茂木健一郎

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ノート

劣等感の近くに天才がある。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 欠落こそが才能であるということがよくある。

 欠落しているということは、つまり、その分、脳の中に「隙間」があることになり、その空白を埋めようという自律的な活動が生まれたり、その空白を他の能力が使用するということがあるからだ。

 欠落は劣等感に結びつきやすいが、そこにこそ才能の所在があることが多い。

 

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かつて存在もしなかったことをうまく想起する

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 創造することは、思い出すことに似ている。

 創造することは、脳の側頭連合野に蓄積された記憶が、結び付けられたり再編成されたりして出てくることである。

 その時の方向性を定めるのが前頭葉で、前頭葉のリクエストに従ってその方向の引き出しが行われる。

 このプロセスは思い出すことに似ている。
 
 創造する

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自分の道具は自分で磨き上げるのがよい。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 自己流ということは悪いことのように言われがちだけれども、見方を変えると、自分だけの道具箱を持っていることになる。

 そんなやり方はおかしいと言われても、それが自分に合っていて、自分で開発したものだったら、それだけユニークな可能性があることになる。

 もちろん、先生が、これが正しいやり方であると言うことに

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目立たないもの、かすかなものに注目する習慣

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 新しい世界をもたらすものは、視野の「中心」ではなく、「隅」の方に現れることが多い。

 これは物理的にもそうだし、心理的、認知的にもそうだ。
 
 まだその存在に慣れていないから、認知のど真ん中でそれをとらえることができない。

 だから、周辺に現れるかすかな兆候をとらえることが、新しい世界への入り口となる

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極言すれば読者はゼロでも良い。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 文章を書くことの効用の一つは、他人とのコミュニケーションというよりも、自分自身との対話である。

 世界の中で、自分ほど近くて、またわかっていない存在もない。

 運動系と感覚系の間には直接の対話がないから、一度外部に出力して見てみるしかない。

 書くことで、自分の内面が外部化して、それを認識することでル

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行動をとれるのが賢さだと考えると、広い世界が開ける。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

ゲーテが、ナポレオンのことを、「君、行動の天才というのもいるんだね」と言ったと伝えられるが、現代における賢さは、どんどん行動の賢さの方に引き寄せられている。

良い学校に行くための賢さは、良い学校に行くという行動を支える限りにおいての賢さであるが、現代においては、その意義は比重が低下している。

知識をたくさ

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不確実性の海に飛び込むことを知らない

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 行動するということは、必ず不確実性を伴うから、リスクがある。

 知性は、リスクがある、不確実な状況でこそその本領を発揮する。

 不確実性に対するその人の向き合い方、行動の仕方自体が「知性」であると言っても良い。

 だから、賢い人を傍から見ていると、そこには危うさがある。

 危ういのであるが、本人はい

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みんながのびのびと呼吸できるスペース

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 何か困ったこととか、認めがたいことがあった時に、それに積極的にかかわってなんとかするというのも一つのやり方だけれども、「スルー」してやり過ごすのも別の方法である。

 自分とそぐわないことがあった時に、それに関わると相互作用が生じてしまう。

 世界は十分に広いので、自分と、そのそぐわないことが両立するスペ

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偶有性と向き合うことは、世界と向き合うこと

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 偶有性は、ネットワークの持っている基本的な性質である。特に、「スモールワールド・ネットワーク」のように、ローカルなことにもグローバルなことが影響を及ぼす可能性がある場合には、偶有性は避けられない。

 だから、偶有性を抱きしめるということは、ネットワークと接続するということである。

 世界はネットワークな

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プロセスを楽しんで結果は気長に待つ

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

 何かをやっていて、なかなか成果が上がらないとき、脳は非線形だから、結果が出る閾値まであと少しという可能性もある。

 外国語取得における「silent period」が典型だけれども、うまく行かないと諦めると、実はもう少しのところまで来ている可能性がある。
 
 トランプで言えば、カードがあと一枚そろえば良

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