チャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦 ライプツィヒ VS トッテナム ~前編~
第1戦はライプツィヒがアウェーで1点を取り勝利。続くホームで迎える第2戦。ライプツィヒは本職CBがウパメカノのみ。トッテナムはソンフンミンとケインが欠場と、両チームともにベストメンバーではない模様。今回はライプツィヒの戦い方に注目してみた。(サッカーは普段DAZNで見ていて、ブンデス見られないので笑)
スタメンとリザルト
まずは両チームのスタメンから見ていく。
ともに3-4-3を並べた。トッテナムはモウラとラメラが2トップ、デリアリがトップ下のような配置であり、3-4-2-1の時もあった。ライプツィヒの前線3枚はポジションを流動的に変えていた。ヴェルナーが右サイドに流れたり、シックは1列下りたりしていた。
続いてリザルト。
スタッツにも現れるように、ライプツィヒの方が試合の主導権を持てていた印象であった。トッテナムは前線での起点を作れず、攻撃になかなかつなげられずにいた。やはりケインとソンフンミンの欠場が大きかったか。
縦に速く
ここからはライプツィヒの戦い方に注目していく。
自分はサッカー観戦はDAZNで見ている。スカパーには入っていない。そのため、ライプツィヒの普段の戦い方はほとんど知らない。唯一知っていることと言えば、「短時間で攻めきる⇔即時奪回」というものである。これはfootballistaさんの記事で学んだこと。
「守」→「攻」の切り替え・・・相手の守備が整う前に素早く前進を成功させる。
「攻」→「守」の切り替え・・・圧力を高め、認知に負荷をかけるカウンタープレッシング。
引用...footballista issue 075
そんなイメージもあってか、前半6分のチャンスメイクを見逃さなかった。
センターライン付近からのスローインの場面。トッテナムの守備は整っておらず、前線のヴェルナーとシックに対して3CBの3枚しか残っていない状況だった。
シックはボールを足下で受けようと、スロワーに近づく。アルデルヴェイレルトがシックについて行ったところを、ヴェルナーは見逃さなかった。スロワーのムキエレはすかさずスペースにボールを投げ込み、右サイドの深い位置に侵入成功した。
さらに、ヴェルナーの動き出しを見逃さなかったのがサビッツァーである。ムキエレのスローインと同時にスプリントを開始。マーカーであるロセルソよりも早く動き出した。
そしてその後の場面。
ヴェルナーがサイドの深い位置まで侵入後、シックがエリア内でボールキープ。時間を創った。
ここでサビッツァーが登場。トッテナムの2ボランチを背中においてエリアに入ってきた。この場面ではシュートではなくパスを選択。アンヘリーニョがシュートして完結した。
守備陣形が整っていない+スペースがある。このような状況があればすかさず攻めに出る。元から持っていたライプツィヒのイメージそのものの攻撃だった。この形はすぐに先制点につながる。
2ライン間のスペース
試合開始直後から縦に早い攻撃を見せたライプツィヒ。素早い攻撃でトッテナムのディフェンスラインを押し下げチャンスを創る。前半10分。この形で先制する。
自陣で「守」→「攻」の場面。ムキエレがボールを持つとシックへのパスコースが空いていた。すかさずパスを通す。
シックの落とし(レイオフ)に反応したサビッツァーがライマーにつなぎ、前線に運ぶ。ライマーはシックにボールが通った時点で走り出しており、またもロセルソを背中に置いていた。
ボールを運ぶライマーを横目に、トッテナム守備陣は全力で帰陣。ライマーがエリアに侵入する前にはディフェンスラインを4枚揃えることができた。だが、ボランチ2枚が戻りきれていなかった。これではディフェンスラインの前にスペースが空いている。
ここに今度はヴェルナーが登場。帰陣はしたがゴール前に張り付いてしまった4枚と戻りきれなかった2ボランチ。この2ラインの間にできたスペースでヴェルナーがボールを受けてシュート。これはゴールにはならなかったが。。。
そのこぼれ球をヴェルナーが拾いサビッツァーにつなぐ。プレッシャーが弱く、ミドルシュートを決めた。
直接点には繋がらなかったが、縦に早い攻撃でディフェンスラインを押し下げ、2ライン間の空いたスペースを使うことで点につなげることができた。
今回はここまで!
次回後編では2、3点目はもちろん、ライプツィヒの守備も触れていこうと思います。
写真:Der SPORTBUZZERのツイッターより
画像:@jun_kanomataさんのTACTICAListaを使わせていただきました。
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