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健康的な消費のため "の"

「閉ざされていくインターネット」

先日インターネット界隈(Twitter)で有名なインフルエンサーの方がいわゆる炎上をしていた。Twitterを開けばその話題がでてくるのでまるで世の中のみんなが知っている出来事のようだがInstagramでは誰もそんな話はしていなかった。
少し前だが、Youtubeで大御所のYoutuberの方がグループ内(というか社内?)でモメて大炎上していた。Youtubeでは毎日それについての動画があがっていたがyoutubeを見てない友人からしたら「そもそも誰」という話だった。某アイドルグループで起きた事件もテレビを持っていない友人からしたら「それなに?」だったし、自分の周りで起きているトピックが必ずしも世の中の「当たり前」ではないんだと気づかされた。
同様のことが恐らく僕が日ごろチェックしていないところで起きているんだと思う。

そう、インターネットはいつのまにか壁で区切られ閉ざされていた。
インターネットの登場で広がったように思えた世界は、断絶されていた。多様化した好みと価値観に合わせた様々なプラットフォームが作られ、有益な情報はそれぞれのコミュニティー内でやりとりされるようになっていく、
なんて皮肉なんだろうか。
つながったように思えた我々は、実は切り離され壁が作られていたのだ。まるでSF映画のようだね。

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「NEO 江戸時代」

ドラえもんは2112年から来たらしい。
2000年になったとき、100年後にあの世界になることをまったく想像もできなかった。
しかし20年が経ち、超高速で進むデジタル社会にあのドラえもんの世界もあながち遠くないかもとすら思う。

第3次産業革命を「インターネット」とするなら「第4次産業革命」に足を踏み入れようとしているらしい。
「AI?」「自動運転?」「無人店舗?」、更に「不老不死?」と「ファンタジー」みたいな話がもう目の前まで来ている。
それもおかしくないよね、だって200年前を考えてみよう。
1819年、時代は江戸。たった200年で僕等はそろそろ天候も変えてしまう技術力さえ手にしてしまうらしい。
200年前の人を東京に連れてきたら、びっっくりするだろうけど1819年の人が1619年の人を江戸に連れてきても驚きながら江戸の町を歩いたあと「そこまで変わらないなぁ」とお茶をすすりながら言うだろう。
あと100年もすれば間違いなく全てが変わる。
「変わる」というとそれは果てしない進化を連想するだろうけど、オールユアーズの木村さんのお言葉を借りれば、実態は「先祖返り」だったりする。

この猛烈なスピード感で世の中が変わっていく中で、僕たちは更に1人の人間として「どう生きるか」を考えなくてはいけない。
インターネットの登場で世界は広がったように見え「グローバル化」を誰しもが感じたが、今では逆にコミュニティーは狭まっている現状はかつての「ムラ」に似ている。そしてフリーランスが増えたり、誰もがメルカリやSNSを使い「商い」をするようになった。
そう、まるで「江戸時代」に戻っているかのようだ。

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「平成の次のファッションデザイナー」

新しいプラットフォーム、新しい生産方法、色んな選択肢がいま僕らの目の前にも用意されている。きっとこれはアパレルに限った話ではないと思う。
そんな中で「なにもできない」なんて言葉は必要がなくなった。なにもできないなんてことはもうなくなったからだ。

僕はこれから「平成の次のファッションデザイナーの在り方」を考える。既存の枠組みを取っ払って、自分たちに何ができるか考える。
「お客様は神様です」とへりくだったり、見え透いたゴマすりをするのは逆に寒く、「ヘイブラザー」と肩を組むのがちょうどよい。なぜならお客さんとの関係性は友好な同志のようであるべきだからだ。ブランドやサービスが作りたい仕組みや社会に賛同してくれる人とより良い関係を築いて行く。そして自然と作る人も届ける人も受け取る人もハッピーになれたらいい。無理矢理じゃなくて自然とそうあれたらいい。そもそも「お客」と「お店」とは元々はそういう関係だったと思う。

例えば「向こう三軒両隣」「遠くの親戚よりも近くの他人」などの江戸の人付き合いを表す言葉が象徴するように、かつての日本には近所付き合いを大切にする風習が根付いていた。いわゆる“地縁”による支え合いが日常的に行われていた。これを現代に置き換えればまさに「価値観の隣人たちと手を組むこと」だと思う。だからこそ僕らが発信する物事に共感してくれた人たちと手を組んで新しい時代に対応していかなければならない。焦る必要はないが、世界は常に変化しているのだから。

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「健康的な消費のための、健康的な消費ラボ」

foufouは、これからインターネットを超えていくことが目標だ。口で言うのは簡単なのかもしれないが、ここからが本当の逃走劇になる。逃走劇と言っているのは、僕は競争が苦手なので戦いが起きそうなら「何よりも逃げたい」からだ。大学の就職活動でも、文化服装学院でも、自分でブランドをはじめても常に「誰もいないところ」へ走ってきた。その結果、「ユニークだね」と言ってもらえるブランドになってきた。
そして3年前から言っていた「インターネットをリアルにどう着地させるか」という課題に対しての取り組みをしたい。去年、基盤となる生産背景や仕組みといった筋力を鍛えたので今年は文字通り「飛ぶ」(飛行機苦手)。試着会を定期的に開催したりもっと血の通ったコミュニケーションがしたい。
そんなことを考えながら、札幌での試着会のアルバイトを募集したところ20件ほどの応募が。そのときに、お客さんの様々な熱量に合わせた関わり合いができるといいなと思った。

これまではよくも悪くも、「foufouめっちゃ好きっす!」な人から「テイスト違うんで買わないですけど、文章読んでます!」という人まで同じ関わり方をしていた。どのレイヤーがいいとかではなく熱量がある人にはその熱量をどんどん伝えてほしいし僕も応えたいと思う。

だから、ただ試着会のアルバイトとしてかかわるだけではなく、コミュニティーを作って相互的なコミュニケーションがしたい。
そこではリアルな情報がやりとりされ、僕も発信し、オンラインを超えた体験ができるはず。そして各地域に「試着会運営局」をいずれ作り、僕がいなくても集まって試着ができたらハッピーだな。
ここまで読んでくれたみなさんならきっといい関係性が築けます。

次のリンクにこないだの配信で話した細かい説明があるので、
ぜひ見て応募してください。お待ちしております。

こちらからどぞ

スーパービッグラブ!


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