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水出しコーヒーってどんな味?

今日もご覧いただきありがとうございます。

色々と雑多な話題を展開していますが、やはりメインは水出しコーヒーです(笑)。

まぁ、毎日飲んでいますから、話題にしやすいというのもあります。

さて、これをご覧になってくださっている方で、水出しコーヒーを飲んだことがある方は、どれくらいおられるでしょうか?

もしお近くのコーヒーショップなどで、水出しコーヒーを作っているところがあったら、一度試していただきたいと思います。

とはいえ、「変な味がしたら嫌だ」という方もあるでしょう。

なので本日は、水出しコーヒーの味についてお話ししたいと思います。

それでは、最後までお付き合いくださいませ。^^


ホットコーヒーと水出しコーヒーの違い

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水出しはコーヒーの抽出方法としては、かなり特殊な部類に入りま す。

文字通り、“お湯”ではなく“水”で抽出するだけですが、出来上がったものの香りと味わいは、他の淹れ方では決して出せないものです。

ホットコーヒーと比較した場合、水出しコーヒーには以下のようなメリットが顕著に出ます。

 ※ 香りが逃げず、そのまま珈琲に封じ込められる。

 ※ 良質な甘味と柔らかい苦味が引き出される。

それに対して、こんなデメリットもあります。

 ● 抽出に時間がかかる。

 ● 豆の焼きが甘いと、不快な臭いが混じる。

ここで勘違いして欲しくないのが、豆の焼きが甘いという点です。

これは深焼き(フルシティ以上)の焙煎具合でなければいけないということとは違います。

たとえ、ミディアムローストであったとしても、豆の中心までしっかりと火が通っていれば、不快な臭いを発することはありません。

逆に、深焼きであったとしても、表面は焼けているように見えても、中まで火が通っていない状態であれば、不快な匂いを発するということです。

つまり水出しコーヒーは、焙煎する人の火の通し方を見破ってしまう抽出法だと言うことができるのです。


作り方によって味が異なる水出しコーヒー

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水出しコーヒーの作り方は、大別すると2種類に分けられます。

 ※ 浸け置き式(水にコーヒーを浸けこむタイプ)

 ※ 滴下式(ポタポタと水滴を落とすタイプ)

この2種類の抽出法で作った水出しコーヒーは、飲み比べると大きな味の違いがあります。

ただ、どちらが優れているかというのはありません。

単純に好みが分かれるということです。

コーヒーは嗜好品ですので、そのどちらが優れていると言うことではなく、どちらが自分の好みに合っているかが重要になる飲み物です。

ですので、ご自分の好みに合った方を探されることをお勧めします。


以前ご紹介した浸け置き式は、直接だったり、専用のポットだったりと色々ですが、挽いたコーヒー豆を水に浸けこむタイプです。

このタイプの水出しコーヒーは、滴下式の水出しコーヒーに比べると、非常にワイルドな味に仕上がります。

というのも浸け置き式は、常にコーヒーと水全体が触れていることになりますので、コーヒーの味全てが水に溶け込んでいきます。

それは苦味や酸味、甘味やコクといった良いものもあれば、雑味や舌に残る渋味といった良くないものもです。

その分、コーヒー豆の個性がそのまま出てくるので、コーヒーの個性を味わいたいのであれば、こちらの浸け置き式の方がオススメになります。


一方で滴下式は、ドリッパーに入ったコーヒーに水滴を落としていくタイプです。

この水滴を落とすというのがミソで、滴下式で抽出すると水とコーヒーはずっと触れている状態ではないのです。

浸け置き式では、水とコーヒーがずっと触れています。

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これは、我が家でたった今、抽出中の水出しコーヒーです(笑)。

見ていただくとわかる通り、コーヒーが水に浸った状態になっています。

ですが、その下にはもう、抽出されたコーヒーがあります。

これは落ちてくる水滴の総量が、ドリッパー内のコーヒーが保有できる水分量を超えた時、コーヒーが抽出されます。

つまり、常にコーヒーが出せるエキスの最大値が、抽出されたコーヒーには含まれるのです。

最初は濃いエキスが出て、最後にはかなり薄くなってきます。

最後の最後に出てくるコーヒーは、色もほとんどなく水のようです。

ただ、舐めてみると味も香りも苦味もちゃんとあります。

このように滴下式は、コーヒーと水が触れ合っている時間は、浸け置き式に比べると短いですが、その間にコーヒーが出せるエキスの最大量をもって落ちていくのです。

ゆえに、浸け置き式よりもすっきりとした仕上がりになり、味はかなりクリアな感じになります。


コーヒー豆のクセや個性、特徴がそのまま出る水出しコーヒー

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途中でもお伝えしましたが、水出しコーヒーの特徴は、コーヒーのクセや個性、特徴がそのまま出ます。

確かに、熱を加えなければ出てこない成分もありますが、熱を加えるからこそ出てこなくなる成分もあり、そこはどちらが優れているかというものではありません。

私にとっては、水出しコーヒーのクリア感と喉越しの良さがホットコーヒーよりも好みに合っていたということでしょう。


それともう一つ、お伝えしたいことがあります。

水出しコーヒーやアイスコーヒーというと深焼きの豆という定番がありますが、15年以上水出しコーヒーを入れ続けてきた私が断言します。

それはウソです!

マイルド系のローストでも、水出しコーヒーはできます。

要は豆の焼き方なのです。

最近、コーヒーサードウェーブといって、酸味系の味が珍重されているようですが、そうしたことがウリの店のコーヒー豆を購入して、水出しコーヒーを作ったことがあります。

ハッキリ言って飲めたものではありませんでした!

つまり焼きが甘く、中まで火が通っていない、あえていうなら生焼け状態の豆だったのです。

そんなサードウェーブの酸味重視を “そげぶ(笑)” する、一面を持つ水出しコーヒー、一度お試しいただけたらと思います。


それでは本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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