この記事ではFor Goodでクラウドファンディングに挑戦した実行者さんに活動のキッカケやクラファンでの取り組み、これから作りたい社会などについてインタビューしていきます。
今回ご紹介するのは、「貧困の連鎖を止める『誰も取り残さない教室』をカンボジアにつくりたい！」というプロジェクトです！

プロジェクトの概要

■実行者：NPO法人SALASUSU代表  青木健太さま
■目標金額：4,000,000円
■支援金額：4,181,500円
■支援人数：209人

NPO法人SALASUSUさんは、これまで教育を受ける機会に恵まれなかった女性たちに向けて、人生を主体的に歩んでいくために必要な「ライフスキル」を学ぶ授業を提供してきました。
15年以上もカンボジアで活動してきたNPO法人SALASUSUさんは、長年取り組んできた事業を見直し、新たな挑戦を始めました。
それは、カンボジアの公教育改革です。
今回のクラウドファンディングでは、貧困の連鎖を生むカンボジアの教育を改善し、誰も取り残されることがない教室づくりを目指します！

クラファン掲載後インタビュー

Q.SALASUSUさんの取り組みについて教えてください

SALASUSUはカンボジアの公教育を支える活動を行っています。
活動内容としては主に2つありまして、１つは自ら農村で学校を立ち上げて、カンボジアの教育省に縛られない実験的なカリキュラムや教師の育成に取り組む活動です。
そしてもう１つは、そこで培ってきた教師育成の手法やカリキュラムをカンボジア中の学校に届ける活動を行っています。
具体的にはカンボジアの色々な公立学校にお邪魔して、教師同士の学び合いのためのワークショップなどを開催させていただいています。

Q.クラウドファンディングの概要について教えてください

今回は私たちの立ち上げた学校の資金を募りたいと思い、クラウドファンディングに挑戦しました。
私たちの問題意識として、元々学ぶ力が低い子どもや家庭に安心できる環境がない子どもは、教室の中でも取り残されてしまう現状があると思っています。
そういった子どもたちに様々な人と繋がりを持って、学ぶことの"楽しみ"や"喜び"を体験してほしいと思った時に、教師の存在が重要になると思うのです。
まずは、教師一人ひとりが、子供たちの存在に意識を向けて、学校生活を工夫し続けられる環境を作らなければならないと感じ、「教師が学べる学校を作る必要がある」という考えに行き着いたのです。
私たちの学校を通して様々な人に授業を提供し、誰も取り残さない教室を作っていくことが、今回のプロジェクトの目的になります。

Q.これから解決したい課題を教えてください

カンボジアでは、学校までのアクセスや学校自体の教室数量に関しては改善されつつありますが、教育の質があまり良くない状況にあります。
現役の教師は「誰も取り残さない授業」「皆が自分のペースで学べる授業」を体験したことがないし、見たこともないので、自分のクラスの子どもたちが、どういう気持ちで授業に参加しているか？取り残されていないか？ということに気がつけていない状況があるのです。
私たちは授業の中で、自分で考えて学ぶ喜びを得ることが「自分で人生を切り開く」ために、すごく重要な経験になる思っているので、今の教師たちにも、授業を少しずつ変えるチャレンジを続けてほしいし、私たちもそのチャレンジを支えたいと思っています。
もちろん学力の面でも、まだまだカンボジアの教室には課題が残っていますが、それ以上に学校が、一人ひとりの子どもたちにとって安心して学べる「第二の家」のような存在になれればいいなと思っています。

Q.これから目指す社会を教えてください

SALASUSUが目指す社会は、「誰もが人生の旅を楽しめる社会」です。
他の人たちが、「あなたはこうするべきだ！」「もっとこうやって勉強した方がいいよ」と言うのではなくて、自分が自分の人生を決めていくこと自体が最も大切なことだと思っています。
私はカンボジアに15年ほど住んで、自分の好きなことをやっていますが、日本の友達に「人生の旅を楽しもうぜ」と言ったとしても、「いいよなお前は」「人生はそんなに甘くない」と言われてしまうと思うのです。
「人生は辛いこと・大変なこと」という意識は、カンボジアの子どもたちに限らず、多くの人が悩んでいることだと思うので、そのような"人生に対する意識"を少しでも変えていけたらと思っています。

青木さん貴重なお話ありがとうございました！

STAND FOR GOOD

貧困・災害・紛争・環境破壊・人権など
今、世界では多くの社会問題が立ち塞がっています。
そんな中で「社会を変えるため」「誰かを救うため」
クラウドファンディングへ挑戦された方々はどんな想いを持っているのか？
クラウドファンディングを通して成し遂げたい未来の姿について語っていただきました。
STAND FOR GOODでは、For Goodで生まれた「社会を変えるアクション」を多くの人に広め、これから社会を変えていきたい思っている方の原動力になればと思っています。
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