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あなどるなかれ!!足浴のススメ

〇今回のテーマは足浴


皆様こんにちは(≧▽≦)
今回も足の沼へようこそ‼︎

さて、皆様。早速ですが、

足浴(そくよく)、していますか?
そして、足浴の効果について知っていますか?

足浴というのは、いわゆる「部分浴」です。

肩までお湯に浸かる「全身浴」に対し「部分浴」とは、体の一部だけお湯に浸ける入浴方法のことです。

・手をお湯につける→「手浴(しゅよく)」
・足をお湯につける→「足浴」
といった具合です。

今回の記事では「足浴とはなんぞや」というお話は、特にしません。


今回は、私の実体験から「足浴をあなどるなかれ」ということを少しでもお伝えできたらと思ってます。

それでは参りましょう!

○足浴の定義

みなさんは、爪切りやタコ・魚の目ケアの時にどんな足浴をしていますか?

意外と足浴ってケアをする人によって定義付けが違うんじゃないかなぁと思っているんです。

この記事を読んでいる方の中には、すでにフットケア関連のお仕事に従事している方もいるかもしれません。

一方で、家族の介護をなさっている方や、フットケアに限らず、高齢者介護の仕事に従事しているという方も多いのではないかと思います。

それぞれの立場にある方が考える「足浴」は、実はイメージが微妙にずれている可能性があります。

例えば、

・足をお湯につけて、泡立てた石鹸で洗ったり
・足をお湯につけるだけで石鹸は使わなかったり
・血行を良くするためにマッサージも取り入れたり

そもそも「何のために足浴をするのか」という目的によっても方法は様々だと思います。

ですが、今回の記事においては「足をお湯に浸ける=足浴」とさせていただきます。

そのことを念頭に、この先を読み進めていただければ嬉しいです☆

○過去の「足浴」に対するイメージ

こんなことを言っていいのかわかりませんが…正直に言いますね。

2022年の5月くらいまで、私の中にあった「足浴」というケアの意味・意義は「清潔にする」「心地よさを提供する」「爽快感を得てもらう」「夜眠れるようにする」とか、その程度だったんです。

まさに教科書に載っているようなことですよね…

しかも頭の片隅で、

「足浴のそんな意義もあったよね?あれ?忘れて分かんネ!(; ・`д・´)ま、いっか。足浴しときさえすれば。足浴さえすれば、意義なんてどうでもいっか!」

なんてことも思っていました。
まぁ簡単に言うと足浴にそこまでの熱意を持っていなかったんですね(笑)。

どちらかというと、爪や皮膚をふやかして「私がケアしやすくしよう!」という「私目線のフットケア」をするための単なる儀式、業務、ルーチンといった位置付けだったんです。

「爪や皮膚をふやかす」という事も、安全にケアするためにはもちろん正解なんですが。
私の場合お恥ずかしい話…当時は「私目線のフットケア」をすることが優先度第1位だったんです。

そんな、「ただの儀式」としか思っていなかった足浴ですが、実際に現場で繰り返すうちに、教科書には載ってないような変化がたくさん現れてきたことに気づいたんです。

当時そのことにめちゃくちゃびっくりしたのを覚えています。

今では私の「足浴愛」はとどまることを知りません( *´艸`)笑)

○私が見てきた変化


足浴で、利用者様の性格まで変えてしまうんだ」
「足浴で、私と利用者様との関係性も良い方に変わるんだ」


そんな事を1度だけではなく、何度も感じているんです。

足浴をして、足の変化だけではなく利用者様自身の変化を感じることがあります。

足浴によって、毎回新たな発見があります。

そしてその発見が、フットケアの奥深さを感じられる学びのプレゼントにもなっているのです^^♪

もう9ヶ月ほど関わっている利用者様がいます。杖歩行の方です。

記事の便宜上、A様ということにしますね。

このケースは、A様ご本人が爪切りを希望したわけではありませんでした。
爪の変形に気づいた家族が、私に依頼をしてくれたんです。


家族からの依頼だったこともあるのか、最初の介入時、A様は「自分で爪は切れる!」と言い張っていたんですね。

実はちょっと頑固な方でしたが、今ではフットケアを毎回楽しみにしてくれています。

A様がどのようにフットケアに前向きな姿勢になったか。

そのきっかけは「足浴」だったんです…!

A様の爪は、ロールケーキのように巻いている重度な巻き爪で、正直「どうやって自分で切るの?」という感じでした。

また体の柔軟性もなくなり、足にそもそも手が届かない。

誰がどう見ても、フットケアの介入が必要でした。


しかし、だからといって「自分で切れる」と言い張っている方に対して、「いやいや、自分で切れないでしょ!」なんて自尊心を傷つけるような言葉掛けや行動はできません。


そんな時に、「足浴登場!\\\٩( 'ω' )و ///」なんです!

もちろん足を見せることに抵抗のある方もいるので、足浴をすること自体が難しい人もいます。

ただA様の場合は、初回介入時に足を触らせてはもらえませんでしたが、足は見せてくれたんです。

「せっかくだから足、温めませんか?足湯すると、全身がリラックスして気持ちいいですよ〜🎵」なんてお誘いをして、足をお湯に浸けていただきます。

足をお湯につけている最中に、利用者様が心地よいと感じる関わりをします。

A様の場合は、お話をしました。

この時に、足を石鹸で洗わなきゃ、とか足に触れて汚れ落とさなきゃ、とか余計なことは考えなくてもいいです(*^^*)

ただ、足をお湯につける。

目的は、「足浴が気持ち良いと思ってもらう」ことなんです。

○足浴の意義

「快」。

「快適・快楽」の「快(かい)」ですね。
この「快」を提供することに、まずは徹します。

ではその「快」を提供しているのは誰ですか?
そうです、私(ケアする側)です(笑)!

足浴を提供している中で、利用者様に「心地よい感情にさせてくれる人=私♡」という認識をしてもらいます。

足をお湯につけて、A様に心地よい時間を過ごしてもらいました( ´∀`)

「そろそろ上がりましょうか〜♪」なんて言って、タオルで足を拭く。

足を拭くときに、どさくさに紛れて足を触ってみるんです。

どこまで触る事を許されるのかチェーック‼︎です。

A様の場合、初回は爪切りは行いませんでした。

足を触るのは大丈夫だったんですが、足の指は嫌がられたからです。


2回目の介入も、同様に足浴をしました。

認知機能の低下もあり、2週間前の私のことは覚えていませんでしたが、足浴時の会話の中で、笑顔が増えてきたんですよね~!

そしてタオルで足を拭く時に、どさくさに紛れて

第2回‼︎どこまで触る事を許されのかチェッーク‼︎です。

やはり、足の指を触るのは嫌そうでしたが、前回よりも嫌がっていない反応。

…すかさず、聞きます‼︎

「この指の爪だけ、ちょっと引っ掻かって危なそうだから、ここだけ爪切りさせてもらってもいいですか…?」と。

この時、足の爪10本あるうちの1本だけ切ることができました!

そして、回数を重ねるたびに、徐々に増えてきました。

5回目の介入のときには、足の爪10本全部を任せていただきました^^

現在は、2週間に1度のフットケアを楽しみに待ってくれています♪

「自分で爪は切れる!」と言い張っていた方が、足浴を繰り返していくことで「今日もお願いね」なんて言うような変貌ぶり( *´艸`)

だから、足浴って素晴らしいんです‼︎

単なる儀式、業務と思ってやっていた足浴。

足浴を行うことで、教科書に載っている足浴の効果はもちろん、私と利用者様の関係性も変わってきました。


ただの足浴、されど足浴。
足浴をあなどるなかれ。


みなさんも「関係性構築が難しいなぁ」と感じた時に足浴を実施してみてはいかがですか?

まだまだご紹介したい足浴での変化事例はあるので、今後それもお伝えし、さらなる足の沼へみなさんをお連れできたら、と思っています。

さて!今回も最後まで読んでいただいて有難うございました!

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これからも自分のワクワクすることを楽しんでいきましょうね!
それでは、また次の記事でお会いしましょう♡


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著者 堀友美 プロフィール


編集:さんかくしおハッカ


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