「渋谷系洋盤ディスクガイド100」、はじめます。その2。

というわけで「渋谷系洋盤ディスクガイド100」をはじめます。

100という数字に特に意味があるわけではありません。選んだら100枚あった、というわけでもありません。実のところ、2018年2月3日現在、僕がピックアップしているのは50枚程度です。この50枚は僕個人の主観に基づきすぎているので、残りの50枚はみなさんからのフィードバックなどを参考においおい絞り込めたらな、と思っています。個人的に、直接どなたかに相談することもあるかもしれません。そのときはよろしくお願いいたします。

紹介するのは、1987年から1995年までの間に新譜としてリリースされた洋楽のアルバムのみです。期間については、これが僕の考える渋谷系の時代だからです。考えるというか、僕が「何かはじまってる!」と気づいたのが1987年で、「あ、時代が変わった…」と実感したのが1995年なのです。詳細はいつか別のところでちゃんと語ります。

オムニバスや再発盤などは一切含みません。あくまでも当時の、単独作の新譜アルバムのみです。渋谷系は中古盤発掘の時代でもあったのですが、「当時の新譜の洋楽アルバムだけで渋谷系語れるよ」が今回の趣旨です。「中古盤だけで渋谷系語れるよ」ももちろんありますよ、ええ。当り前じゃないですか。でもこっちは僕以外の方がやったほうが面白そうなので、どなたか是非、始めちゃってください。

そしてここがいちばん重要なのですが、これは「名盤」ガイドでもなんでもないということです。あくまでも渋谷系を理解するための100枚なのです。なかにはすっかり魔法が解けて、聴きどころがさっぱり見つけられないアルバムがいくつか、どころか、大量に紛れ込む可能性があります。でも時代とはそういうものではないですか。今回は音楽ではなく時代のガイダンスなのです。

そしてこれも重要なことなのですが、この時代は12インチが主流だったということです。曲もアーティストもぜんぜん興味ないけどリミキサーの名前で買うなんてごくごく普通のことでした。アルバムを発表できなかったアーティストもたくさんいます。ですので、本来は12インチガイドにするべきなのでしょうけど、今回はアルバム単位で紹介します。楽なほうを選択しましたね僕。あれ?このアーティストだったらこっちのアルバムじゃないの?という疑問も多々あるかと思いますが、それはおそらく曲で選んだ結果です。

長々とすみませんでした。最後に、基本的なフォーマットを。1枚につき本文は140字程度。最初はTwitterでやろうと思ってたくらいですから。それを日刊でやろうと思います。とはいえ何日か開いたり、1日に複数枚紹介したり、があるかもしれません。そこはご了承ください。順番にも深い意味はありません。重要度でも年代順でもありません。なんとなくバランスをとった結果でしかありません。そういうものだと思って読んでいただければ幸いです。

それでは今夜から「渋谷系洋盤ディスクガイド100」、はじめます。

第1回はセイント・エティエンヌ「Foxbase Alpha」(1991) です。

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