流れてきたツイートを見て考えていたことを書きます。

おちょくったり、性描写を含む内容ではないのだけど、大人しか読んじゃいけないって言ったほうがいいのだろうか…？

ゲンロンカオスラウンジ新芸術校の成果展についてのツイートを見た。

金賞を受賞した青木美紅さんという人の作品について、その作品の内容と人(と人の作ったもの)を許可を得ず素材扱いしているという、審査員ではない人からの苦言みたいなツイートだった。

カオスラウンジってなんかきいたことあったはずだぞー、ぐらいの感覚で、いったいどんな作品だったのだろうと興味がわき、作家本人のアカウントを探して作品の写真やツイートを読んだ。

(この文章は作品そのものについての感想とかではないし、他者の作品の扱い方、著作権・肖像権などについて話すわけではないです。)

ご本人のツイートや他の方のツイートから、作品の概要というか、できた経緯を知る。

展示されている作品の説明にこんな文章があった。

引用『(略)親が異常なくらいに私を愛してくれていて、何か理由があるのでは、とすら感じ始めた。　尋ねてみたら、自分が配偶者間人工授精で切望されて産まれてきた子供だと知った。この時の、母親の表情が忘れられない。キラキラしたものたちは、両親のかけた呪いにも近い魔法だった。　(中略)もし私が早死していたら、親は人工生命であることとの関連を疑っただろうか。(略)』

正直にいうと「なんだそれ！？」っていうのがはじめに浮かんだ感想…作品は直接見ていないのでなにも言える立場にないが、望まれて産まれたわけではなく、生まなければよかっただの早く死ねだの実の親から投げ続けられてきた自分にとっては、望まれて生まれたことや愛を向ける両親について、たとえかも知れないけれど“呪い”という言葉が使われることに、驚いた。

また、人工授精で生まれた自分を人工生命という言葉で表していることもハテナだった。

私は作家本人でないのでご本人の苦悩をわかることはできないが、この文章って、表現って、親御さんが読んでいるんだろうか。どんな気持ちなんだろうか。

そもそも見かけたツイートの問題も含め、自分の苦悩には敏感でそれを増幅していくのに、他人のことを慮ることはできない、いっぱいいっぱいな思春期みたいな人なのかな、なんて失礼ながらに思った(私は作家さんのことを知らないし作品も見ていないけど
(過去の自分を見ているようで恥ずかしくもなった

望まれて生まれたことって苦痛なの。たとえば配偶者間じゃなかったら、なんなの。養子だったら、血がつながってなかったら。体外受精だったら。不妊治療で生まれたら人工生命なの。

養子であることを育ての親に告げられて実の親を知りたいし知る権利があるはずだ、と主張することについて、「親の情報がなければ肉体面で困ることもあるし、自分を形成する遺伝子について知りたいのは当然だよな」という感覚で気持ちを理解していたつもりだったけど、もしかしてこの作家さんの持つ苦悩に似たものから要求されているものなんだろうか。ということも考えた。

親がそろっているかとか、男女なのかとか、血がつながってるのかとか、そういうことで苦悩した経験がないし、たぶん自分がそんなに気にしないポイントだから想像してきたこともなかったけど、どんなものでも出生について考えたり悩んだりするもんなのだよね。

愛を与えられたうえでの悩み、持ってみたかったなー。という妬み嫉み羨みです。(抱いた感想への結論もこれです。そうじゃなきゃなにそれなんて思わないよな

本文部分すらまとまってないけど。

おちょくりじゃなくて、人工授精を人工的と呼ぶとしたら、膣に陰茎が入って射精してできた子供だったら人工生命じゃないんですかね。たとえば指についた精液で、指を入れたことによって妊娠することもあるときくじゃないですか。あれは人工なの。挿入した瞬間に射精しちゃったとしても。全部入ってなくて射精したとしても。それで妊娠すれば人工生命ではないの。
親が選別してるでも自然にそうなったわけでもなく、専門家が元気な精子卵子を選んで体外受精されて生まれた、となったら、なんとなく自分は人工的なのではって考えてしまうこともわかるのだけど、人工授精が人工なのかー、みたいな感じ。排卵日狙って仲良し()する夫婦とそんなに変わらなくない。普通のセックスしてなにもせずに妊娠する以外が人工的だったら、たとえば備えて葉酸飲むことだってなんか人工的になっちゃう気がする。人工的とは・・？

はー最近荒んでるのか、私に比べれば親御さんと良好な関係にいる人の親子愚痴とか、苦悩みたいなものに、ケッってなりがち。よくないねえ
それぞれに悩みや大変さがあるのはわかってるんだけどね。自慢してるのかとすら思いだしたら、いよいよ自分の余裕のなさを自覚しよう。