夕暮れ街並み

青空の化身

なけなしの夢を砕いて
あなたへのはなむけに

感じてしまった空虚な時間に
感情は冷めたスープのように

灰色な雲に心は似て
霧のようにしっとりとまとわりついて
赤い花芯はゆっくり青ざめて

咲き誇る牡丹の陰に
ひっそりと顔を背けてしまいたくて

枯れ果ててしまいそうな大地に
恵の雨は古の証か

ほんのりと残る潮風に身を委ねて
風の吹くまま気の向くまま

灯台の灯りだけをたよりに
さまよう小舟は孤独だろうか


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