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気持ちは伝わる

語学力と同じくらい大切なのは表現力でありパッションだと思う。

アユタヤ遺跡群を観光した後、ホテルに行く途中に犬に襲われた。

昼間は穏やかで優しい表情の犬達も、夜になれば番犬としての任務を全うする。

タクシーを使わずに、Googleマップを頼りにテクテク歩き続けること50分。
残り100mで到着という場所で番犬とのご対面😅😅

動物好きな私は、いつもなら

「よしよーし。いい子だいい子だ。」

と優しい声をかけて頭を撫でてあげるところだが、今回はそうはいかなかった。

敵意むき出し、歯もむき出しで威嚇してくる。
私は強烈な身の危険を感じて、くるりと踵を返す。

別ルートでホテルに行く道が無いか探すと別ルートを見つけた。

しかし、30分もかかる。

よし、勇気を出して突破するぞ!
と心を決め、1歩踏み出した瞬間

「ガァウ😠😠ガウゥウー😡😖😠」

と吠えられ、即断念。

仕方なく、別ルートに歩を進めた。

(翌日朝、現場撮影w)

すると、なんということでしょう。

さっきまで寝ていた番犬が遠吠えにより目覚め、しっかり番犬としての役目を果たしているではないか。

行くも危険、戻るも危険・・・

万事休す・・・

と思ったその時、民家からバイクが出てきて、颯爽と走り去って行った。

見ると、奥からもう1台くる。

「チャンスだ!」

そう思った私は、バイクの前に立ちはだかり必死に声をかける。

「sorry。オンクイ ティーニッ バーンテー?」

大分緊張してたのか、ここがタイ王国であることも忘れ、クメール語でお願いする私。

もちろんタイ人は怪訝そうな顔で私を見ていた。
そのなんとも言えない表情に、我を取り戻した私は英語できいた。

「Please help me!!A dog is barking on the road. I'm so scared that I can't pass. So can you put me on a motorcycle?」

しかし、理解して貰えてない様子・・・

そこで気合いできいた。

「dog バァウ!!バァウ!」
(犬を指さして)
「me ワァオ.こわーい!」
(自分を指さし、怖がる表情)
「OK?」
(バイクの後ろ座席を指さし、乗るふりをする)

するとライダーは ニッコリ笑顔で

「OK!」

と言ってくれた。

本当に助かった。
私はバイクに乗り、颯爽と犬の横を通り過ぎる。
相変わらず番犬は職責を果たすために吠えていたが、バイクに乗った私は怖くない。

まるで、スターを獲得したマリオになった気分だった。

(翌日、撮影した救世主のバイク)

ピンチを乗り越え、また一つ勉強になった。

コミュニケーションツールとしての英語が重要だが、語学力と同じらい伝えようというパッションが大切。

アユタヤ遺跡群は番犬で溢れています。
夜の外出はお気をつけて☺😅👍

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