わかってはいても、仕事でも、「もう少し意識してみてね」とかついつい言ってしまうのですが、実際わかっていることがあります。

意識なんてしても、やり続けられないです。

研究ってどちらのパターンも出てくるんですけど、主流は意識が最初に合って行動するのではなく、行動をした結果意識が変わるよね、という話になっています。
意識を頑張ってしても、結局行動にはつながらない、逆に行動を続けることで意識が変わっていく、というのですね。

いやいや、でも行動が億劫で、全然行動できないから意識を高めないといけないんじゃないの？　努力や勉強、運動しようとしても中々出来なくて、行動が難しいだ、って思います。

でも確かに、やろう、と思ってもその意志を強く持ち続けるのが難しいのは確かです。

本やゲームの続きが気になりますし、気が乗らないこともざらにあります。
人間は、というと烏滸がましいかもしれませんが、少なくとも僕の心は自分への言い訳が上手で、簡単に僕の意識は説得されてしまいます（笑）

では、行動の元が意識じゃないのであれば、何が元で行動するのでしょうか？

それは環境と言われています。

「環境」　→　「行動」　→　「意識」

人間は意思によって動いているわけじゃなくて、環境によって行動を選択肢、結果によって意識を変革させているということです。

こんな本が面白かったです。

今僕は在宅でユーザーさんから要件ヒアリングをしつつ、システムを組む前段階のお手伝いをしているのですが、どんな仕事であっても、家でやるのに向いている人向いていない人がいると言う話があります。

いくつかの現場でも、テレワークなんて効率が落ちるとか言っている人もいれば、テレワークで物凄く効率が上がると言っている人もいます。

まぁ、これが会社に行って、話をしたりしながら、成果に限らず仕事をした気分になっていただけなのか、実際に効率が悪くなっているのかはさておき、ここも環境なのかなと思うわけです。

今は、本当に簡単に別のことができる状態です。
何故なら、電話に見せかけた何でもできる小型PCであるスマホがあるからです。

ちょっとした息抜きに画面を見て、あっという間に30分。

これは意思の問題というより、自分のスマホの中には自分にとって最適化された面白いことや、行動学で考え抜かれたSNSやゲームの通知、操作性があるので、耐えられる人って少ないんじゃないでしょうか。

時々、サボってしまう→僕はだめなやつだ→サボってしまうから仕事が遅くなったり粗かったりする→僕は本当にだめなんだ。

みたいなループに陥る若手がいます。

まぁ、立場上、やるべきことをやっていないことに対して叱りはするんですけど、正直これも仕方ないかなぁと思ったりもします。

家族と暮らしているならまだしも、一人暮らしなわけです。
1DK、1LDKだったりするでしょう。

きっと寝室も兼務でしょうから、すぐ横になれる状態だったり、PC、ゲーム、スマホは、すぐ手が届く場所に。

リラックスして過ごすために設計された部屋なので当然ですね。

この環境に導かれた行動が、仕事をきっちりやり続ける、であれば鋼の意志と言っても過言ではない気がします。

なので、合う合わないは人によるとは思うのですが、まずは自分がやってみて効果があったことを提案したりします。

ちなみに、正直1人分をこなして成果出してくれれば、時間をどう使おうが自由ではあるのです。
が、こんなこというと元も子もないですが、そういうタイプはそもそも環境を整えるやり方か、行動をうまくコントロールできているので問題になりません。

1日やって、1人分の成果をなんとか出せるかなって子ほど、ここにはまっているように見えます。

なので、単純なことを伝えてみました。

・仕事をする時に壁側（あるいは余り誘惑が見えない方）を向く
・スマホは電話会議でも使うが、基本手を伸ばしても届かないところに置く。
・それでも没頭してしまう時のために、アラームを活用する（細分化する）

やり過ぎると、せっかくのいい部屋が仕事に侵されてしまうので、簡単なことで。

誘惑を自然と目に入らないように、そしてやりたいと思ってもそこまでに一手間かかるようにする。そのうえで、見てしまっても、アラームかけるなりして時限性にするっていう方針ですね。

さて、結果ですが、爆発的な効果はないですが、それなりには良くなったようです。

副産物としては、仕事を分割することを覚えてくれたことでしょうか。ここまでやれば、を正確に行うためにロードマップ的なことができるように。

とはいえ、自分でもわかりますが、日によって気分が乗らない時はありますからね。

ほどほどが一番だなぁと思う今日このごろでした。

取り留めもない呟きを読んでくださった方ありがとうございました。