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メディカルチェックって何??

みなさんこんにちは。FO(えふおー)と申します。

グランパスファミリー随一のスタミナの持ち主として知られる私ですが、普段は医療系の学生としてしこしこ勉強をしております。実は真面目なんですよ?私

学んだ知識を公開することで皆さんの理解を深めつつ、
私自身アウトプットの練習にもなり、さらに下方面に向かっているキャラクターを真面目な方に修正するという欲張りな考えのもと、note公開に至った次第です。
一石三鳥!!!三兎を追え!!!

閑話休題、今回は
メディカルチェックって何??
というテーマでお話させていただきます。

文量がかなり多くなってしまいそうだったので数回に分けてお送りする予定です!
リアクション少なかったら心が折れてなかったことになるかもしれません。

駄文ではありますがよろしくお願いしますm(_ _)m



○はじめに

「メディカルチェック後、正式契約の見込み」
「メディカルチェック後に移籍完了へ」
こんな文面をスポーツ好きの方なら一度は見た事ありますよね。

特に疑問にも思わず見聞きしてきた単語ですが、「じゃあ具体的になにやってんの?」と言う質問に対して答えれる方はそう多くないと思います。

私も実際、詳しく学ぶまでは
「まあ多分身長体重でも計っているんだろう」
という程度の考えでした。バカがバレちゃいますね。

というわけで
メディカルチェックとは何か、何をしているのか、何の目的でやっているのか
等を本記事から数回に分けて解説していきます。
この記事を通してスポーツ医療に興味を持ってくれたら嬉しく思います。

前置きはここまでで、次の項目から本題に入っていきます!
改めてよろしくお願いします!



-メディカルチェックとは?

メディカルチェックとは
スポーツにおける傷害の防止、特に突然死の予防を目的として行う医学的検査
のことを指します。

捻挫、貧血、肉離れ、心臓病、骨折、癲癇、、、
といったあらゆる怪我、病気、症候群、突然死などのリスクを可能な限り検出し、スポーツ活動への参加の可否参加する際の注意点などを詳細に把握するためにメディカルチェックは行われています。

一般にメディカルチェックは1シーズン中に数回行われます。
メディカルチェックには予算、時間、体力を必要とする上、中長期的に見ても変化の少ないデータもあるので
シーズン途中に行われるメディカルチェックは確認的な意味合いが強く簡易的に行われる場合が多いです。

そのため今回話の軸として進めていくのはシーズン初めやチーム始動時、選手加入直後に行われるメディカルチェックです。
こちらを把握して頂けると幸いですm(_ _)m




-メディカルチェックの方法

メディカルチェックの実施方法には
・一次スクリーニング
・二次精密検査

の2つが存在します。

一次スクリーニングでは医師による問診アンケート方式で選手の状態を把握します。
選手の自覚的症状、服用している薬や栄養剤の確認、心理状態、現病歴や既往歴、生理、、、
などの情報を可能な限り引き出しデータ化する作業です。

さらに
血圧測定、血球数算定、尿検査、血液生化学(血糖とか血中タンパクの測定)、安静時心電図、、、
など通常の職場検診で実施されるような項目も一次スクリーニングに取り入れられる場合も多いです。

競技の種類やカテゴリーによっては実施する選手の人数が多いこともあり、その場合には一次スクリーニングで効率よく問題点が発見されることや経費をなるべく抑えることが重要です。

Jリーグ所属のチームは野球やアメフトなどとは違い選手数は30人前後程度で治まっていることが多いです。
そのため医師による問診のもと、丁寧に一次スクリーニングを行っていると予想されます。やったね

二次精密検査では一次スクリーニングで得た情報をもとに精密な検査を行います。競技特性、年齢、性別、人種、既往歴、、、
といった選手の様々な情報と一次スクリーニングの情報を照らし合わせ、さらなるリスクが疑われる場合には検査項目を増やすなどして対応する場合もあります。

二次精密検査で見つかった潜在的疾患、スポーツ活動におけるリスクなどを総合的に判断し、スポーツ活動の可否、注意点を確定させます。

一次スクリーニングと二次精密検査を終えたら選手へのフィードバック、メディカルノートの作成、チームスタッフへの共有をし、必要に応じ専門の医療機関への転送と問題の改善プログラムの作成をしてメディカルチェックはひとまず終わりとなります。
やること多くて大変ですね。現場の方々にはほんと頭が下がります。

現場の方々まじリスペクト




-Jリーグにおけるメディカルチェック

これまでは一般的なメディカルチェックの説明をざっとしてきましたが、ここからはJリーグにおけるメディカルチェックの説明に移ります。

Jリーグではどのような検査をおこなっているのか、データにどんな意味があるのか、具体的な内容にはいっていきましょう。

その前にJリーグが定義するメディカルチェックについて説明します。

Jリーグ規約より

第 52 条〔選手の健康管理およびドクター〕
(1) Jクラブは、日本国医師免許を保有する専属のドクターを置き、当該Jクラブの責任において選手の健康管理を行わなければならない。

(2) 前項の健康管理における医学的検査の項目は、協会のスポーツ医学委員会が定める次のメディカルチェック項目とする。
① 内科検査(心電図、心エコー検査含む)
② 整形外科的検査
③ 血液検査
④ 尿検査
⑤ レントゲン検査
⑥ 運動負荷検査
⑦ 体力検査


(3) Jクラブは、すべての試合に、ドクターを同行させ、原則としてベンチ入りさせなければならない。

(4) ホームクラブは、すべての試合において第 4 の審判員ベンチに AED を備えなければならない。

(5) Jクラブは、試合終了後可及的すみやかに「Jリーグ傷害報告書」をJリーグに提出しなければならない。なお、選手が試合中に負傷した場合には、ドクターの所見を得、ドクターの署名あるものを提出するものとする。

こちらがJリーグ規約に記されているメディカルチェックの項目です。

特に今回のお話で重要なのが(1)と(2)のところ。

要約すると『Jクラブは各チームに専属のドクターを置いて、そのドクター主導で7項目のメディカルチェックをやるようにしてね〜』ということになります。

で、肝心のメディカルチェックの7項目ですが、堅苦しい言葉ばっかりでこれを見ただけではわからないですよね。
整形外科的検査???
運動負荷検査???体力検査と何が違うの???

なかなか聞き馴染みのない単語ですね。

なのでこの次からは検査項目ひとつひとつの内容と具体例を解説していきます!



○おわりに

キリは悪いですが、既にかなり長文になってしまったのでpart1はここまでとさせて頂きます。
今回は『メディカルチェックとは?』という全体的な部分にフォーカスを当ててお話をしました。

part2からはこれらの検査項目ひとつひとつの内容と具体例を解説していきます!
Jリーグのメディカルチェックに着いて詳しく知りたい方はpart2以降が本編になると思います。
心が折れるまでは記事の掲載が続くはずですのでゆっくりとお待ちください。

と言ってもpart2は既にほぼ出来上がってあるので様子を見て後日掲載します。
またそちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

↓次記事


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