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時を詠む


湿った空気を思いっきり吸い込んで
悩みも焦燥も全て吐き出すように
息をする
毎日繰り返される生きるための行為には
賞賛の声など必要ない
ひっそりとしっかりと
それさえしていてくれたならそれでいい

回り回って降りかかってくる厄介ごとに
心囚われて、冷静な判断すらつかなくなって
頭をかきむしりたくなるけど
そんな衝動すら生きている証だと
冷静に見つめられる自分がいたのなら
それは妄想でも思い上がりでもなく
まぎれもない真実だ

朝、目覚めて陽の光を感じて
今日も晴れのお天気だと素直に感じられたなら
昨日までの自分とは違う
今日は新しい自分だと頭の中を整理して
だいだいおんなじ毎日にも
ゆっくりと微笑んで
扉を開けることができる

昨日、抱いた叶いそうもない妄想に蓋をして
窒息してしまってはいけないから
少しのぞき穴を開けて空気をとおして
そしたら、そっとしまおう
いつかは叶えたい、そんな風になりたい
まだまだ先のことかもしれない未来
あり得ないものではあるけど、
あり得ることだってある

タイミングや巡り合わせや運命ってものが
いくらか必要なのかもしれないけど
今こうしてここに生きていることだって
幾千もの偶然というのか運命というのか
そんなものが集まって出来上がったもの
望んでも望まなくてもなるものはなる、
なろうと努力するならば
そのタイミングはやってくる

バカみたいなおまじないや思い込みにだって
救いの手は差し伸べられるし、助けられていたりもする
気づかなくても気づけなくても大地は回っている
きっと巡り巡って、すべてと出会う運命なのだ
そんな星のもとに生まれたんだ
ならば、なるように時を詠もう
言い訳なんていらない、エゴも偏見も捨ててしまえ
全ては思うがまま、なるようになされていく


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