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[夏の薬膳ビューティレシピ]色々お豆のチェー

蒸し暑い雨の日が続いています。
前々回と前回は、梅雨の漢方養生についてお伝えしました。

湿度の高い日本では、梅雨が明けても引き続き消化機能が低下したり水分代謝が鈍くなるなどし、さらに暑さも加わって身体の重だるさが気になります。

この時期におすすめの食材を使ったデザートで一息ついてみましょう。

蒸し暑い時期におすすめの薬膳レシピ

今回は、ベトナムのデザート、「チェー」をご紹介します。
水分代謝をたすける効果のある豆を使った、日本で言うお汁粉のような甘いスープです。

お友達に振舞えば喜ばれそうですし、「こんなデザートが作れるの!?」と一目おかれるかも?        

◎色々お豆のチェー(2人分)
[ 材料 ]

お好みの豆類(緑豆、小豆、ひよこ豆、花豆など) 50g
※市販のサラダ用豆の水煮などを使うと便利ですが、むくみが気になる方は是非、緑豆を茹でて加えてください。
バナナ 1本(その他、お好みの果物を加えてもOK)
ココナッツミルク 200ml
砂糖 大さじ2

[ 作り方 ]
①豆類はざっと洗ってから、たっぷりの水(600mLほど)で5~6時間浸水します。
②浸した水ごと鍋に入れて火にかけ、30分ほど茹でます。
※水煮を使う場合は①~②は不要です。水400mLに水煮を加えて火にかけてください。
③柔らかくなったのを確認したら砂糖とココナッツミルクを加え、沸騰したら火を止めます。
④器に盛り、食べやすくカットしたバナナを盛り付けて召し上がってください。

\ 効能 /
豆類は全般的に消化機能を高め、水分代謝をたすける作用があります。
中でも特に緑豆は解毒作用に優れ、利水作用もあるため、この時期に大変おすすめです。
日本ではあまり馴染みのない食材ですが、中華食材や乾物が豊富な食材店で購入できます。

チェーは冷やして召し上がることもできますが、薬膳の考え方では冷たい食べ物や飲み物は控えていただきたいことと、身体が冷えることにより、消化機能や水分代謝はますます低下してしまいますので、蒸し暑い時期ではありますが、ぜひあたたかいチェーをお楽しみください。

この記事を書いてくれた人:古橋 智子(漢方・薬膳・保存食講師)
漢方上級スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、中国茶アドバイザー、かんぶつマエストロ。薬日本堂漢方スクール、長谷園 東京店 igamonoなどで講座を担当。20代より保存食作りに親しみ、数々のレシピを考案。素材の旬だけでなく、一人ひとりの体質や体調に合った保存食を提案したいという思いから漢方、薬膳を学ぶ。

インスタグラム
https://www.instagram.com/yakuzen_everyday/

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