体に優しい展覧会

先日訪れた友人の展示は、公民館で行われたものだった。座るところが展示室にある安心感、ローカルな落ち着いた空気感。とても良かった。こんなふうに体に優しい展覧会がもっとあれば良いのにと、最後に少しズレた感想が浮かんだ。 展覧会は、あまり体に優しいものではない。 ２時間近くかけて立ち続け歩きづけ、作品を見続けてへとへとになった時、このまま美術館に泊まって、明日の朝続きが見たいなあと思ったりする。どっかの水族館のようにお泊まりツアーを組んでいる美術館は都内にあるのだろうか。とりあえ

不審者を不審に見る目

この頃不審者を観察するようになった。しかしこうかしこまって言ってみるとなんか改めて気持ち悪い。 言い訳をさせてほしい。先日調子を大きく崩し、自分が躁鬱状態になった時に、普通の振る舞いや普通の生活が困難になった。そこで初めて、当たり前の生活ルーティンや日常の過ごし方に違和感を感じた。誰でも当たり前のように足が２本あって目が２つ見えてるとも限らないな〜とかそんなことを考えるようになった。身体的なことに限らず、突然叫びたくなるほど苦しくなったり、わんわん座り込んで泣きたくなったり

マルジナリアとドッグイヤー

近況報告。鬱になった。正確には鬱状態。元々あんたは鬱になりそうとかいつかそのままだと鬱になるとか色々言われてきたけれど、多分その頃には片足鬱に突っ込んでた。鬱状態なんかと舐めてた。パニックと虚脱のフラッシュが繰り返し押しては引いて息もできない。もっと重い鬱病の人はどんな気持ちなんだろう。想像しただけで具合が悪くなりそうで慌ててやめる。何か軽口を叩いて、大丈夫大丈夫と自分に言いたくて文を書いてる。絵を描いている。最近ますます夢を見るようになった。昔から心が迷ってると旅に出る夢を

9月10日のぐだぐだ

ご時世的に今、自分の行動範囲が狭くなりすぎて大した出来事も起きないし日記を書く気にもなれずにいたけど、気まぐれにやっぱり書いてみる事にした。 最近、「当たり前のことが当たり前じゃなくなっていく」とか聞く度に使い古された言葉すぎて反吐が出るわ！って思うんだけど、やっぱり、ごく当たり前の日常のルーティン一つとっても制限がかかってどんどん穴あき状態になっていくことが怖いし腹が立つし、混乱する。虫食いみたいにコロナに生活が蝕まれている。 こんな我慢ばっか強いられて、修行僧じゃある

事実、中学生くらいまでは毎日今まで呟いていたような事に死ぬほど悩んでて、美術の道に行かないと死ぬ！って位追い詰められて、やっと美術の世界に入れて。なのに、美大に上がる頃には居心地良さの中でそういう事を忘れかけていたなと。自分が嫌うタイプの人間に自分がなりかけてたとか怖すぎ。

でも、美大で居心地がいい〜ってふわふわしたまま安全な域から出ずにあのまま過ごしていたら、私自身が嫌な奴になっていたかも。こういう疑問も抱かなかったかも。怖い。それはまずい。そういう意味では、色々悩んだし今も悩みまくりだけど、社会に出て、この会社に入ってよかったな。

誠実に生きるって事とか、周りの人を楽しませたり大切にしたりする事ってどういう事なんだろう。いい方便とかいい塩梅ってなんだろう。あとこれらに正解はあるのか。あるとしたらその正解全てを身につけている人って本当にいるのかな？矛盾せずに？謎だ。何も分からん。悲しい。辛い。

居酒屋のトイレに書いてあるいい感じのみつを調貼り紙が擬人化したみたいな人間超気持ち悪いんだけど、年取るとああなりがちなの？？恐。ああなっちゃうの？嫌だ。助けて。いい大人に会いたい。沢山話したい。私が持つ大人のイメージ塗り替えてほしい。誰かほんとに助けてくれ。

誤解も間違いもガンガンにトライアンドエラーしていかないとな。その都度嘘つかないように逃げないようにしないとな。辛いな。でも誠実でいる方法分からんしな。相手が大切にしてるものを私も大切にしたいんだよな。うまくできないけど、考え続けて行動し続けたい。悔しい。

分からないことや理解できない事に飛び込んでいくのは本当に大変な事だけれど、一生、一生懸命、これを続けないと私が誰かに嫌な思いをさせちゃうなって思った。ずっとグルグルし続けなきゃ。考え続けなきゃ。辛いけど、これくらいは頑張らなきゃな。

社会でなら、立場がそうさせないって事もあるんだろうな。自分1人の思いじゃ無くて組織で動いているって大変なことだな…だからといって、それを理由に考えないってのも。思考停止させる環境も最低だけど、悟ったフリする人も大概では。自覚的に馬鹿で愚かであることって大切だ…。うまく言えない。

1人で生きたくないなら建前や同調とかは大切なことだけど、その何となくの空気を壊さないように何重にも猫被って安心しきってどんどん内輪的になって感覚が麻痺していくのにここなら安全だし…って動かないでいる人の態度に心底気持ち悪さや疑問を抱いてる