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僕らはインターネット服屋。

インターネットで服を売っている。どこかに卸しをしているわけでもなく自分のお店が街にあるわけでもない。それで生活しているのだからなんだかおかしな話だなと思う。ただこれが今の時代だ。

新しいプラットフォーム、新しい生産方法、色んな選択肢がいま僕らの目の前にも用意されている。きっとこれはアパレルに限った話ではないと思うけども。
そんな世の中で、なにかを始めるときに「なにもできない」なんて言葉はもういらない。なにもできないなんてことはもうなくなったからだ。

僕はそんな時代に「ファッションデザイナー」になった。運よくこういう立場で仕事をさせてもらえている。この運のよさを使って最大限、自分の仕事を全うしたいと思う。(つまりギュンちゃんズをたくさん作り続ける)

ついでに僕は考え事が大好きであり、小さい頃から遊びのルールを作るのが好きなので「ファッションデザイナーの在り方」にチャレンジしたい。既存の枠組みを取っ払ってみたり、繋ぎあわせたり、少し組み替えたりして自分たちに何ができるか考える。自分たちのルールを作ってお客さんと楽しくファッションを消費する。消費でいいのよ、人生だって美しい贅沢な消費でしかないんだから。

例えばお客さんには「お客様は神様です」とへりくだったり、見え透いたゴマすりをするのは逆に寒く、「ヘイブラザー」と肩を組むのがちょうどよい。ブランドやサービスが作りたい仕組みや社会に賛同してくれる人とより良い関係を築いて行く。

そして自然と作る人も届ける人も受け取る人もヘルシーでハッピーになれたらいい。無理矢理じゃなくて自然とそうあれたらいい。そもそも「お客」と「お店」とは元々はそういう関係だったはずだ。

インターネットの扉を開けたら目の前にお客さんがいる。インターネットの扉を開けたら目の前に職人さんたちがいる。どちらを優先するわけでも、蔑ろにするわけでもなく自然体で向き合う。誠実であることを意識するわけでもない、あくまで自然体で向き合う。

その姿勢が循環してfoufouの姿勢である「健康的な消費」につながる。


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