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乃木坂46のメンバーをサッカー選手に例えたら Part 1

 <要約すると>
・サッカーファンの中には乃木坂と欅坂の違いがわからない人がいる。
・乃木坂46とサッカーを結びつくコンテンツの必要性に気づいた。
・乃木坂46のメンバーをサッカー選手に例えてみた。

筆者:せこ(@seko_gunners)
 2006年、高校球児時代にドイツワールドカップを見てサッカー観戦にハマる。大会後に見たアンリのプレーの影響で、アーセナルとプレミアリーグを追いかけるように。国内では川崎フロンターレ(2012~)のファンであり、シーズンチケットも保有。推しの両チームについてはnoteでレビュー更新中。「なんかいい感じ!」や「なんかうまくいかない。。」を言語化して理解につなげられるような分析屋さんになるのが目標。乃木坂46の推しメンは西野七瀬。
note: https://note.mu/seko_gunners


乃木坂とサッカーを結ぶコンテンツを

   先日私が所属しているフットボリスタラボのコミュニティ内で、こんな議論が行われていた。議題は「サッカーを深く掘り下げる新しいコンテンツについて」

以下ある方の発言引用
「深く掘り下げるコンテンツ、『は?アイドル?そんなもん呼ばねえよ!!!乃木坂と欅坂の違いがよく解んないんだよコノヤロー!!!』位の方向性をもったチャンネルがあっても良い思うんです」

 なるほど。サッカークラスタとしてはよくわかる意見だ。サッカーに特化したプログラムは確かに需要がある。それはそれとして私には他にこの文の中で気になる部分がある。

   乃木坂と欅坂の違いがよく解んないんだよコノヤロー!!!

   この文の中にあるようにサッカーのファンの中にも「乃木坂と欅坂の区別がつかないぜ!」という人がいるというのが現状である。なんということだ。サッカーファン兼乃木坂ファンとして、このような状況を放置していていいのだろうか。否、良いわけがない。

 サッカーファンの中にも乃木坂ファンは数多くいる。したがって、サッカーと乃木坂46の間には数多くの共通点があると考えるのが当然である。しかし、サッカーと乃木坂を絡めているコンテンツは、サッカーを深く掘り下げるコンテンツ以上に枯渇しているという深刻な現状がある。サッカーを知ることで乃木坂を知る。乃木坂を知ることでサッカーを知る。このようなコンテンツを世の中に作るべきではないか!と思い立った。

 というわけで、僭越ながらサッカーと乃木坂の架け橋になるべく、乃木坂46のメンバーを世界のサッカー選手で例えていこう。諸事情により一切画像が載せられないのは痛恨の極みなのだが、そこは脳内で補うもしくは検索することでなんとかカバーしてほしい。

 白石麻衣

 乃木坂結成初期から絶対的な存在でグループを牽引する白石麻衣。乃木坂46のことはよくわからなくても白石麻衣は聞いたことがある!という人も多いのではないだろうか。圧倒的なルックスとスタイルの良さで黎明期から福神(AKBでいう神7的立ち位置の人)としてフロントメンバーとして活躍。美しい出で立ちはまさしく乃木坂のアイコンとしてふさわしいだろう。ザ・ビューティー!しかし、私が考える白石麻衣の一番の魅力はむしろ数々の素直なリアクションである。ファン以外の方にはなじみはないかもしれないが、乃木坂の冠番組に出ているときの彼女は非常にユニークなのである。感情豊かなリアクションに合わせて七変化する表情、楽屋やライブでメンバーとふざけ合う姿。そこには雑誌で見せるクールな彼女とは全く別の1人の面白い女の子としての魅力がある。クールビューティー×おもしろい=最強なのは必然である。

 サッカーでいえば最強なのはチャンスメイクができて、得点も取れること。今のサッカー界でこれに最も当てはまるのはチェルシーのエデン・アザ-ルだろう。ドリブルを主体としたチャンスメイクに掛け合わせて、スコアラーとしても天下一品。チャンスが作れて点が取れるというのは、まさしく、きれいでおもしろい白石麻衣そのものと言っていい。2012年のチェルシー加入当初からチームを引っ張る存在というのも、同じ2012年のCDデビュー以来、乃木坂のトップを貼り続ける白石麻衣とぴったり重なる。

 個人タイトルが少ないという意外な共通点もある。アザールはキャリアの中で得点王のタイトルを取った経験はない。MVPの経験もリーグ・アン時代に2回(10-11,11-12)とプレミアリーグで1回(14-15)のみ。もっと個人タイトルを総ナメにしていてもおかしくないと感じるのは私だけだろうか。対する白石麻衣も乃木坂のシングル表題曲で単独センターを務めたのは2曲(「ガールズルール」「シンクロニシティ」)、そしてユニットソロ曲は1曲のみ(「オフショアガール」)と、世間での知名度と比べればいささか少ないといってしまっていいだろう。

 ここまでの文章を読んでこう思う方もいるかもしれない。
「あれ?さっきアザールはスコアラーとしても天下一品っていってなかった?得点王取ったことないの?」
「あれ?まいやんは写真集『パスポート』で歴史的な売り上げ記録をたたき出してなかった?あれって個人タイトルって言わないの?」

 こういった考えを持ってしまった人がいるのならば、ぜひとも私からお願いしたいことがある。頼むからもう少し肩の力を抜いてこの記事を読んでほしい。恐らくこの程度の矛盾はここから先、山のように出てくるだろう。正論というのは時に夢を狭めてしまうものだ。
 それでも怒りが収まらないという方がいれば、私の代わりに白石麻衣が謝れば恐らく許してくれると思うので、「謝罪石さん」で検索してみてね。
 アザールがチェルシーに長年もたらし続けている圧倒的質的優位は、白石麻衣が長年乃木坂にもたらし続けている圧倒的な質的優位と一致するのである。

白石麻衣→エデン・アザール


生田絵梨花

 乃木坂が誇る歌姫であり、最高のエンターテイナーである。歌や芝居における圧倒的な表現力の豊かさ。数々のリアクションの引き出しは、常にグループアイドルの新しい1ページを切り開いているといってもいい。「朝、出かける前に着たYシャツにシワがあったから、服を着たままアイロンをかけたらスチームで火傷する」などどいう並外れたエピソードは彼女が決して普通のアイドルではないことの証左でもある。

 そんな彼女は人々から「天才」「才色兼備」と呼ばれることが多い。しかし、むしろ彼女がすごいのは、人目を忍んで行う努力の方。圧倒的な努力の量とそれを決して表に出さないストイックさ。まさしくこれはアイドル界のクリスティアーノ・ロナウドではないか。常にエネルギーにあふれているロナウドは、楽屋やメンバーとの食事会でも常にうるさい生田絵梨花と重なる部分が大いにある。

    それでいて一生懸命な彼らが時に面白く映ることもある。EURO2016の決勝で負傷交代後、監督を置いてけぼりにしてタッチラインからピッチに指示を送りまくるロナウドも、猛烈な練習を積んで新たに習得したヨーデルを披露する生田絵梨花も、彼ら自身の一生懸命さが伝わってくるとともにどこか面白さを感じてしまうのだ。

    さらに言えば苦手なことをやらされるとすごい結末になってしまうのも共通している。何のことかピンとこない読者の方はぜひとも「生田絵梨花 出し巻き卵」で検索をしてほしい。おそらく「ロナウド FNS歌謡祭」で検索した時と同じ衝撃があなたを襲うことになるだろう。

 とはいえ最もこの2人で共通しているのは類まれなる才能を圧倒的な努力と掛け合わせて、より高次元のものに昇華させている点である。クリスティアーノ・ロナウドが2010年代に最高にサッカーファンを興奮させてくれたファンタジスタであるように、生田絵梨花は2010年代の乃木坂を代表する最高のエンターテイナーなのだ。

生田絵梨花→クリスティアーノ・ロナウド


西野七瀬

   黎明期の乃木坂のセンターといえば、すでにグループを卒業している生駒里奈。ならば、近代乃木坂のセンターの代表格といえば誰か。年内でのグループ卒業を発表している西野七瀬の名前を挙げる人が多いのではないだろうか。Wセンターを含めれば、センターを務めた回数は最多の7回。初めてのセンター曲である「気づいたら片想い」の時はまだ戸惑いもあったが、センターになった時に番組のシングルヒット祈願の企画で挑んだマカオタワーからのバンジーで何かが変わったようだ。勢いを増す乃木坂のセンターを務める重圧を跳ね除けたと言っていいだろう。

   何を隠そう筆者の推しメンは西野七瀬である。この度の卒業発表前に一目会いたいと名古屋まで遠征し、握手会に参加してきたのだが、とにかくめっちゃ儚かった。儚さのドーピングしてると思うんですよね。彼女。何食ったらあんなに儚くなるんだろう。毎日わたあめ食ってるんじゃないか。トーク番組においても1人で存在感を発揮することは難しく、周りの助けを得ながら存在感を放つタイプであり、それも儚さを象徴しているのかもしれない。

   現代のサッカー界において儚さを内包する絶対的エースといえば、リオネル・メッシを置いて他にはあり得ないだろう。メッシのチームはメッシのためのシステムを組む必要があるように、西野七瀬のセンターは皆が彼女を輝かせるべく美しく機能している節がある。そして何よりワールドカップである。ワールドカップの度に機能しないアルゼンチン代表とうなだれるメッシを見て、儚さを覚えるのは私だけではないはず。

    それでも彼は数々の重圧に打ち勝ってきて、多くの個人タイトルとクラブタイトルを獲得している。表題曲センター(7回)+最多ユニットソロ曲(6曲)は共に最多の西野七瀬は紛れもなく個人タイトルを総なめにしていると言っていい。さらには、アルゼンチンにおける『マラドーナの後継者』問題に終止符を打ったのもメッシ。乃木坂のマラドーナ(=生駒里奈)の後のセンターを立派に務めあげたのも、西野七瀬とメッシが重なる部分だ。

    メッシはアルゼンチン代表において、西野七瀬はグループアイドルとしての活動において、それぞれ転換点を迎えている。両者のここからのモデルチェンジは、サッカーファンも乃木坂ファンも目が離せないことだろう。

西野七瀬→リオネル・メッシ


星野みなみ

   デビューシングルでフロントメンバーを生駒里奈、生田絵梨花と共に務めた星野みなみ。初期のフロントメンバーでユニットを組むことが多かったこのトリオは『生生星(いくいこほし)』として多くのファンに親しまれている。

   星野みなみといえば『かわいいの天才』という異名を取ることで知られている。とにかくなにをしていてもかわいくてえらい。ディズニーランドに行っててもかわいくてえらいし、ブログを更新するだけでかわいくてえらい。囲み取材の質問に受け答えをするのも、もちろんかわいくてえらい。握手したり、ライブに行ったりするまでもなくかわいくてえらいというのは、紛れもなく『かわいいの天才』そのものである。

   そんな星野みなみをサッカー選手に例えるとしたらエンゴロ・カンテ。カンテといえばとにかく走る。レスター時代、練習中ラニエリに「走り過ぎだからもう少し抑えて」と注意された直後に「わかりました!」と言って、速攻で全力でグラウンドを駆け回ったエピソードがカンテのプレースタイルを言い表している。星野みなみがなにをしても可愛いのを止められないように、カンテが走り出すのを止めるのなんて不可能なのである。

    カンテは今季、サッリの元でより攻撃的な役割を任されている。新境地の開拓に苦しみつつも、直近のシティ戦では貴重な先制ゴールをマーク。シティに今季初の黒星をつけるのに貢献しているように、徐々に新しいプレースタイルでも成果を出し始めている。対して星野みなみも初期はかわいいコメントしかできなかったバラエティ番組において、短く端的にしかも自分の可愛さとゆるさを生かしたおもしろいフレーズを放つ能力はメキメキ上がっている。番組恒例のシングルヒット祈願は山登り、滝行、氷瀑など過酷な企画が多いのだが、星野みなみは乃木坂の『ヒット祈願要員』としても活躍。ゆるふわな見た目とは裏腹にしっかり体を張った役割もこなしている。

    みなみちゃんもカンテも新しい役割頑張っててえらいねぇ。

 星野みなみ→エンゴロ・カンテ


秋元真夏

   数多い乃木坂のメンバーの中でもあざとさ満点のぶりっ子キャラ。前にズカズカ出て行って「私が一番かわいいじゃないですか!」的なことをさらっと言えるのは、こういう自己主張が控え目な乃木坂メンバーの中で貴重な存在である。

    彼女が素晴らしいのはエゴイスティックに見えて、他の方面にも気を配れること。より目立たせるべきメンバーがいればそちらを引き立てるためにアシスト役として振舞うこともできる。

    前にも出れてエゴイスティックに、一歩引いてアシスト役も。ガツガツしていて実は器用という部分は、まさしくルイス・スアレスと瓜二つ。ウルグアイ代表において彼はアイコンであり、エゴイスティックに攻撃を牽引する役割。バルセロナにおいては、メッシという素晴らしいタレントを生かしつつ、自らも輝くという利他的な部分でも才能を発揮した。リバプール時代はチームメイトだったスターリングがスアレスと共にプレーすることでメキメキ成長するという現象も。これは近年後輩の3期生と共に外のバラエティ番組に出演し、率先して手本となるべき姿勢を示している秋元真夏と明らかに一致している。3期生はスターリングのごとく、秋元真夏からのパスを受け、秋元真夏を見て、バラエティ番組における振る舞いのイロハを学んでいると言っても過言ではない。

    秋元真夏とスアレスの共通点は枚挙にいとまがない。秋元真夏は「なにも段差がないところで転ぶことで周りの注意を引きつける」という非常にあざとい技を身につけている。転んで利益を得るという面では、スアレスもたまーーーーーーーーーに相手を欺くプレーを披露している。演技が大根なのも、両者に共通する部分だ。

    さらに秋元真夏のあざとさの表現手法としては、大福などを食べるときに口の周りにあえて粉をつけるという技もある。物を噛む技といえば、スアレスもお手の物。ワールドカップでキエッリーニに噛み付くシーンは、全世界を驚かせると共にスアレスの強烈なパーソナリティを世界に知らしめた。スアレスは敵に噛み付くことで、秋元真夏は大福に噛み付くことで、それぞれ自己のキャラクターを強烈に表現しているのだ。

    ここまで紹介しているどのメンバーよりも共通点が多い両者。これだけ共通点だらけならば、もはや、ウルグアイ代表でカバーニと秋元真夏がツートップを組んでいても不思議ではないし、スアレスが冠番組である「乃木坂工事中」のひな壇に座っていても何の違和感もないだろう。今からスアレスがバナナマンに突っ込まれる姿を見るのが楽しみで仕方ない。

 秋元真夏→ルイス・スアレス


   というわけでまだ5人の紹介しかできてないのだが、あっという間に膨大な量の文章になってしまった。それだけ乃木坂とサッカーは共通点が多いと言える。うそです。本音を言えば悪ふざけにお付き合いいただき感謝である。もしまた機会があれば、他のメンバーの紹介もしてみたいところだ。


 

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