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会社員でも趣味100%!番組リサーチの知見を活かして「推し活」に関する取材をやってみた


”好きを仕事に”漫画・アニメ・舞台・2.5次元舞台・アイドル諸々「推し活」が仕事に繋がる

こんにちは!今年で入社7年目に突入する、フォーミュレーションのあさのです。
いよいよ4月が始まりましたね。新生活にワクワクしていたり、その反面不安を抱えている新入社員の方も多いのではないでしょうか?
毎年弊社にも新入社員の方々が仲間入りしますが、会社の規模感的に社員同士の距離が近いため、すぐに打ち解けることができ、自分自身も徐々に先輩になっていくのだなと実感し、初心を思い返す時期でもあります。

株式会社フォーミュレーションでは様々なテレビ番組のリサーチを幅広く担当しているため、自分の趣味を生かせる場面もあり、まさに、”好きを仕事にする”ことが叶う環境でもあります。
私自身も好きなものを社内で発信したことで、「この声優さん知っている?」「こういう台詞が出ている漫画知ってる?」など社内の人から聞かれたり、逆に後輩には積極的に趣味の話をして、その人それぞれの得意分野を見つけるようにしています。

そしてなんと!「筋肉自慢の2.5次元俳優か、まだ世間に知られてない俳優を探している」という発注に、自分の「推し俳優」をアピールし、無事出演を叶えた。という、オタクとして夢のような仕事を成し遂げた経験もあります。

初対面でも印象に残りやすい!推し活毎に変わる派手髪と服

2018年4月入社。TBS「マツコの知らない世界」、NTV「超無敵クラス」、TBS「ラヴィット!」など幅広くリサーチを担当。
舞台やアニメ・漫画などのイベントに参加するために有給をフル活用し、有給取得スピードや取得率も社内トップクラス。
趣味の情報収集にSNSをフル活用していることが仕事に繫り、番組公式SNSの運用も任される。

株式会社フォーミュレーションは主にテレビ番組のリサーチを行っているのですが、テレビ番組以外のお仕事もあります。
2023年10月に新設された部署に配属された私は、テレビ番組のリサーチで培った知見を活かし、食品、出版、百貨店、IT、広告など、テレビ以外の様々なジャンルの企業の方々とお仕事をする部署で働いています。テレビ番組のリサーチャーとして働いてきたスキルを活かし、お手伝いできることがあるかお聞きして、弊社のサービスの提案しています。

お仕事でトラブルが発生!?回避するために意識していることとは?

そんな中、ある会社の広報の方とお話した際、”芸能活動をされていない一般の方”(※以降、”一般の方”と表記します。)に、広報関係のお仕事を依頼した際に、守秘義務を守っていただけなかったというトラブルが起きてしまったということをお聞きしました。
近年、インフルエンサーの方を始め、芸能活動が本業ではない方に広報やPRの仕事を依頼している企業様が増えてきています。実際に、テレビ番組だけでなく、広告代理店様から”一般の方”のキャスティングのご相談をいただくことも増えてきています。

弊社では、様々な番組のリサーチを担当する過程で、”一般の方”と接する機会が多々あります。今の会社にいなかったら出会えなかった方とお話することもありますし、取材の過程で、人生の岐路に立っている人にお話を聞けるなど、貴重な経験もしました
そんな貴重なお話をより多くの人にしっかり届けられるように、”一般の方”に出演交渉や取材をする際には、情報解禁までの守秘義務を必ず守ってもらえるかはもちろん、SNSで勝手に投稿をしていないか、テレビに出ても大丈夫なのか。など、番組スタッフに提案する前に信頼を失わないよう、様々な観点で確認をすることも大切な仕事のうちの一つです。

※業務の詳細に関しては、下記リンクより紹介しております。


■”好き”を軸に、実際に取材を行ってみました!

▼「これって常識じゃなかったの?」仕事から得た経験や”推し活”からの気付き

リサーチの仕事を長年やっていると、「これってみんな知っていて、面白くないよな」いう憶測から、敢えて提出しないネタも多いのですが、リサーチャーの中では常識でも、世間一般には知られておらず、別の担当者が提出・プレゼンして放送に繋がることもあり、「自分があの時提出していれば…」と、大変悔しい思いをすることもしばしば。
仕事上でも「御社のサービスの、ここが変わっていて面白いですね!」と話すことがあるのですが、おおかた社員の方にとっては、当たり前で盲点となってしまっていることが多いみたいです。

よく知られているであろう情報・会社・サービス・商品などでも、「ここをこうしたら面白いのに!」と広報の方に積極的に提案したり、少し視点を変えて番組に提案をしたことで実際に放送まで繋がると、「見つけてやったぜ!」という達成感があります。
そんな経験から、取材時には、当たり前という概念を捨てて、少し変わった視点から、何か少しでも気になることがあれば深掘りして質問するよう心掛けています。

そこで今回は、「自分では当たり前だと思っていたけど、実は変わっているのかも?」を探すため、自分と同じ”推し活”をしている方に取材をしてみました!


▼”推し活”人口は1千万人超!?”推し活”=アイデンティティになりつつある

”推し活”に関連する現代人の消費行動について調査、研究する機関「推し活総研」が発表した、「推し活実態アンケート調査」によると、15歳~69歳の14.1%、日本人口に換算すると約1,000万人以上が”推し活”を行っているそうです。

最近は”推し”や”推し活”という言葉が広く知られるようになり、コミュニケーション手段の一つにもなっていると自分自身でも実感します。アンケート内でも「推しや推し活がきっかけでできた友達がいる」と回答した割合は、全体の27%を占めており、私自身も”推し”や”推し活”を通じてできた友人が沢山います。
中でも、「推し活は自身の一部、アイデンティティだ」と感じている人々の割合は全体の約25%、10代女性では35%にのぼり、3人に1人が推し活を自身のアイデンティティのひとつとして捉えていることが分かります。私もその一人です。


【取材①】ファンが自分だけ!?特定の舞台俳優を追いかけているAさん

Aさん(30代女性)。漫画やアニメが原作の舞台を観に行った際、現在の”推し”と出会った

▼初舞台でオタクがまだいない俳優さんに惹かれ、「自分が見守ってあげたい」と”推す”ことを決意

〜Aさんと推しの出会いストーリー〜

”推し”との出会いは2016年5月。好きな漫画の原作の舞台を観に行った際に、名前もないような端役として出演していた”推し”に出会った。初めての舞台出演且つアドリブの多い舞台で、一生懸命演じる姿に惹かれた。

元々は、漫画の”推しキャラ”目当てでロングランの舞台を観劇していたが、いつのまにか”推し”となった俳優の成長を見守るために観劇することに変わっていた。約2か月程経ってから、彼を推しているオタクが自分以外にいないことに気が付いた。

「この子は誰が見ててくれるのだろう?」「自分が見守ってあげなきゃ!」「今から推していけば、成長を一番近くで見守れる」と強い気持ちを抱き、「これから推す!」と決意に繋がり、”推し”俳優への”推し活”人生が始まったのだ。

現在も”推し”俳優が出演している舞台はほぼ網羅して観劇し、イベントにも勿論参加して、”推し”俳優に愛をぶつけて充実しているようだ。




――俳優さんはプレゼントを渡すと高確率で自身のSNSに投稿してくれたり、実際にイベントでも着用してくれるので、俳優オタクはプレゼントを高頻度で渡すイメージがありますが、Aさんはいかがでしょう?

Aさん:プレゼントは、1万円以上が自分のポリシーです。彼は素敵なものを身につけていることが多く、実際に着用してもらえるように、安価なものは渡さないようにしています。なので、4万円の服をプレゼントしたこともあります。勿論、高いものだけではなく、推しが欲しがっているものを、共演者のラジオやSNSから情報収集してプレゼントすることもあります。
オタクって、別のオタクと張り合ったりすることもあると思うのですが、私の場合は他にオタクがいないので、常に自分と戦っています(笑)。年々お金が飛んでいくことも…

▼唯一のファンの特権!”推し”や運営側までもが自分を認知してくれる!

――Aさんの「推し」俳優は現在あまり精力的に活動していないこともあり、TO(トップオタク)として長年追いかけているそうですが、どんな活動をしているのでしょうか?

Aさん:TO(トップオタク)には、色々種類があると思いますが、私の場合は現状は1人だけなので、推しからの認知は勿論、イベントスタッフさんにも顔を覚えてもらっています。認知をされている特権でもあって、以前小規模のイベントへ行った際に、仕事で遅れてしまう旨を主催に相談したら、私が間に合うよう主催側の計らいで、自分の”推し”俳優の出番を遅らせてくれたこともありました。

↓あなたはどれに当てはまる?TO(トップオタ)の傾向 ※Aさんと当方調査
<1.グッズ買い占めタイプ>
イベント最終日に、他の人が並んでないのを確認し、売り切れるまで買い占める傾向。早い段階で残りの在庫を全て買い占めてしまい、他のファンからは煙たがられる人もいるとか…やりすぎ注意!

<2.チェキ券など、”推しと直接話せる権利”を誰よりも多く買うタイプ>
いわゆる”メン地下”を中心に、チェキの撮影時間が決まっており、複数枚購入するとその時間分お話できるシステムがある。1回のイベントで100枚購入する人もおり、一時期チェキでカルタを作るのが流行っていた時期がある。

<3.布教に全力タイプ>
”推し”が出ているDVDやCDを複数購入し、周りの人に無償でプレゼントするなど、とにかく「推しを見てほしい!」一心で、布教活動をしている。時には舞台やイベントのチケットを負担し、他の人と一緒に同行してもらうことも。

――小規模なイベントって、結構近距離で”推し”俳優さんとお話することが多いと思いますが、認知もされている上に、かなりの回数でイベントに行っていると、どんなこと話すんですか?

Aさん:なんでも話してます!仕事のことも勿論、自分のオタ活の話もしてます(笑)
”チェキ1枚につき何分”のように、撮影時間が決まっているパターンもあって、話すために約30枚分買ったこともありますが、今は時間が決まっていても気にせずそのまま話す…なんてこともあります(笑)
以前は15分程沈黙の時間もありましたが、今はお互い頑張って1時間話すこともあります。

――私自身、”推し”とそんな回数話したことがないので、未知の世界です…ちなみに、グッズやブロマイドをたくさん買うことで、”推し”を応援することにも繋がりますが、かなりの量を購入していますか?

Aさん:もちろん!ブロマイドとかが販売されていないイベントもあるのですが、大衆演劇によくある”フラワーレイ”を活用している場合、自分の買ったお花で推しの顔を埋めたくて、まさに”買い占めタイプのTO”ですが、他の人がお花を買い終わったのを確認して「全部ください」と買い占めたことがあります。
”推し”がフラワーレイで溢れていると関係者の目にも留まりやすく、「この俳優はこんなにお花をかけられる人なんだ」「ファンがいるんだ!」となると思うので、”推し”のために頑張っています

フラワーレイイメージ図


――確かにテレビ番組でもSNSでトレンド入りする、とか配信が回っているから続編が、とか聞くことも増えてますし、目に見えて応援している人がいるって分かりますしね。

Aさん:とはいえ、推し本人に「お金使いすぎないでね」と言われたこともあったり…舞台はコロナ禍を転機に色々変わってしまいましたが、これからも無理のない程度に、楽しく推していこうと思います!


【取材②】漫画代は月に3万円!漫画アプリを駆使するBさん


Bさん(20代女性)。漫画やアニメが好き

▼週刊誌から漫画アプリも駆使し、1日の大半を漫画に費やす


保有している漫画アプリ一覧

週刊誌・月刊誌を始め、漫画アプリなどで読める、縦読み漫画や海外の漫画も網羅。恋愛、バトル、スポーツ、SF、ほのぼの、バイオレンス、サスペンス等、様々なジャンルの漫画を読んでいる。

――漫画好きの中には、縦読み漫画が苦手とか、紙媒体至上主義など、様々な派閥があると思いますがいかがでしょう?

Bさん:私は何でも読みます。今までは紙媒体至上主義に近かったのですが、コロナ禍で外出が出来なかった時期をきっかけに、デジタルでも購入をし始めました。最初は抵抗があったものの、通勤時間中に電車内でも読めますし、家に帰ってベットで読んで寝落ちできるのも魅力の一つで、一度課金し始めたら、一気にデジタル派になりました。

アプリによってはコメントも見れるので、それも含めて楽しんでいるものもあります。ただ、紙媒体の売り上げが重要になる漫画もあるので、特に応援したい漫画は、デジタルでも紙でも購入するようにしています。

アプリも同じ理由で、課金することが多いですね。「読者いますよ!」と運営会社に伝えるのと、「連載してくれてありがとう!」の意味を込めて課金をしています

▼課金は感謝の気持ちで行う!?課金することで連載が続くことを祈る

――アプリって、「何時間か待てば(ポイントを付与されて)無料」の形式をとっているものも多いと思うのですが、それでも課金して読んでいますか?

Bさん:基本的に、”待てば無料”だったら、待機して無料で読んでいますが、本当によかった!と思った回や、繰り返し読みたい回には課金していますね。アプリだけでなく、最新話が無料で読める漫画サイトもあるので、更新日を把握して、なるべくその日に読むようにしています。

<おおまかな一日のスケジュール>
朝ごはんを食べながら、月刊誌系をじっくり読む。

出退勤の時間は白黒の漫画を読む。

帰宅後”広告を見たら無料で読める”漫画を読み、時にはアニメを流しながら紙媒体の漫画を読む。

深夜0時に更新された漫画をアプリで読む。
※縦読み漫画やフルカラー漫画は読み込みが遅いので、Wi-Fiが整った環境下で読むようにしています。

無料期間内に読めず、悔しい思いをすることもあるので、土日は見逃しがないか、ブックマークしている漫画サイトを巡回しています。

――課金を通して応援していて良かった、報われたと思ったことはありますか?

Bさん:自分が好きだな~と思って連載を追っていた漫画がメディア化されると「見ていてよかった!」「課金してよかった!」と嬉しくなります。
あと、人気になる前から「この漫画好き!」をアピールして、先見の明があると思われたいっていう気持ちもあったり…(笑)
これからも、面白い漫画を作り出してくださる全ての作者の方に感謝して課金しつつ、面白い作品を発掘していきたいです。

★Bさんに聞いた!最近注目している非メディア化作品★
うるわしの宵の月」「恋せよまやかし天使ども」「氷の城壁」「ホテル・インヒューマンズ」「猫と紳士のティールーム」「ハネチンとブッキーのお子さま診療録


■取材を通して自分自身も学び、「当たり前」が覆される

「私自身もオタクだから」、と”推し活”をやっている方に取材をしてみましたが、舞台俳優と漫画と、推している人や界隈が少し違うだけでもイベントの特色は勿論、推し方も違うのが面白かったです。

また、取材の際には話し手が話し易い雰囲気を作ること、少しでも気になったことを深掘りで聞くことで、「これって当たり前じゃなかったのか!」と相手に気づきを与えることを心がけています。今回取材を受けてくれたAさん、Bさんも、「この経験は当たり前だと思ってた!」と色々補足しながら話してくれました。

フォーミュレーションでは、「人生の岐路に立っている」「変わった人生を送っている」など珍しい背景を持った一般の方へのお仕事依頼を行っています。聞き手としてのスペシャリストも社内に沢山いるので、自分のスキルへ繋げられるよう、お互いにナレッジ共有を重ねており、切磋琢磨できる環境が魅力です。

「好きを仕事にしたい!」方、この記事を読んで、弊社にご興味を持っていただいた方、ぜひ、一緒に働いてみませんか?
そして、あなたの”推し”を一緒に語り、”推し活”ライフをエンジョイしましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
採用以外でも、お仕事のご相談でもなんでもご連絡をお待ちしております!



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