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簡単にできる地球温暖化実験 番外編 その1

 いまさらながらであるが、皆さんにお詫びをしなければいけない点がある。それはこの種のグラフを公表すると、「やっぱり二酸化炭素が増えれば地球は温暖化するじゃないか」という誤解を与えてしまう点である。くどいほど毎回「これは二酸化炭素異常混合気体と通常空気との比較実験ですよ」と文章内で伝えてきたつもりであるが、それでも足りなかったかもしれない。その点は不注意であったと思う。
 さて、「二酸化炭素地球温暖化説」にとって、一番手強い反論は「赤外線吸収飽和論」である。この理論は「現在の二酸化炭素濃度で吸収されるべき波長の赤外線(4,3μm、15μm)はすべて吸収されていて、これ以上二酸化炭素が増えても赤外線の吸収が増える余地がない」とする理論である。
 例えば私の実験で示したように、確かに二酸化炭素濃度が増加すれば地上1,5m以内の空気は昇温するが、逆にそれは赤外線の持つエネルギーが早々に地表付近の空気にエネルギーを奪われたということであり、逆に中空(2m以上の空気)では赤外線の持つエネルギーの低下により、気温が下がることが、理論的に予想されることである。そして地球の大気総体としてのエネルギー量にはあまり変化はないとする考え方である。
 このことを実証するには、私の作った実験装置では全く不十分で、それこそドーム球場のような施設に高さ40m位の実験装置を作らないと検証のしようがないわけである。

出来るだけ早くこのような実験を報道関係者に公開のうえ、やっていただきたいものである。このくらいの大きさの実験装置ならば、ほとんど誤差なく、貴重なデータが得られると確信している。

 私は理論的には「赤外線吸収飽和論」は正しいと考えている。
 しかし、私たちは鳥や猿のように地上数メートル以上で暮らしているわけではないので、地表付近の昇温は実感として暑く感じると思う。
 そして、いずれにせよ風や空気の対流によって地表付近の温まった空気は、他の場所や上空に運ばれてしまうわけではあるが‥‥‥。
 以上の前提があるうえで、今回私が考えている点は「二酸化炭素が増加して地表付近の気温が上昇すると言っても大きく上昇するわけではない、それこそ二酸化炭素濃度を10倍とかにしないと通常温度計で検出できるレベルにはならない。それならばその昇温量と増量した二酸化炭素のppm数の比例関係を調べれば、1ppm当たりの昇温量を引き出すことは可能ではないだろうか。そうすれば産業革命以降増加したと言われる120ppmの二酸化炭素によってどのくらい昇温していて、どれくらい地球温暖化への影響があったか調べることは十分可能ではないか」ということである。
 上記の考え方は批判や反論は覚悟の上である。
 問題は、本当は一番この問題(二酸化炭素の温暖化への実際の影響)のことを知っているはずの気候学者や専門家の方々から、私たち一般人に納得のいく説明がなされないことである。また科学では一番重要なはずの実証実験すら行われない。私はきちんと実証実験が行われ、反論の余地のない証拠を見せてもらえば、こんなことを言い出したりはしない。
 地球温暖化の原因について、いまだに決着がつかず、延々と議論が繰り返される状況は確かにつらいものであるが、その原因の大半は本当のことを知りながら、まるで貝のように押し黙っている専門家や科学者にあると私は考えている。


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