【鹿児島山形屋百貨店の焼きそば】

「やまかたや」 鹿児島に本店を置く、山形屋百貨店の読みは濁りません。
創業は250年前、宝暦元年(1751年 8代将軍徳川吉宗が亡くなった年)、薩摩藩に許可を得て、山形県庄内の北前船商人が開いた呉服商がルーツです。
会社設立は大正6年(1917年)の老舗百貨店です。
鹿児島県では最大最強の百貨店で、宮崎市を含め南九州に5店舗展開しています。
近年でこそ、イオンなどの郊外型SCが出店して苦戦を強いられていますが、市内中心部天文館の本館は威風堂々とした建物です。
品揃えも地方とは思えないブランドを揃えており、日本の端っこで奮闘する薩摩藩の矜持が残っている感じがします。
 
鹿児島の本店では、7階に1972年から現在も続く大食堂があり、こちらも盛況なのですが、そこの売上げの半分を稼ぐメニューが「焼きそば」です。 
 
先日、友人が来鹿するというので鹿児島空港に行きました、レストランとして山形屋が出店していますので、搭乗前にビールと焼きそばを注文。パリパリの太い揚げ麺に野菜たっぷりの餡が掛かっているという、ごく普通の焼きそばです。
本店では年間13万食出ているという人気商品。甘目の味付けなので、お酢もテーブルに置かれました。大きな皿でボリュームもあり、値段も700円とお得感あり。百貨店のレストランという気取った感じもないのが受けているのでしょう。
長崎で食べる、皿うどんよりがっしりとした感じがあり、甘みも強い。薩摩で甘いは御馳走なのです。
続けて注文した、芋焼酎のお湯割りが濃いこと、濃いこと。これが薩摩流のおもてなしなのかもしれません。

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。

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