ＡＢＮを取得してフリーランスとして働かれている方が増えています。確定申告をして納税となり驚いた方も少なくないのではないでしょうか？
タックスリターンと聞いてお金が戻ってくると理解されている方が少なくない様です。

確定申告（タックスリターン）

多くの方が確定申告をする事によって還付金を受け取られるのでそういった話が広まってしまっているのでしょう。そこで、確定申告の仕組みを簡単にご説明します。

• 年度の収入を国税局に申告することによって、その収入に対する実際の課税額を算出

• 課税額よりも源泉徴収額の方が多かった場合は還付、少なかった場合は納税

通常、給与所得者の方（アルバイトも含む）は給料から少し多めに税金が源泉（天引き）されていますので、確定申告をする事によって還付金を受け取られる方が多いです。事前に納税していた過剰源泉分、つまり、払いすぎた税金が申告をすることで、還付されます。 ですので、全ての方が申告によって還付を受けるわけではなく、源泉額以上の還付はありません。

予定納税（Instalment Activity Statement IAS）

ＡＢＮを取得して個人事業主として働かれている方は、給与所得者と違い所得より源泉徴収がありませんので、代わりにInstalment Activity Statement（IAS/PAYG instalment）で予定納税をしていく場合があります。
ＩＡＳ（予定納税）とはＧＳＴ登録をしていない個人事業主が所得源泉分（PAYG instalment/withholding）を会計年度を通して分割納税していく書類になります。予定納税で支払った金額は給与所得の源泉徴収と同義ですので、確定申告の際に課税額よりも予定納税の方が多かった場合は還付となります。