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整形靴ってなに?

こんばんは。靴手鳥です。

整形靴を知っている人ってどのくらいいるんだろうか、というのが気になる日々を送っているところです。

何かの縁でこの文章を読んでくださっている皆様は「整形靴」「靴型装具」あるいは「特殊靴」…どれかを聞いたことがあるでしょうか?

実は整形靴と特殊靴はそれぞれ靴型装具の一種で、製法が異なります。簡単に表すなら下の図のような関係性です。

とはいえ、一つも聞いたことない方が多いのではないでしょうか。私は今でこそ整形靴のこと、靴のことについていろいろな知識を持ちましたが、それは学校で勉強をしているから。入学前は靴に大して興味もなく整形靴なんて言葉は聞いたこともありませんでした。

なんせ、整形靴について調べても、情報が!出てこない!

入学前は学校のHPと学科のブログ、2,3のwebページを見つけるのが精一杯でした。

飛び込んでみてわかった業界の狭さと、整形靴=靴型装具の方程式(靴型装具で検索すると多少情報が見つかります)。後で触れますが、整形靴は基本的に処方箋。出会いがなかなかないのもうなずけます。

でも、学べば学ぶほど整形靴って魅力的なんです。求めている人はたくさんいるはず!整形靴が薬局の頭痛薬ぐらい身近になればいいのに…

と、話がそれましたが、ようやく本題です。「整形靴ってなに?」かをできるだけ簡単に書いていこうと思います。

①まず、整形靴は「靴」です。でしょうね。とお思いかもしれませんが、大事なことなんです。整形靴は「履く」ものであり、靴型装具という名前の通り、装具の一つでもあります。

装具というのは義肢装具の後半部分。義肢はパラリンピックのおかげで義足や義手が有名ですが、装具はコルセットやギプス、サポーターなんかが属しています。

整形靴を一言でいえば「歩くことを助ける靴」。

例えば足の痛みによる歩きにくさを抱える方には、痛みを軽減するような材料を使ったり、歩きやすいような構造をした靴を提供します。


②上のほうで少し触れましたが、整形靴は処方箋。つまり、お医者に受診して「あなたには靴型装具が必要です。」と言われて作るものなんです。いくつか規定がありますが、それをちゃんと満たせば保険も適応されます。


③整形靴は100%オーダーメイドです。足の問題は人それぞれ、当然靴も一人ひとりに合ったものを作ります。


と、三つほど上げてみましたが、どうだったでしょうか。今日の肝は「整形靴は歩くことを助けるための靴」ということです。

1.ではパラリンピックだとか、2.では処方箋だとか言いましたが、あまり遠い存在に考えないでいただきたいと思います。なんせ、「靴」なのですから。

最後まで読んでくださりありがとうございました。少しでも整形靴というものに興味を持っていただけたら嬉しい限りです。


余談になりますが、私は靴型装具という言い方より整形靴という言い方が好きです。

「ネコ型ロボットはあくまでロボット。靴型装具はあくまで装具。」

な感じがするからです。ドラえもんって言ったほうが親しみやすいでしょうに。ということで整形靴を多用していますが、現場はもっぱら靴型装具です。

最初の図を思い出していただけるとわかるかと思いますが、整形靴と言うと正確性に欠ける場合もあるので、しょうがないことなのかもしれません…

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