クリーンフィードバック

コーチの勉強会で聞いた言葉で、選手育成において、ポジティブだけでなく正直に現実を突きつけるアプローチも必要であり、そのうちの一つとして有効とされているものらしい。

冨安健洋選手が所属するアーセナルのMF、デクラン・ライス選手もクリーンフィードバックの恩恵を受けたとインタビューで語っているように、近年のイングランドの育成では主流のアプローチらしい。プレミアリーグが狂おしく好きな自分にとって、これを試さない手はない。

もちろん、コーチとして選手にクリーンフィードバックをする経験はこれからできると思う。
が、サッカーが変態的に好きな自分は選手として味わってみたいと思ってしまった笑

そんな事を思っていると、同じ勉強会にいた他スタッフから後日、思わぬクリーンフィードバックが。「〇〇は普通のコーチより身体が動くだけで、アスリートでも何でもないよ。もう1年以上現役やってないんでしょ?もう終わりだよ。」
勉強会を経ての冗談かも知れない。真面目に受け取るのは違うのかも知れない。多分真面目に受け取るのは違う。ただ、ここ数年で一番ムカついた。

その言葉を受けてからは、どのスタッフよりも早く出社。仕事を早い段階で終わらせて、時間を作ってはトレーニングをして少しでも現役の時のコンディションに戻そうとしている。

シンプルにキツイ。現役からの衰えは明らかに感じる。周りからは「仕事せずに筋トレと自主トレばっかしてるな」とイジられる。コーチなのに何でこんなことしてんのかなと思う時もある。ただ、クリーンフィードバック的には効果抜群。見返してやるという気持ちで、最高に楽しみながら出来ている。

「これは良いぞ。選手たちにもタイミングを見てクリーンフィードバックしよう」と思う一方で、まだ自分は選手としての想いがあるのかなと考えさせられた話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?