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「勘違い」されることを恐れないために「言葉」で伝え続ける

それは自分たちの信条をちゃんと伝えるためであり、自分たちを守るためだ。

新聞、雑誌、webなど色んなメディアに載せていただくことを今のところ全く拒んでいない理由は、ファッションブランドを始めたり運営することには選択肢があるということを昔の僕のような人に知ってもらいたいし、
「アパレル業界は死んだんだ」と思っている人々に「こうして荒地にも小さな花が咲いています」と伝えたいからだ。

ただ各媒体で尺や枠は決まっていて、どんなに取材に来てくれた担当の方がfoufouを深く理解してくれても、僕が彼らに伝えた熱量がそのままの温度で載ることはなかなか難しい。大抵はカットされたり調整される。
それはそういうものだから誰が悪いとかではない。

なので発言の意図することやニュアンスが少し変わってしまうこともある。そもそも言葉は口から出て空気に触れた瞬間に自分の中にいた時と「形を変えていってしまうもの」だと思っているのでしょうがないのだよ。

それによって見ている人が「勘違い」をしてしまうこともあるだろう。その勘違いをよしとしないこれまでのファッションデザイナーたちの多くは語ることをやめてきたのかもしれない。
ただ、口を閉ざしていたらファッション業界はどんどん狭い世界になっていく。

テレビの取材が入った時のライブ配信でお客さんに「foufouのいいところは?」と聞いた。たくさん答えていただいた中に「アパレル業界はもっと怖いところだと思ってたけどfoufouはみんなが楽しそうに働いていて素敵」と答えてくれた人がいた。それが、業界のイメージだ。

僕は「切り取られてしまうこと」も「勘違いされる」ことも恐れない。
それは僕には自分のSNSという「メディア」を持っているからだと思う。そして少なからず「わかってくれている」人たちがいるのを知っている。

だからどんなに勘違いからスタートした関係でも、僕のSNSからは僕の言葉で、伝えることに適した文量と尺で、気持ちが伝えられるし服を見てもらえる。

僕は本が好きだ。言葉の宇宙を知っている。

なのでまずは漫才で言う所の「名前だけでも覚えて帰ってください」マインドで泥水すすってでも興味を持ってもらう。
スカしてカッコつけてても、愛は伝わらないんだ。

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