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自分達の見られ方

おはようございます!加藤紘章です。

全国の飲食店さんに夢チケットの仕組みを広める活動をしています。

先日、夢食堂店舗のオーナーさんから「我々の活動は地域の子ども食堂からどのように見られているのか?」についてのご質問を頂きました。今日はその時に僕からお答えさせて頂いたことを共有させて頂きます。


何が違うのか?


そもそも論で、どうして「子ども食堂さんは我々のことをどう思っているのか?」に関する質問がされたのかについて先に述べておきます。

実のところ、「夢食堂」という取り組みと一般的に「子ども食堂」といわれる取り組みでは、それぞれの特徴において違うところがあります。

今や全国6000か所以上にまで広がっている子ども食堂は、多くのところが「地域のつながり」を生みだす場として活動されています。名前こそ子ども食堂なんだけれども、本質はもっと広範に及びます。

子ども食堂は、大人から子どもまでが地域でつながり、楽しむ場になっています。それが結果的に、あらゆる問題の予防や対策にもなっています。

また、子ども食堂では食事の提供だけでなく、フードパントリーや学習支援、レクリエーションなどまで行っているところもあります。また地域のボランティアさんにとっても、楽しみの場、やりがいを見出せる場になっています。

一方の夢食堂は、「子どもへの食事の機会の提供」にかなり特化しているイメージです。飲食店さんがやっているからこそ、営業日であればほぼ毎日子どもを受け入れることができたり、調理資格を持った人が食事を提供するために、安全性を担保できたり、食材支援も受けやすい、などの利点は確かにあります。

が、

子ども・地域に対する包括的なサポートという面においては、なかなか子ども食堂ほど手厚くはできない部分があります。

やり方次第かもしれませんが、例えば学習支援だったり、ボランティアさんにとってのやりがいだったり、多様な交流だったりを生みだすことができるのは、子ども食堂の方が果たせる役割は大きいように思います。

こんなふうに子ども食堂と夢食堂には、その特徴に「違い」があるので、僕たちの活動がどう見られているのか、オーナーさんからご質問頂いたわけでした。


どう見られているのか?


結論からいうと、人によって分かれます。

「それは素晴らしい活動だね!」

といって手放しに喜んでくださる方もいます。

「ちょっと知り合いの飲食店に声をかけてみるよ」
「今度改めてお話を聞かせてくれない?」

といった形で具体的に応援をしてくれたり、応援できることを探してくださる方もいました。

一方で、人によっては少し顔を曇らせることもあります。

「ご飯を食べさせるだけで十分な支援になるのだろうか?」
「飲食店が毎日活動したら、自分達の存在意義はなくなってしまうのか?」
「実施するお店にとっては疲弊するだけじゃないか?」

などなどの反応もある、です。


どう接するか?


夢食堂の取り組みに対して、懐疑的な反応をされるかもしれないといったときに、こちらはどのようなコミュニケーションを取っていくと良いのでしょうか。

実は、さほど難しいことはありません。一番大切なことは「誠意をもって敬意をはらう」だと思っています。

僕たちにはできないことを子ども食堂さんはやっているからこそ、共に協力しあっていきたい。と、まごころを込めてお伝えすることで、分かっていただけるように思います。

もう少し具体的な話をすると、

「地域の子ども食堂を利用している子どもたちが、もし普段の食事に困るようなことがあったら、そのときは夢食堂を利用してください。逆に、夢食堂を利用している子どもたちが、地域とのつながりを必要としていると見えたときに、近くにある子ども食堂さんを紹介させてもらいたいです」

ということです。

先に述べたように、子ども食堂と夢食堂にはそれぞれの得意なことがはっきりしていると思っています。ですから、お互いの特徴を相互に補完しながら、共に子どもたちや地域を支えていけるような関係を、僕たちは築いていきたいんです。

この思いを、本心そのままにお伝えすれば、摩擦が起きるようなことはほとんどないように思います。

志を同じくしたもの同士、共に手を取り合い、共に未来をつくっていきたいと思うばかりですね。

今日は以上です!
ありがとうございました〜!

全国行脚きてくださいね〜〜!



【追伸】


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