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周りの人に左右されず幸せに生きるマインドセットの作り方②

前回の記事では、認知における人の脳の特性についてお話しました。↓

https://note.mu/forestmorito/n/nc9b914e2f66b

そこに『できごと』があるとすれば、私達の脳はそれに対して自分独自の認識をしていることがわかります。
なので、5人の人が同じ『できごと』を見たときに、5人それぞれの捉え方があるわけです。

自分の成長の糧と捉えて、チャンスにしてしまう人もいれば、絶望に浸り、起き上がれなくなる人もいます。


ではどうすればその認識を、前者の様に前向きに捉えられるのか。

前向きな捉え方が習慣になれば、必要以上の悩みは減り、よりクリエイティブな人生に変わることは言うまでもありません。

そのためには、自分にとって効率のいい脳内フィルターを付けることが大切だとお伝えしました。

この言葉だけみると、怪しいですよね…

具体的に話していきます。

脳内フィルターを身につける

脳内フィルターを身につけるには必要な3つの段階があります。

第1段階…負の情報や正体の分からない不安で頭がゴチャゴチャしている段階

第2段階…頭は整理され、不安や苦手意識を持っているものにどう向き合うかの段階

第3段階…望ましい心理状態を維持しようとする段階


そしてその段階に合わせた3つの方法をお伝えします。

それは


第1段階…整理する
第2段階…書き換える
第3段階…習慣化

です。

第1段階 整理する

まず整理するためには、人に喋ったり愚痴を言ったりするよりも、書くことが効果的です。
モヤモヤやイライラをノートに書き綴ります。
ノートに書く、手を動かして(運動)見える形(視覚)で出力する。それにより頭の中で泳いでいるモヤモヤの正体は姿を表します。

このノートは見返すためのものではないので、キレイに整理しながら書く必要はありません。
ただ書き綴るだけでも充分に脳内の整理効果があります。
書いているその瞬間に、視覚情報に変わるため、正体不明のモヤモヤの形が明らかになるのです。

また、イライラの相手からの、自分への謝罪文を自分自身が書いてみると、その人へのイライラが激減するという研究結果もあります。


第2段階…書き換える


整理された後は、あなたの脳内を書き換える作業です。

その人や物事への苛立ちや警戒心、恐怖心。面倒なイメージやトラウマ。

あなたの頭の中に居座る不安や苦手意識をどうやったら書き換えられるのか。

それは、印象の書き換えです。

具体的には、

①何度もその人に会う、または物事に向き合うこと。

何度も頻度を重ねることで、その物事への抵抗感が無くなる心理的効果をザイオンス効果(単純接触効果)といいます。
これは営業マンなどがよく使う手法で、会う回数を重ねるごとに、心の壁が少しずつ外れていくことを狙った方法です。

実際に、何度か会ううちに、いい面が見えたり印象が変わったりすることもよくあるので、その人と関係を続ける必要があれば、敢えて自分から関わっていくことも効果的な場合があるかもしれませんね。

ただ、会うこと自体が億劫で、最初の1歩が踏み出しにくいケースもあるかと思います。

そのためのテクニックとして

②ストラテジーを変える

という方法があります。

ストラテジーとは、『戦略』のことで、その事象に至るまでの経過や準備を意味します。

例えば人の輪が苦手な人であれば、パーティに行くことが億劫な理由として、

◯パーティの中で明るく振る舞う人たちと、そこから一歩距離を置いてしまう自分。

◯話しかけられて、明るく振る舞わなきゃと力んでしまう自分。

◯うまく振る舞えず、あの人たちみたいにエンジョイできなかったことを悔やむ自分。

◯家に帰ってドッと疲れる自分。

などを想像してしまうと思います。

それらは、行く前からその様な状態になる心の準備をしていることと同じになります。

ではどうするのか。

それらのイメージを全て書き換えていきます。

◯パーティに来ている人は自分の知らない世界を知っている人たち。その世界について教えてもらい、見識を広げている自分。

◯好かれなくてもいいから、相手の話を丁寧に聞いている姿勢の自分。

◯疲れるノリは無理をせず、笑顔でその場にいるだけで良い。見識を広げるために歓談の時間のマンツーマンの会話を楽しむ自分。

◯新しい出会いがあり、今後の活動の展開に期待を抱いて家路につく自分。

という風に。


格闘技K-1の選手で無敗の武尊選手は相手をKOで倒した後、リングサイドのロープのてっぺんからバク宙のパフォーマンスをします。

ある時、強敵と戦い見事にKOしたあとに、こう話しています。
『試合前のリングチェックで、相手をこんな風に倒した後、バク宙している自分が明確に見えた』。

これから起きる事象に対して、自分がどんな心持ちで、終わった後にどうなっているかをイメージすることは、その事象の最中の在り方に大きく影響するものです。
武尊選手のエピソードはそれを表していますね。

第3段階…習慣化

最後に習慣化することについて。

周囲の人の影響を受けやすいというのは、『自分に自信がない』ということが、大きな原因ではないでしょうか。

自分なりの方向性、自分にしかない色、自分の武器。それらを持っていると自覚できている人は、環境の変化に強く、人の目を気にせずにいられる傾向があることが分かっています。

では、その自信はどこから来るのでしょう?
それは、他ならぬ習慣の積み重ねです。

イチロー選手は、毎朝奥さんの手作りカレーを食べ、ストレッチやトレーニングの流れ、道具の管理の仕方、打席に立ったときのルーティンなど、徹底した習慣づくりを貫いたことで有名です。

彼が残した結果については言うに及ばず。

イチロー選手の場合、試合で打って結果を出すことが目的ではありますが、そこに至るまでの小さな習慣が、揺るぎない彼を作っていたことが、分かります。

自分が向き合いたい事象をクリアするための小さな一歩。
その一歩を習慣化し、自動化していくことで、知らぬ間に、周囲に影響されない自分に育っているはずです。

習慣化のコツについては、また、おいおい話していきますね。


前向き思考が習慣になれば、人生はどれだけ楽しいことでしょうか。
でも、全ての物事に対して前向きである必要はありません。

大事なのは、必要な場面で前向き思考でいること。

つまり、1日全てではなく、ある一場面を切り取ってもいいのです。

例えばプレゼンの時。苦手な場所や出来事の時、人目が多い時など。

そういう場面が待っているとき、起きてもいない失敗をイメージして頭の中が散らかったり、ソワソワが止まらなかったりする人は少なくないのではないでしょうか?

それについての解決法は1,2でお話しています。

そして長期的な目線でソワソワの少ない自分になっていく方法を3でお話しました。

自分を知り、自分を高めていく過程が、いつしか自分の脳内に屈強なフィルターをかけてくれて、物事の捉え方をプラスに変えてくれる様になるはずです。

そうなれば周囲の影響は怖くありません。
そのためにも、必要な努力を選んで、少しずつ始めていきましょう。

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【朝焼け】



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