついコンティニューしてしまう、という課金ルートへ繋がります。
また、新規ユーザーや復帰ユーザーに対しても、アイテムを使ってパズルを消す気持ち良さをすぐに、感じてもらえるため、ハマってもらえる可能性が高くなります。

・ゴールドチケット

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これは課金促進施策としては破壊的に良い施策です。
僕もつい買っちゃいました。

まず、ゴールドチケットがもらえるステージをクリアすると、チケットを1枚獲得することができます。

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そのステージは、必ず難易度が「ハード」以上になっているので、クリアするのも中々難しく、何度も試行錯誤してやっとゴールドチケットを1枚手に入れます。
そして、そのゴールドチケットを8枚やっとこさ集めると、こんな画面が。

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この商品の何が良いかって、「価値が自明 & お得 & 期間限定 &  頑張ったご褒美というところ。

まず、ゴールドはコンティニュー画面で散々その価値の高さを見せられているし、ブーストアイテムもログボで何度も使う体験をしているため、すでに価値が良く分かる商品です。
そして、「本当なら240円だけど、今なら半額の120円で売っちゃう!」という期間限定&お得さ。
さらに、ハード以上の難しいステージを8つ以上クリアしてゴールドチケットを集めるという、頑張ったご褒美のように見せられるので、とても嬉しい気持ちでこの画面を迎えることになります。
という4段重ねにより、課金しちゃいました。

課金した結果、

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ブーストアイテムを一定時間フルコンプで使い放題になり、100ステージほど一気に進めることができました。
この体験は非常に気持ちが良い。
たった120円でとても気持ちが良い体験ができる施策なので、この施策は課金率めっちゃ上がったんじゃないでしょうか。


さて、キャンディクラッシュソーダの面白さ(気持ち良さ)と、売れているところについて見てみました。
スリーマッチパズルゲームの中で僕が1番ハマったゲームなので、皆さんもぜひやってみてください。

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