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[春の薬膳ビューティレシピ]ミックスベリーシロップ

寒い冬が終わり、草木が芽吹く春。
快適なようでいて、冬の間に溜めこんでいたものを発散し、自然界のみならず身体の中でも陽気が急上昇します。それにより余分な熱が上半身にこもって、頭痛・めまい・発熱などが起こりやすいとされています。

また、風が吹くことによって喉の乾燥や、かぜ症状も気になります。

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漢方では、春は「肝」の季節です。
気を巡らせ、血を蓄える「肝」の勢いが強すぎると、血の滞り(瘀血)が生じたり、消化機能が弱まったりといったことが起こります。

春におすすめの薬膳レシピ

今回は、春らしいベリー類を使ったビネガーシロップをご紹介します。
簡単に作れて、見た目も可愛いので、ぜひお試しください。           

◎ミックスベリーシロップ(450mL瓶)
[ 材料 ]
いちご 1/2パック(約100g)※お手ごろな、小ぶりのものでOK。
その他ベリー類  ミックス合計で約50g(いちごの半量)※ブルーベリー・ラズベリー・クランベリー・カシスなど、冷凍でOK(もちろんフレッシュでもOK)。手に入りやすいものを。
今回は冷凍ラズベリーと冷凍ブルーベリーを使用しています。
穀物酢 100mL
氷砂糖 100g

☆上記は今回作った量のレシピですが、様々な量でアレンジできます。
基本はいちご・ベリー類・酢・氷砂糖の配合が1:1/2:1:1です。
お好みに合わせてベリーのミックス配合をアレンジしてください。
 
[ 作り方 ]
①いちごは(生のベリー類を使用する場合はそちらも)よく洗い水気をとる。
②いちごのヘタをとり、粒の大きいものはカットする。傷んでいる箇所もカットする。
③いちご・ベリー類・氷砂糖の順に瓶に入れ、上から穀物酢を注ぎ入れる。
④冷暗所に保管し、氷砂糖が溶けるまで1日1回は上下逆さにしてよく混ざるようにする。
⑤2~3週間で出来上がり! 水やソーダで割って頂きましょう。
(冷えにつながるので、氷は入れず、飲みすぎに注意してください)

\ 効能 /
いちごは、喉の乾燥を潤し、体内の余分な熱を取り去ってくれます。また、消化不良や食欲不振、お腹の張りにもおすすめです。
その他ベリー類もおおむね乾燥や熱に対応してくれます。特にブルーベリーは血を補う作用があり、サプリメントなどでよく知られるように、目のかすみにおすすめです。
酢は血の巡りを良くし、氷砂糖は身体に潤いを与えます。
漢方・薬膳では「酸甘化陰(さんかんかいん)」といい、酸味と甘味を同時に摂ることで身体に潤いを与えるという考え方があります。

最後に、季節の果物は身体に潤いを与えてくれて、春先の喉の不調にもおすすめですが、生の果物を食べ過ぎると冷えの原因ともなりますので、ジャムやコンポートなど、加熱して召し上がる工夫も取り入れるようにしましょう。

この記事を書いてくれた人:古橋 智子(漢方・薬膳・保存食講師)
漢方上級スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、中国茶アドバイザー、かんぶつマエストロ。薬日本堂漢方スクール、長谷園 東京店 igamonoなどで講座を担当。20代より保存食作りに親しみ、数々のレシピを考案。素材の旬だけでなく、一人ひとりの体質や体調に合った保存食を提案したいという思いから漢方、薬膳を学ぶ。

インスタグラム
https://www.instagram.com/yakuzen_everyday/

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