腰痛と一言で言っても、その種類は様々です。
腰痛症を整理してみようという概論的な記事です。
代表的な腰の疾患についてのリンクもつけています。

腰痛は大きく分けると大きな力が加わるなどして急激に症状が出るものと、徐々に症状が出るものがあります。

【急激に症状が現れるもの】

急激に症状が現れる腰痛は、なったばかりの症状が強く本人も周囲も対処に困ることも多いです。
なるべく安静にとは思っても体制の整え方も難しいことが多いので、リンク先に応急処置も載せています。

ぎっくり腰(急性の筋筋膜性腰痛)
急激に腰に力を入れた際などに、腰回りの筋肉が過緊張や攣縮(筋肉がつったような状態)を起こし腰に痛みが出る状態です。

椎間板ヘルニア
腰を丸めた状態で力を込めた際などに、椎間板が本来ある位置からずれて(飛び出て)しまった状態です。
神経や血管などが圧迫され、痛みやしびれを起こします。

圧迫骨折
尻もちや転倒によって衝撃が加わり腰椎が潰れてしまった状態です。寝返りや起き上がりで背中や腰に痛みが出ます。


【徐々に症状が現れる・進行するもの】

徐々に出現・進行する腰痛は、股関節を主体とした柔軟性や体幹の筋力の問題といった機能低下や、スポーツ動作・過去のけがなどの持続的な負荷、加齢による組織の変化などが時間をかけて表面化したものです。

腰椎椎間板(変性)症
腰椎や椎間板の退行性変性によって体を動かす・屈む・長時間の同じ姿勢などで痛みが出る状態です。
症状が出ない間にも変性が進んでおり、ヘルニアなどの急性腰痛やすべり症のきっかけにもなります。

分離症
腰椎の前方(椎体)と後方(椎弓)が疲労骨折により分離してしまった状態です。
骨の柔らかい10代で起こりやすく、徐々にすべり症へ進行していく例も多いです。

すべり症
分離症・変性症などによって脊柱に不安定な箇所ができると、背骨が徐々にスライドしてしまった状態です。
神経の通り道が圧迫され流などして、狭窄症のような症状が現れたりします。

腰部脊柱狭窄症
変性症やすべり症、ヘルニアなど様々な理由で神経や血管の通り道が狭くなった状態です。
神経刺激症状として、痛みや痺れなどが出ます。また、間欠性跛行という痛みが出ても止まって休む・姿勢を変えると痛みが軽快しまた歩ける症状が特徴的です。


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