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【5.国の印象・観光編】ヨーロッパ1ヶ月周遊の記録

ヨーロッパ周遊の記録を、テーマごとに赤裸々にお伝えする連載記事。最後は国の印象・観光編です。元々はそれぞれ独立した記事にする予定でしたが、面倒なのでまとめちゃいました。

9カ国あるので長くなりそうですが、どうぞお付き合いください。(私の主観のみで書いてます!)

▼まとめ記事はこちら

また、各国ごとに写真アルバムをつけていますが、まとめて見たい方は以下から閲覧いただければと思います!(編集途中ですがご了承を!)
※写真のダウンロードや無断転載、加工はご遠慮ください

1. イギリス(ロンドン)

最初に訪れた国なので、ヒースロー空港からロンドン市街まではすごく緊張して電車に乗っていました。でも、ホテル到着後、夕方の街を歩いたらパブで飲んでる人たちをたくさん見かけて、なんだかほっこり。お店の軒先にたくさん花が飾ってあるのもよかったなあ。

ヨーロッパはどの国も大きな公園があるけど、ロンドンは特に綺麗だった印象。街の人はドライ寄り。ちょっとだけアジア人差別っぽい雰囲気も感じました。(気にしすぎかもしれない)

<訪れた観光地>
- リージェンツ・パーク
- シャーロック・ホームズ博物館(入り口だけ)
- キングス・クロス駅 9と3/4番線(見るだけ)
- バッキンガム宮殿衛兵交代式
- セント・ジェームズ・パーク
- ビッグ・ベン
- ロンドンアイ(見るだけ)
- ウェストミンスター寺院(見るだけ)
- ナショナル・ギャラリー
- 大英博物館
- ウエストエンド(オペラ座の怪人鑑賞)
- フォートナム&メイソン
- 大英図書館

2泊と短い滞在だったので、中日にぎゅぎゅっとまとめて観光しました!特に良かったのは、リージェンツ・パーク、オペラ座の怪人、大英図書館の3つ。

リージェンツ・パークは手入れの行き届いた美しさはもちろん、植栽の種類の多さにびっくりしました。多種多様な薔薇、日本庭園、熱帯植物っぽいエリアなど、すごく楽しかった。

オペラ座の怪人はもちろん英語なのであんまりセリフは分からなかったのだけど、それでも迫真の演技と魂のこもった歌唱に最後は自然と涙が溢れました。すごい。これを機に日本でもミュージカル観ようと思いました。

そして大英図書館。仕事のために電源とWi-Fiを求めて行ったんですが、荷物を入れるロッカーもあるし、開放的な空間ですごく快適でした!これをきっかけに各国で図書館を巡ることに。

今回は本当に観光地を巡るだけになってしまったので、また機会があればじっくり過ごして、もっとイギリスの空気や特徴を知りたいなと思いました!


2. フランス(パリ・ジヴェルニー)

周遊の中で最も治安の悪さを感じたのがパリ。事前情報の印象の悪さもあるかもしれない。メトロは誰もが早歩きで、スリに神経を擦り減らして乗るのは大変でした。

ただ、街並みは綺麗!セーヌ川沿いをよく歩きましたが、座って語らう人、飲んでる人、踊っているシニアたちなど、人生楽しんでる雰囲気が最高でした。そして、美術館の豊富さはやはり行ってよかったなと思います。

街の人たちは親切とまではいかないけど、フランス語で挨拶すれば嫌な顔をされたりはなかったし、フレンドリーな店員さんもいました。

<訪れた観光地>
- ポンピドゥーセンター(図書館、美術館)
- ノートルダム大聖堂(見るだけ)
- エッフェル塔
- サヴォア邸
- 凱旋門
- オランジュリー美術館
- ルーヴル美術館
- オルセー美術館

パリには5日滞在して、観光以外に街やホテルでゆったりする時間も多かったです。観光地でよかったところは、エッフェル塔、サヴォア邸、オランジュリー美術館。

エッフェル塔は記念に登るくらいの気持ちだったのですが、実際に登るとテンション上がる!マジックアワーの景色と、展望台にいる人たちのピースフルな雰囲気も相まってすごくよかった。

サヴォア邸は、パリミュージアムパスで行ける近代建築の世界遺産。パリ郊外のポワシーまで行く必要がありますが、建築好きには涎が出る作品だと思います。

パリの美術館の中では、モネが好きなのでやはりオランジュリーが一番好きでした。睡蓮の間が比較的空いている開館すぐに行くのがおすすめです。

また、フランスではモネの家があるジヴェルニーにも行きました。パリから電車で1時間ほど。駅からはバスで約20分です。

見所はモネの家と印象派美術館、モネのお墓くらいなのでパリから日帰りも可能です。私はゆっくりと楽しみたいので駅周辺に1泊しましたが、パリとは違ったゆったりとした街の雰囲気にとても癒されました。

3. ベルギー(ブリュッセル)

ブリュッセルは1泊のみですが、夜にグランプラスへ行った時の煌びやかな空気は忘れられません。加えて、ちょうどビールフェスをやっていてお祭り騒ぎでした!

ただ、治安はあんまり良くないかも。パリから到着した北駅は特に治安が悪いらしく、トラム乗り場も薄暗くてかなり緊張。(そして逆方向に乗るミス)
観光地周辺はそこまで気になりませんが、街があまり綺麗ではなかったです。でも、道すがらにあるフライドポテトが絶品。それだけで私的には行ってよかった!

<訪れた観光地>
- グランプラス
- 芸術の丘

芸術の丘の横にある王室図書館にも行ったんですが、入館方法がわからず断念。コンパクトな街なのですぐに周り終えました。

4. オランダ(アムステルダム・キンデルダイク)

今回の旅で一番好きだった国・都市を挙げるとしたら絶対にアムステルダム。今回の旅で、というよりも、ここまで心惹かれる街は初めてかもしれない。いつか住みたいとすら思ってます。

まず到着してすぐ、市街地の外周を走るメトロの路線から見える近代建築たちに惚れ惚れ。特に窓のデザインが特徴的で、一気に心踊りました!市街地は水路と煉瓦造りの建物が立ち並び、玄関や窓辺は植物やインテリアで美しく飾り付けられていて、どこを歩いても楽しいかったです。

また、滞在したエリアは大学などがあって落ち着きがあり、自然も多く、かつ飲食店なども適度にあってなにもかもがちょうど良い。(トラムのArtis駅あたりです)

オランダといえば大麻と売春が合法で、街を歩いているとコーヒーショップ(大麻のお店)が本当に普通にあります。でも、治安の悪い感じはなかった。唯一、飾り窓地区だけはそのつもりで歩いた方がいいかなと思います。私は暗くなる前に通り一本だけサッと見てきました。

<訪れた観光地>
- ライデン大学付属植物園
- キンデルダイク
- アムステルダム国立美術館(カイパース図書館)

ゴッホ美術館にも行きたかったけど予約が全滅でした…。『花咲くアーモンドの木の枝』が好きなので、代わりにグッズを爆買いしました。その足で行ったアムステルダム国立美術館は中から見れるカイパース図書館目当てでしたが、いざ行くと美術館自体の建築の美しさと、設計の巧みさに感動!すごくよく作られた美術館だと思います。アプリのオーディオガイドで、建築などテーマ別でルート案内があるのも素晴らしい。

ライデン大学付属植物園はホテルのすぐ近くでしたが、ここもすごく良かったです!時間があれば中のカフェでお茶したかった。

キンデルダイクは一応行ってみましたが、遠さの割りにはうーんて感じでした。が、帰りに通りがかったエラスムス・ロッテルダム大学周辺の雰囲気がよかったので、遠出も悪くないかも。


5. ドイツ(ベルリン)

ベルリンは、道にたばこのゴミが落ちてたり街は綺麗!というわけではないけど、不思議と治安が良い感じがする不思議な街でした。最も多国籍な雰囲気があり、各個人が自由にのびのびと暮らしている印象を受けました。ごはんもアジア系・インドカレーなど多種多様でありがたい。

また、テンションが上がったのはドラッグストア「dm」。日本のドラッグストアに近く、品揃え豊富。足りなくなってきたボディウォッシュや、美容液やハーブティーなどのお土産もdmで購入しました。

<訪れた観光地>
- ベルリン大聖堂
- 東ドイツ博物館
- ポツダム広場
- ベルリン州立図書館
- テロのトポグラフィー
- イーストサイドギャラリー

ベルリンでは、現地に住んでいるaimiさんに会ってもらい、一緒に街をめぐりました。ボートに乗ったり、ヨーロッパに来てずっといいな〜!と思っていた、公園でぼーっとお話が叶ったり、一人ではできない楽しい時間を過ごさせてもらいました。

ベルリンは圧倒的にナチに関する展示が多いですが、日本語のガイドがあるところはかなり少なく、自分の英語のできなさが悔しいな〜と思ったり。他のアジアの言語があるとちょっと寂しかったり。いずれにせよ、もっと関心を持つ日本人が増えるか、英語を理解できるようになるか、なんだろうなあ。

6. チェコ(プラハ)

プラハは街全部が、陳腐な例えになってしまうかもしれないけれど、ディズニーランドのようにロマンティックでした!美しい石畳と川辺はそれだけで癒されます。治安もかなりよく、プラハは特にカメラを持ち歩いている人が多いのが印象的でした。(他の地域ではスリ対策も兼ねて撮影時以外は収納してる人が多い印象)

<訪れた観光地>
- 黒い聖母の家(カフェ・オリエント)
- コヴァジョヴィチ邸
- ビシェフラド
- BOHEMIA PAPER
- 旧市街広場、天文時計
- ヨゼフ・スデクのアトリエ
- ムハ(ミュシャ)美術館
- プラハ中央郵便局
- カフェ・サヴォイ
- ストラホフ修道院・図書室
- プラハ城

プラハもコンパクトな街で、3泊あると主要なところは十分に回ることができました。(だいぶ暑かったので休憩しながら)全体的にとてもよかったのだけど、ここにしかないキュビズム建築は実際に見るとテンション上がりました!スーツケースで来てたら食器とかお迎えしたかった…!

「プラハの詩人」と呼ばれる写真家、ヨゼフ・スデクのことはプラハに来てから知ったのですが、アトリエで虜になってしまいました。できれば写真集を買って帰りたかったけど、本屋の開店時間と合わず、見つけたのがかなり大きな本だったので断念。また彼の写真をじっくり見たい。夢が増えました。

プラハ城のあたりは、現地に駐在されている知人の方に案内していただきました!天井にある謎の顔とか、ステンドグラスが実は保険会社のスポンサードなこととか、面白い小ネタをたくさん知れて楽しかったです!

7. ウィーン(オーストリア)

オーストリアは、感覚的には一番日本に近かったです。駅や街の美しくシステマチックな感じ。治安もとてもよかったです。

<訪れた観光地>
- クンストハウス
- フンデルトヴァッサーハウス
- ウィーン経済大学
- シュテファン大聖堂
- ウィーン学友協会(モーツァルト・コンサート)
- ベルヴェデーレ宮殿
- プラフッタ(レストラン)
- シェーンブルン動物園
- シェーンブルン宮殿

ここでも近代建築からスタート。フンデルトヴァッサーの建築は日本だと舞洲工場が有名ですね。カラフルで、いい意味で変!

そして、特に良かったのはウィーン経済大学。国際コンペが開かれ、さまざまな建築家がそれぞれの棟を担当しています。なんと日本の阿部仁史さんの設計した棟も!どの建物も個性が爆発していて涎が止まりませんでした…。もはや通いたい…。大学とか図書館とか、公共物の建築が好きなのかも、とも思いました。

ウィーン学友協会の「モーツァルト・コンサート」は、奏者全員がモーツァルトの格好で演奏するというちょっとくだけだ演奏会。とはいえ、会場は由緒正しき黄金大ホールで、演奏もハイレベル。「トルコ行進曲」と「ラデツキー行進曲」では指揮者に促されて手拍子するんですが、時々フェイントかけられたり笑いも起きるとっても楽しいコンサートでした!(ウィーンなのでヨハン・シュトラウスの曲も演奏されました。もちろん「美しく青きドナウ」も!)

8. イタリア(ベネツィア)

ベネツィアへは、ウィーンから夜行列車で向かいました。駅を出て、湿気を含んだ海風と運河、朝の光がぶわりと目に飛び込んで「ついに来たんだ…!」とめちゃくちゃテンションが上がった記憶。

<訪れた観光地>
- ゴンドラツアー
- ため息橋
- リアルト橋
- サン・マルコ寺院
- バーカロ巡り
- ブラーノ島
- マッツォルボ
- トラゲット

ベネツィアは街歩きだけでも楽しいので、ほとんど適当に歩いてました。主要な観光地は歩き途中に立ち寄れる感じ。ゴンドラツアーは相乗りを見つけたかったけどなかなかいなくて、ツアーに申し込んだけどめっちゃ待ちました。笑 個人的にはトラゲットの方が好きかも。

ブラーノ島は離島ですが、ちょっと人の多さに疲れてきてたので、お隣のマッツォルボ含めゆっくりできてよかったです。また行けたら、誰かと一緒にひたすらバーカロ巡りしたいなあ!

余談ですが、滞在中Kindkeで漫画『ARIA』を全巻読み返したのが最高でした。(ベネツィアがモデルなので気になる方はぜひ!)

9. クロアチア(プリトヴィツェ、ドヴロブニク)

ベネツィアからバスでクロアチアへ移動し、首都ザグレブで乗り換え、プリトヴィツェ国立公園へ。公園内のホテルで1泊し、翌日は丸1日公園を満喫してきました!

どこまでも澄んだ緑と、アップダウン少なめのハイキングコースで最高にリフレッシュ。また何度でも行きたいくらいです。大滝のある下湖畔が有名ですが、私は上湖畔からスタート。個人的には、上湖畔の方が人が少なく、落ち着きもあって好きでした!滝より湖好きなら、人の少ない朝のうちに上湖畔からスタートするコースがおすすめです!下湖畔の大滝は長蛇の列ができていました。笑

その後、またバスで移動し港町のスプリットで一泊。翌朝、フェリーでドヴロブニクへ。

<訪れた観光地>
- Dubrovnik Beer Company(醸造所)
- ラパド地区
- 城壁
- スルジ山ロープウェイ

ドヴロブニクも小さな街なので、まずは丘の上のラパド地区に滞在し、ホテル周辺でゆったり過ごしました。まだまだ夏まっさかり、ビーチで遊んでいる人も多く、あまり海が好きではない私もちょっと泳ぎたくなるほど開放的な空気でした。

旧市街では諸事情(推し活)により城壁に2回登りました。朝日に照らされた街を見ながら聞く、坂本真綾『いつか旅に出る日』は最高。(真綾さんがドヴロブニク滞在時の体験をもとに、コロナ中に作った曲です。旅好きの人にはぜひ聞いてほしい)

がっつり観光というより街をゆったり楽しんで、旅の締めくくりを味わうのにぴったりでした。冬にも来てみたい!


まとめ

元々行こうと決めていたのは、フランス・ドイツ・クロアチアの3カ国でした。それ以外はご縁があってとか、移動の兼ね合いで立ち寄るかたちで訪れました。

最終的に振り返ると、私はとにかくオランダが好き。本気でアムステルダムへの留学を考えるくらい、自分にフィットする感覚がありました。あとは、ドイツがベルリンしか行けていないので次は別の街にも行ってみたいです!

9カ国巡ったことでそれぞれの違いを知れて、自分の好きな雰囲気、街、空気を知れたのはすごくよかったです!

このnoteが皆さんがヨーロッパに行く際のヒントになれば幸いです。


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