見出し画像

~帰ってきた"至宝"をどう使うか~

まずは宇佐美貴史選手、おかえりなさい!
貴方が選んだ道は周りから何を言われようとサポーターは全力でフォローするのみ。

という訳で戦術としての宇佐美貴史をどう宮本恒靖は落とし込むのか、この辺りについて今回はフォーカスしていきたい。

6月25日現在のガンバ大阪は14位、先日の湘南戦で4試合ぶりの勝利を掴んだ訳だが夏のウインドーが開いてのいわゆる宇佐美復帰戦は7月20日の名古屋戦。それ以降の戦い方について考えていきたい。

まずリーグ開幕当初のフォーメーションは昨季9連勝達成した勢いそのままに4-4-2でスタート↓

しかし他チームからの研究が進んでいるからかこのフォーメーションで戦うも2~3月頭の名古屋戦にかけては1勝2敗という成績になる。続けて藤春の浦和戦での離脱、倉田をボランチに落としたり遠藤今野の負担軽減の為の矢島や高の起用するも勝ち星を積み重ねるのが厳しく、4月のリーグ戦は勝ち星無しに終わる。

そこで5月18日の大阪ダービーで大きな決断を指揮官は下す。
遠藤今野をスタメンから外し、矢島のワンアンカーにして配給役に配置転換、福田高尾高江という今季それまで1度もスターティングメンバーに名を連ねなかった者がスターティングメンバーの顔として出てくる。
更になかなかフィット出来てなかったキム・ヨングォンをメンバーから外し、3-3-2-2ともいえる布陣でダービーに挑んだ。
倉田のゴールで制したダービーだが遠藤今野がスターティングメンバーからいない新たなガンバ大阪も垣間見えた。


大阪ダービーのスターティングメンバー↑

しかし両サイドの小野瀬福田のカバー範囲が多く彼らのスプリント数は想像を絶するものがあった為、サイドからの攻撃が少なくなり、中央からの突破や個に依存する形が否めなかった。その後勝てないが負けない。失点数は激減したが得点数も特別増えた訳でもないという状態になる。鹿島戦で小野瀬の負傷、トゥーロン国際大会で高や中村の離脱、復帰後の中村は本来ストライカーなのにWBをさせられていたので正直ボックスで勝負させたかった。

ここまでこれだけの層の厚さがありながら下位に低迷する大きな理由に今まで以上にファン・ウィジョ、アデミウソンのツートップにマークが激しくなったことがあるだろう。現に大分戦でウィジョをスタートから外し、渡辺一真という選択肢を選んだもののその渡辺も負傷してしまい、食野や中村の登場は嬉しい悲鳴でもあった。その間勝てていた訳では無いが。

そしてこのタイミングでの宇佐美復帰。FW陣はより強固なものとなったが指揮官は3-3-2-2と4-4-2を使い分ける柔軟性が求められる。
3-3-2-2ではWBのスプリント数が多い状態でどれだけサイドの選手に攻撃参加させられるか、4-4-2ではどれだけ速攻と遅攻を使い分けられるかがポイントになってくる。
宇佐美は当然WBでは使いたくないので恐らくファン・ウィジョ、アデミウソンどちらかの相棒となるか3-3-2-2の2シャドーに入ると思われる。↓

となると7月20日以降の宇佐美復帰後はこのメンバーをベースとして戦うこととなるだろう。
高江の所に宇佐美が入り攻撃のバリエーションが増えるのは間違いないだろう。そしてこの男はボールを持ってからの選択肢が豊富である。ただリスクもある。高江が補ってきた守備でのタスクを倉田が2人分背負う事となる。これは非常にリスキーだ。また高江、高、中村に福田、食野といった活きのいい若手選手の出番が減ることも考えられる。ジョーカー宇佐美も面白いがベンチに温めるために日本に帰ってきた訳では無いので恐らくそこもないだろう。しかし仮に宇佐美やファン・ウィジョ、アデミウソンのうち1人がベンチで温めるとなると、とんでもない選手層のチームが出来上がると思われる。

最後に、ここから一緒に這い上がろう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?