「For Good アワード」は、ソーシャルグッドなクラウドファンディング「For Good」が主催する年に1度のアワードです。アワードでは「世界をグッドに。想いをアクションに。」というFor Goodのスローガンを体現する”社会を良くするソーシャルグッドな取り組み”を選定することで、今後の社会にとっての社会課題解決のロールモデルとすること、そしてより多くの方々のソーシャルグッドなアクションを促進することを目的としています。

視覚障害というと、白杖を使っていて、全く見えない（全盲）というイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。しかし、実際白杖を使用している人のうち、全盲の方は約2割と言われています。
では、残りの8割の人はどのような世界を見ているのでしょうか。実は、「ロービジョン」という、様々な「見えにくさ」が存在します。そのため、感じる不自由も必要なサポートも人それぞれ異なります。

私自身も、ロービジョンの当事者です。視野狭窄（しやきょうさく）といって視界が狭く、羞明（しゅうめい）といって眩しさを感じやすく、白く濁った見え方も併せ持っています。

視覚障害と聞くとなんとなく馴染みがなく、壁を感じる人が多いのではないでしょうか。こうしたハードルをなくし、もっと視覚障害について知ることができる機会を作りたいということで、自分達の日常の一部である「カフェ」に着目しました。

ロービジョンカフェでは、店内では、キットを着用することで様々な見え方を体験してもらうことを条件とします。私たちは、ロービジョンカフェを視覚障害者と晴眼者の架け橋となるような場所にしたいと考えています。

眼の不自由さを抱えていても、側から見たら分かりづらいことがあると思います。私たちBrailliesは視覚障害者と晴眼者の架け橋となり、困っている人が、困っていることを声に出し、それに気づいた人が、自然に手を差し伸べられる未来を創りたいと考えています。

この度はYouth賞を頂き誠に光栄に思います。本プロジェクトに多くのご支援と温かい応援を頂いたことを改めて感謝申し上げます。私たちBrailliesは「視覚障害の有無に関わらず誰もが自分の意志で自由に選択し、自らの足で一歩を踏み出せる社会」を目指して視覚障害がある方とない方の架け橋となれるよう今後も挑戦し続けます。LVCを通し視覚障害への偏見をなくし、皆様の気づきを行動に起こすためのステップとなる場所にしたいと思います。将来的には全国ツアーを考えていますので、是非LVCでお会いしましょう！

キュレーターとは、プロジェクト実行者さんの社会をより良くする取り組みに伴走するFor Goodスタッフのことです。

小汲さん、Brailliesのみなさん、この度はYouth賞のご受賞おめでとうございます！
「ロービジョン」という「見えにくさ」の当事者である小汲さんやメンバーのみなさんが一緒に、「視覚障害について知ることができる機会を作りたい」という素直な思いに心から感銘を受けました。
この賞は「大学生だから」ではなく、「大学生の視点から」視覚障害との新しく・前向きな関わり方を社会に提供してくださった功績を讃えたいと思い、贈らせていただきました。
みなさんが実現されるロービジョンカフェを通じて、多くの方が「見えにくさ」が見えるようになることで、社会はもっと温かくなると思います。
改めまして、素敵なプロジェクトにご一緒させていただき、本当にありがとうございました。