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アイドル×HIPHOPの異種格闘技

2023.09.04.mon at  ZEPP HANEDA
いやー絶景でしたね、パブサTL。
見ました?私など2時間以上時間溶けましたよ、ええ。
色々な意見が見られるので私は結構パブサするのが好きなんですが、今回お…ぉ…おぉそうか…いや、まぁ..そうなのかー と思わずにいられなかったのがこちら。

「は?梅田サイファー?誰だよ近づくなよとか思ってたけど、良い人たちだった」
「アー写で初めて見た時は輩じゃん!怖っと思ってたけどそんなことなかった」
「サングラスしてたから怖かったけど、最後普通のメガネでみんな出てきて、すごく優しそうだったからギャップで安心した」
「アイドルなんか興味ないだろうに、すごくアイドルとオタクを立ててくれた」
「梅田サイファーという圧倒的陽キャグループに緊張してた(エビ中メンバー)」

そうか。彼らも少し界隈が違えばそう見えるんだねぇ。
あんなにシャイでインドアで、かつ気のいい愛すべきおじさん達が!(失礼♡)

少し前まで”ナードでHIPHOPオタクな集団”だの、”ダサい”だのと言われることも多かった彼らがこんな風に思われる日が、ましてや”圧倒的陽キャ”グループと言われる未来がくるなんて、マジでここ最近のビジュアル変化と外部への戦略的打ち出しがこのような形で身を結ぶとは(笑 わたくし思ってもみなかったですよ。

おそらくエビ中ファンの方がお持ちだったイメージと最も異なっていたのは、彼らは対象がHIPHOPや漫画や格闘技やゲームなだけで、そもそもがオタク気質だってこと。だから今回のアイドルグループとの2マンは、意外と見せかけてその実すごく相性がいいはずだと思っていました。

清々しいまでの圧倒的、アウェー

梅田ファンの75%くらいは別現場で見たことある人だった!と言っても過言ではないくらい、数えられるほど少ない。月曜だしある程度覚悟の上で来ましたが、それでも想像以上の少なさで逆に激るものがあり、気合が入りましたよね。笑

私はかつてBABYMETALオタだったことがあった関係で「さくら学院」に馴染みがあったので、同じような客層かな?と思っていたんですが、思ったより若い女性が多いのに驚きました。かつ、アルコール禁止だとのことでとっても平和な雰囲気。

開演までのドキドキ

男性が多いと予想していたので、背の高い人が前にいて見えない!となるのが怖くて初めて2階席のチケットを取ったため、立ったり騒いだり声を出したりして大丈夫なのだろうか というのがとにかく不安でした。
だったんですが、そんなことより席に着いたら足元が信じられないくらいヌルヌルでビビりました。スタッフのお兄さんに伝えて一緒に確認し、2人で笑いあっちゃう程度には何かがヌルついていたので(笑 コケては大変。掃除して頂きました。
もう出航の前から不安倍増。

開演が近づき、両隣の方に「梅田サイファーの時うるさくてお騒がせすると思うんですが、すいません」とご挨拶をすると、お2人とも「盛り上がりましょう!」「楽しみですねー」と言って下さり、ひとまずホッと胸を撫で下ろします。

アイドルとHIPHOPの楽しみ方が違うことは経験的に承知していたので、突然奇声をあげ、時にはあまりおよろしくない言葉を大声で叫ぶ、イカれたババアが推すグループだと思われるのは梅田の皆さま方に申し訳が立たないので、人が協調し穏やかな集団生活を送るため生み出したであろう先人達の知恵を拝借いたしました。

彼らが持つ”伝えることの巧みさ”が際立つ

この写真のように一列に並んでゆっくりと登場したUC。
突然煽って驚かせることなく、一呼吸分しっかりと暗転してからKING。記憶が曖昧ですが「梅田サイファーです」と彼らもご挨拶してた気がします。さすが。
そして、この曲は知ってる方も多いので初っ端から盛り上がります。

そして1番後ろから見ている私からは、ある程度梅田ファンがどこにいるかがわかります。なぜならば明らかにガンフィンガーしてるからなんですが、”共に盛り上がりましょうぞ!!!”と強めの念を天井近くから送りまくります。突き刺さった人いますかね。

次の曲に行く前に改めてのご挨拶。確かここはKZさん。
「我々はメジャーデビューしたばかりの新人です。歳は自分達の方が上ですが、今日は大先輩の胸を借りて新人らしく頑張りたいと思います。」
「ほとんどだと思いますが、梅田サイファーを初めて見たって人どの位いますか?」
上がるたくさんの手に「おぉ〜」と口々に言う梅田の皆さん。
「え?それなのにこんなに盛り上がってくれたん?」
「そうや!」「すごいやん」と盛り上がるメンバーに、爆沸きフロア
「…もう何にも言うことないやん笑」

多分、ご本人達が思っていたよりずっと歓声と盛り上がりが大きかったんだと思います。もっともっと説明しなくちゃと言葉を沢山用意してはずが、必要なくなっちゃったという嬉しい誤算。本当に会場は暖かかったです。

R「きっといつもと違うと思いますが、HIP HOPは手を挙げたり声を出したりします。中でも、特に自分達はお客さんにもレスポンスを多く求める集団です。だから、俺らがマイクを向けたら応えてほしい。マイクを向けたらで大丈夫。そして、もしわからなかったり恥ずかしかったら、わかってるような顔をして口パクをしていれば大丈夫!!それで良い!」
「かまへん!」と、他のメンバーも援護射撃。ゆっくりしっかりと皆に伝えます。

ここらへんで、すでに会場はリラックスした笑い声で溢れています。
ステージでは特にテークさんがかなり楽しそうで、ぴょんぴょん飛び跳ねながら「俺も楽しい〜♪」って言っておられて、こちらもついつい嬉しくなります。

R「次に歌う曲にもそれはもちろんあって、たったの四文字です。簡単です!大阪弁で、大丈夫!問題ない!全然平気という意味で使われる言葉”かまへん”です」
「かーまへーん」「か・ま・へ・ん!」と、他のメンバーがさらに1音1音伝えています。非常に親切丁寧。営業職多いですからね。この辺お上手なはずよね。

大盛り上がりのうちに終わり、記憶違いかもしれないけどまたMC(KZさん)
最年少が30歳。最年長が40歳。皆さんと一緒で、今も会社で働いてるメンバーもいます。それでも好きなことをずっと続けていたら40歳になってメジャーデビューできるなんて、夢があると思いませんか? という自己紹介。
ちなみに最年少を聞いたのにKBDさんが40歳と伝えたため、会場に動揺が走りました(笑 が、コーラさんのビジュアルも相まってホッとした空気になりました。

自分達はHIPHOPをやっていて、それは梅田の歩道橋から始まってここまできた事。もっと全然人の少ないところでやってきたこと。沢山の小さな大きなPartyを重ねてここまできたこと。今日もやりますね、ということで「PARTY」

”ラップが上手いドリフ””歌って踊れる吉本新喜劇”と呼ばれた彼らの本領発揮。Kennyさんのコール&レスポンスから始まり、舞台を左右に行ったり来たりのコミカルなステージングと、pekoさん以外が倒れるパフォーマンスでしっかりと盛り上がります。

そして、自分達は全員がヘッド・全員が頭・上も下もない集団だということ、それを伝説の怪物になぞらえて「アマタノオロチ」と呼んでいること(Rさん)
これもサビで「アマタノオロチ」というところがあるから練習しましょう ということでテークさんによるコール&レスポンスの練習をしてからスタート。

続けて「トラボルタカスタム」にいきますが、これもTFTでやっているので反応が一段と大きくなります。ちなみに、大先輩エビ中には明日お誕生日だという16歳のメンバーの方もいるためか、今日は全体的にクリーンverでお届けしており、テークさんはしっかりとミッフィーちゃんでした。
(ただPartyの「イっても終わってタマッカタマキン」は言ってた気がするんだよなぁ。誰かがダメダメ〜!ってRさんに小さく手を振ってたような気もするが)

で、やっぱり相変わらず長くなっちゃったから続きは後編で。













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