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安さからの脱却

安くてたくさん・薄利多売は成立しない。より多くのお客に来てほしいので、大安売りや割引などをすることで集客し、リピーターにしたい。
何もしないと、集客できないので、季節ごとのイベントやセールを企画し、新規顧客開拓とする。
これまで、サービス業を経験したことのある人なら、売り上げと集客の悩みは理解できるだろう。わたしもコミュニティカフェと銘打って、未経験の飲食業に手を出したことがあるが、とにかく大変。
商品・サービスの高付加価値化は、頭では理解できているが、日々のオペレーションの中では、ましてや集客に苦しんでいる場面では、値上げできない、というのが現実だろう。

昨夜も名護の街で、地域の大先輩にお声掛けいただき、名護十字路近辺をウォーキングがてら、はやっているお店、そうでもない店、新しい店、老舗など店先から覗きながら色々と考えた。

ここにきて、賃金の上昇や、インフレ傾向の兆し、マイナス金利の終わりが見えるか、など値上げ環境がそろいつつあるので、どの店も値上げすべきだし、消費者である我々も、受け入れるマインドにきりかえていかないといけない。
木下さんが指摘しているデフレ脳の脱却をすると同時に、ほんと働く人の確保という点でも、少ないマンパワーでまわすオペレーション。少ない客数でも利益を出せる商品・サービスにしないと、行として継続していかない。

そんな中、プレミアム感を感じてもらえる、観光商品づくりを模索している。そして出会ったフレーズが「安売りの観光ではなく、本質的な人間の根幹にかかわることができるツーリズムの在り方」というのが目に留まり、人間としての本質はなんだろうと考えた。

話それるが、自宅の家庭菜園からとれる野菜を収穫し、自分で料理し、食すという行為は、とても幸福度が高いと感じている。多くの現代人ができていないこの食材をゼロから育て、収穫し、調理して食べるという一連のプロセスは人間の本質的な幸福ではないだろうか。という仮説を持っている。私の主観かもしれないので、検証が必要である。
農・食という切り口は一つありかな。

あとは、人間は関係性・繋がりによって心理的安全性を根源的に求める、または心地いいと感じたがっている、と仮定すると、地元の人との接点をつくる文化体験やアクティビティなどもニッチながら可能性はあるだろう。

物欲やその他のストレートな願望ではなく、人間の根源的な欲求としては他には身体性を伴うものや共同作業、その地に根付いた精神性の感じられるものなども魅せ方やストーリー性の付加によっては、付加価値をつけてサービスとして提供できるかもしれない。

とりあえず、今回は安売りせず、高付加価値のサービス・商品を考える際に「本質的な人間の根幹にかかわるツーリズム」というフレーズから、4月以降取り組みたい、観光商品開発の考え方をメモしてみた。

  • 農と食

  • 人とのつながり(文化体験)

  • 共同作業(身体性)

  • 土地の精神世界

まだまだあるだろうし、今後具体的に考えていきたい。


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