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川崎3-1仙台(2019年5月3日)

令和最初の更新となる今回は、J1リーグ第10節、川崎フロンターレとベガルタ仙台の一戦です。

試合前

この試合は、ともかくキックオフ前に疲れました。平成と令和をまたぐGW10連休(世間的には)のど真ん中という事もあってチケットがなかなか手に入らず、ようやく手に入れたのは「ホームA自由」の席。このチケット、等々力に観戦に行った事のある方は御存知かも知れませんが、往々にして立ち見になるんですよね。チケットには確かに(一部立見)と書かれてはいるんですが、何回行っても座席に座れる人と立ち見の人が同じ値段設定なのが納得いかない今日この頃。

で、そうならないように、開門前にスタジアムに到着して並んでましたが、いざ自分が入場した頃には座席はすでに埋まっており・・・

座っての観戦を諦めきれずに、上下左右にウロウロしていた所、幸運な事にキックオフ1時間くらい前になって座席を確保する事が出来ました。ただ、その時点でもう多少満足しちゃったというか、疲れちゃったというか・・・試合観戦に臨む熱意と手中力が若干落ちていた事は否定できません。

その事は、後で掲載する写真を見れば何となく察しが付くかと思います。

前置きが長く、少々愚痴っぽくなりましたが、この日の川崎は知念慶を体調不良で、中村憲剛、奈良竜樹(手術で長期離脱)、阿部浩之、車屋紳太郎を負傷で欠く中、さらに大島僚太をベンチ、家長昭博をベンチ外(負傷?)にしたため、CBでは今季新加入のジェジエウがデビュー、攻撃陣は小林悠の後ろに齋藤学、脇坂泰斗、長谷川竜也が並んで中盤の底に守田英正と田中碧が並ぶという布陣。フレッシュである事はもちろんなんですが、いつものボールを保持して、かわして、崩してというよりは、両サイドに携えた「槍」の破壊力と突破力を生かして、一撃で突き崩すようなサッカーしなきゃいけないんだろうな、というような事を頭に描きながら観戦に臨みました。

前半

8分、右サイドでのボールキープから、ハーフスペースの裏に飛び出した脇坂泰斗に守田英正からドンピシャのスルーパス(GKとの1対1は枠外へ)

13分、右から入れたアーリークロスが跳ね返され、こぼれ球をつながれてジャーメイン良に入った所で登里亨平と守田英正で囲んで素早く奪回。田中碧がダイレクトで縦に入れると、バイタルエリアに入り込んでいた脇坂泰斗がフリーでボールを受けて反転からスルーパス。抜け出した小林悠がワントラップから素早く左足で蹴り込んで1-0。川崎が先制します。

シュートシーン撮り損ねた・・・

18分、左サイドで得たFKを脇坂泰斗が中央へ入れたボールは中央で跳ね返されますが、このこぼれ球を齋藤学がエリア外から強烈なダイレクトボレー。

28分、永戸勝也の右サイドからのCKに対してニアサイドの常田克人がヘッドで合わせるもわずかに枠の上。

36分、最終ラインからの常田克人の縦パスを齋藤学がインターセプトするとそのまま右サイドをドリブルで持ち上がり、少し中に入った所で外に開いた脇坂泰斗へ。DFラインとGKの間にグラウンダーのクロスを送ると、中央に入り込んだ長谷川竜也が左足で合わせて2-0。川崎が追加点を奪います。

ちなみにこのシーンに関しては、試合後、日本サッカー協会の審判委員会が誤審(オフサイド)であった事を認めました。

39分、仙台のキックオフから大きく前線に蹴り込んだボールを吉尾海夏が登里亨平に競り勝ちボールを収めて中央にスルーパス。抜け出したジャーメイン良が右足でシュートを放つも距離を詰めていたチョン・ソンリョンが体に当ててセーブ。こぼれ球をさらに仙台が奪い返してハモン・ロペスがエリア外から左足で狙うも、チョン・ソンリョンがセーブ。

46分、右サイドで得たCKを脇坂泰斗が中央に送ると、ニアサイドの小林悠が頭で逸らし、中央の長谷川竜也が右足で合わせるもわずかに枠の外。

前半は2-0で終了。

試合前の個人的予想に反し、ボール支配率63%、パス464本(成功率88%)とボールをがっつり支配した川崎ですが、それも早い時間に先制点が取れた事による精神的な余裕が大きかったのかなあ、と。

後半

46分、馬渡和彰がセンターラインを越えた辺りから縦にボールを入れると、脇坂泰斗⇒右サイドの齋藤学⇒少し後ろに戻して守田英正⇒ダイレクトで脇坂泰斗とのパス交換⇒右のスペースに入った小林悠⇒一度タメを作ってから脇坂泰斗⇒齋藤学がダイレクトで最終ラインの裏へ⇒飛び出した田中碧がトラップから後ろへ残して脇坂泰斗がシュート。

狭いスペースで前後左右にボールを動かしながら、6選手が絡んでシュートまで持ち込む川崎本来の形。

51分、右サイドでの1対1から長谷川竜也が縦に持ち出してエリア内に入った所で永戸勝也に倒されてPK獲得。

53分、このPKを小林悠が落ち着いて決めて3-0。

54分、自陣深い位置から登里亨平が大きく縦に蹴り出すと、センターラインを越えた位置でボールを受けた齋藤学がドリブルを始めると、中央寄りにコースを変えながらエリア付近まで持ち込んでそのまま右足でシュート。

56分、吉尾、ジャーメイン⇒長沢、関口

62分、フィールド中央、左サイドで得たFKから谷口彰悟⇒脇坂泰斗⇒守田英正⇒長谷川竜也⇒馬渡和彰と右へ展開していくと、スルスルとタイミングよく前線に入り込んだ脇坂泰斗がエリア内でパスを受けて右足でシュート。

67分、最終ラインの常田克人から大きく右に展開すると、途中出場の大岩一貴がダイレクトで縦へ。同じく途中出場の関口訓充がドリブルで持ち上がって中央にクロスを入れると、これまた途中出場の長沢駿が丁寧に落として走り込んだ大岩一貴が右足でダイレクトで蹴り込み3-1。

また、シュートシーン撮り損ねた・・・(涙)

75分、富田晋伍が自陣ペナルティーエリア付近で小林悠からボールを奪うと、松下佳貴⇒縦に入れて長沢駿⇒関口訓充⇒大岩一貴と右に展開。関口訓充へのリターンパスは若干ズレるも、松下佳貴⇒長沢駿とつないだボールをハモン・ロペスが左足でミドルシュート(チョン・ソンリョンがセーブ)

91分、DFラインからの常田克人の縦パスを大島僚太がインターセプトすると、齋藤学が中央へドリブル。途中出場レアンドロ・ダミアンへの縦パスは常田克人にカットされるも、関口訓充への縦パスを再びインターセプトした齋藤学が中央をドリブルで持ち上がり、金正也と関口訓充に左右から寄せられつつも右足でシュート。

92分、中盤でのボール回しから途中出場の山村和也が縦にボールを入れると、齋藤学、田中碧と小さくつないでレアンドロ・ダミアンへ。相手DFを引き付けてから田中碧にリターンパスを入れると、足を滑らせて体勢を崩しながらも残したボールを山村和也が左足でミドルシュート(ポスト直撃)

試合はこのまま3-1で終了。

試合を終えて

故障者続出のチーム状況から、はからずもセカンドユニット(特に攻撃陣)に近いメンバー構成でしたが、逆にこのチャンスを生かそうとするギラギラしたプレーぶりを観る事が出来ました。ボール支配率60%、パス786本(成功率87%)とボールを支配しながら、やはりこの構成ではコンビネーション不足は否めずパスが前後左右にずれるシーンも散見されましたが、要所では近年の川崎の持ち味でもあるカウンタープレスからのショートカウンターを見事に発動させて得点につなげていました。

ただ、これがもし仮に拮抗した試合展開だったら、彼らがココまでのびのびプレーできた保証はドコにもなく、そう考えると、早い時間帯にスパッと一発で決め切った小林悠の先制点が大きかったのかなあ、と。知念慶の激しい追い上げにあいながらも、今日の攻撃陣ではほぼ唯一のレギュラー格。エースの貫録を見せつけたといった所でしょうか。

スタッツ

ハイライト動画

次回予告

次回は5月12日(日)味の素スタジア東京対ジュビロ磐田を観戦予定です。

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