性欲がない? 無性愛とは

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みなさんこんばんは!Forte×Pythonのマベです。

昨今、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの略称)という言葉は日本国内においても有名になりつつあります。世界がグローバル化し、様々な多様性が認められていくなか、性の多様性を認め、受け入れていくことは、今後の世界において言うまでもなく重要なことです。

LGBTという言葉は有名になりつつありますが、「LGBTQIA+」という言葉は皆様ご存知でしょうか?QIA+もLGBTのように性的指向を示す指標であり、それぞれクィア(クエスチョニング)、インターセックス、アセクシュアル、その他諸々を象徴します。今回はその中でも、Aにあたる、「アセクシュアル」について、少し触れていこうと思います。

アセクシュアルとは

アセクシュアル(asexual)とは、アセクシュアリティ(asexuality)を性的指向に持つ人々のことを指します。では、そのアセクシュアリティとはどういったものなのか。一般的なアセクシュアリティの定義としては「他者に性的に惹かれない・もしくは性行為や性的魅力をそれほど重要視しない」性的指向になります。

他のLGBTとの違い

アセクシュアルは、前述した通り他者に性的に惹かれなかったり、性行為や性的魅力をそれほど重要視しません。LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)やヘテロセクシュアル(異性愛者)の人々は他者に性的に惹かれるのに対して、アセクシュアルの人々はそもそも他者に性的に惹かれない。この点において、他のLGBTとは違ってきます。

アセクシュアルが抱える問題

アセクシュアルは他者に性的に惹かれない。「だとすれば、誰とも性的な関係を結ばなきゃいいだけじゃないの?」「アセクシュアルだからって何か問題があるの?」そう思った方もいるかもしれません。しかし、アセクシュアルの人々は、他のLGBTと同様に、少数派であるため、なかなかその性的指向についての周りの理解が追いつかず、苦しむことがあります。

アセクシュアルでない人からの言葉

アセクシュアルでない人々は、「他者に性的魅力を感じない≒性欲がない」という性的指向がなかなか理解できず、受け入れられないことがあります。そのため、本来傷つける意図はなかったとしても、アセクシュアルの人々にかけるその言葉が彼らを傷つけてしまう可能性があります。

「純粋っていいたいの?」「過去に辛い恋愛経験をしたんだね」「一時的なものだから大丈夫だよ」「ホルモンを検査してみたら?」

こうした言葉は、アセクシュアルを人々を意図せず傷つけてしまう可能性があります。というのも、どれもアセクシュアリティをLGBTやヘテロセクシュアル(異性愛)と同様の性的指向のひとつとして認めず、何かしらの原因による"異常"であるとみなしているからです。アセクシュアルは性的指向のひとつであり、それはストレートが異性に性的に惹かれるのが通常なように、ゲイが男性に惹かれるのが通常なように、アセクシュアルの状態も"通常"であるということを認識しましょう。

居場所がない

アセクシュアルの人々はしばしばヘテロセクシュアル(異性愛者)と同様の待遇を受けることがあります。というのも、同性に性的に惹かれるゲイやレズビアン、どちらの性にも惹かれるバイセクシュアルなどは社会的・身分的差別をうけることが多々ありました。しかし、アセクシュアルに関してはその認知が未だ広がっていないということもあり、表面上差別を受けることが少なく見えるのです。そのため、アセクシュアルの苦境は他のLGBTに比べて軽いものだとみなし、LGBTコミュニティに受け入れて貰えないこともあるのです。

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アセクシュアルでない人ができること

私はアセクシュアルではなく、ヘテロセクシュアル(異性愛者)ですが、アセクシュアルでない人もアセクシュアルを支持することはできます。まずなにより大事なのはアセクシュアルという存在を知ることです。その上で、アセクシュアルに関して興味を持ち、調べ、理解を深めていけるとなおよいです。たとえその性的指向が理解できなかったとしても、そういう性的指向が他のLGBTと同様にあるのだと認め、尊敬することは彼らの人権を認めることにもつながります。そして、アセクシュアルという性的指向概念を家族や友人・知人に教えてあげることで、その認知はさらに広がります。認知が広まれば広まるほど、よりアセクシュアルの人々が暮らしやすい世界ができていくでしょう。是非この記事を読んでくださった皆様が少しでもアセクシュアルに興味を持ってくだされば幸いです。





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