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『さいたさいたワスレグサがさいた』

 玄関先に小さな箱庭が階段の両側にある。オレンジの花はワスレグサです。一日で枯れてしまう。

山で見つけた10㎝ほどの実生の名も分からない幼木を次々と植えた。気がつくとジャングル…

 風が運んだヤマユリとワスレグサが今朝咲いた。頭で叫んだのが三岸節子のフレーズ。

「花より花らしく」三岸節子著
my愛読書。


 最後の大作となった100号の『さいたさいたさくらがさいた』は、もう歩くこともできなかった93歳の三岸節子が命を燃やした一枚。

辺りに香りが立ち込めて、通る方が必ずきれいね〜と声をかけていく。


 絵を描く人は絵の具で感じたままを表現し、人のこころに訴える事ができる。

音楽家は楽器の音で、詩を書いたり…文章にしたり…分類は雑だけどとにかく感動を伝えたい。

得意な表現方法でありのままを伝える。

 ワスレグサが田圃の畦道に咲きはじめると、あゝ夏が来た。とこの地で思う。

ノカンゾウ(一重)ヤブカンゾウ(八重)などと区別もあるらしいです。オレンジが眩しく、その色に希望を貰う。

 西に住む人にニッコウキスゲを届けた事がある。大切に飛行機に乗って運んだ記憶。
その方には草原に咲いていたオレンジ色の思い出があった。

 花にまつわる思い出は、季節がくるたび思い出す。

〇〇が好きだったとか…誰かに告げていると思い出してくれるヒントになる。

 ノカンゾウの花はお浸しにして食べた事がある。
天ぷらなどなど身近にある野の花は潤いをくれる。

 葉のつき方が人の字を逆さまにした姿とも…対にになり重なりあってなるほど両方に広がっています。

思い出の花を持っていますか?

那須街道赤松林の中なヤマユリ
玄関先より幻想的

 この時間はヒグラシが鳴きます。カナカナカナと繰り返し鳴く澄み切った鳴き声は、寂しさや悲しさ、さらに侘しさなどなどセピア色の記憶をたどる。

夕方の日暮れ時に鳴く(稀に夜中の2時ぐらいにも鳴くことがある)ことから、「日を暮れさせるもの」としてヒグラシの和名がついたそうです。

当地では朝4時頃から日の出まで30分大合唱が続き、その後、スズメがチュンチュン…ホトトギスが時々澄んだ声をあげる。
お盆頃まで…彼らの時間割は正確です。

陽の長くなったしばらくの楽しみ…


ヒグラシのオス

成虫の体長はオス28-38mm、メス21-25mmほど。

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