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FUJI ROCK FESTIVAL 2023 初日感想

2023年も行ってきましたフジロック! 今年も備忘録的な形で振り返っていきたいと思います。

例年同様、友人と5名で3日間の参戦。今年のヘッドライナーはSTROKES、FOO FIGHTERS、Lizzoの3組。全体的に2022年(VAMPIRE WEEKEND、JACK WHITE、HALSEY)よりもヘッドライナー含めた全体のラインナップが強かったと思います。

実際に昨年は前夜祭1万人、初日1.8万人、2日目2.1万人、3日目2万人。今年は前夜祭1.8万人、初日2.9万人、2日目3.8万人、3日目2.9万人と数字上でも大幅にアップ。前夜祭は参加していないですが、かなり人が多かったと聞きましたし、2日目は肌感でも人が多かった。フードもなかなか買えなかったし。フジロックのチケットが売れていないという前情報もありましたが、わりと駆け込み購入が多かったのではないでしょうか。

僕らは初日早朝から車で移動して、最終日にそのまま帰るパターンなので、初日は朝が早く、5時半に家の近くにピックアップしてもらい、6時に新宿駅集合。今年は8時すぎに月夜野を降り、コンビニでクーラーボックスに入れる氷を買い出し。会場には9時頃着きました。

すぐに準備して、今回は初日のみフジロックプラス(物販とステージパスの方)を購入していたので、並ぶことなく物販を購入。例年、誰かが物販班として犠牲になっていたので、これをお金で解決できるのは大きい。今年はグリーンステージでみんなで乾杯できました! ちなみに大量購入したので買う方としてはオーダーミスがないかヒヤヒヤ。対応したスタッフも総額6万円だったのですが、「それでは全部で6千円ですね」と汗をかきながら繰り返していました。

今年は物販もあり、少し出遅れたのでグリーンステージの大きな木の裏に基地を設営できました。みんなで乾杯したりしてから、SNSのフォロワーさんと乾杯しにいきました。

今年のトップバッターはFEVER333。以前フジロックに出演したのは2018年ということなので、行ってない年か。メンバーはボーカルのジェイソン・エイロン・バトラーのみになっていますが、海外のwikiだとギター、ベース、ドラムもメンバーに入っていますね。どっちなんだろう? 音はレイジっぽい感じ。いきなりBlurの「Song 2」をカバーしたのは驚きました。サマソニかい!(笑)。そして今回もあるかなと期待していた、ボーカルの高所登り。今年もグリーンPA後方の足場に登り絶叫し、盛り上がっていました!

次はレッドマーキーに移動してAlexander 23。ボーカル&ギターのアレクサンダーとドラムというシンプルな構成でしたが、Tears For Fearsの「Everybody Wants To Rule The World」をカバーしてくれたのは良かった。音楽的なルーツがわかったところで聴く「IDK You Yet」も格別でした。

グリーンに戻って、まったりしながらROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA。特に観ようと思っているわけではないのですが、タイミング的に毎回観ている気がします。今回は60〜70年代しばりということもあり、知ってる曲が多くて楽しかった。いきなりのLED ZEPPELINの「Immigrant Song」でテンションアップ。個人的にはトータル松本のKINKS「VICTORIA」、土屋アンナのSUZI QUATRO「Can The Can」が良かった。そして最後は奥田民生のBLACK SABBATH「Paranoid」というど定番チョイス。一曲だけだったけど、民生氏はギターソロを弾きながら、原曲キーでしっかり歌ってました!

それから、ところ天国のレイパー佐藤というものまねタレントが昨年面白かったというのでみんなで観に行くことに。すごく真面目っぽい人でものまねも上手いんだけど、最終的には下ネタで盛り上がるという(笑)。終演後にご本人とお子さんと記念撮影してもらいましたが、息子くんはずっとそっぽを向いてました。。

次はグリーン戻ってIDLESの予定だったのですが、もうこの頃には酒もかなり回ってきているわけで、グリーンに戻ると疲れ切ってほぼ全員爆睡。何となく知っている曲を演ったのは覚えているけど、かなり記憶があやふやです。これぞフジロック!(笑)。

続けてグリーンで矢沢永吉なので、その前にトイレに行くと、矢沢永吉ファンらしき人がちらほらいます。外国人には特攻服っぽいセットアップがささるらしく、記念撮影している人がたくさんいました。いよいよ始まりそうな雰囲気だったので、買ったばかりのタオルを持ってグリーンの前方に。始まる前から「永ちゃん、永ちゃん」とファンのコールが鳴り止まない。これもタオル投げとともに定番なんですかね。止めたらダメだという気合いを感じました。

いよいよ全身白の上下で御大が登場! 初めて観た印象は声の張りとキレのある動きが70代とは思えない。本人もMCでミック・ジャガーを引き合いに出してましたけど、日本には永ちゃんがいますね。フェスセットということもあり、序盤でも「SOMEBODY'S NIGHT」とか「アリよさらば」とか知っている曲ばかり。そんな中、「チャイナタウン」は作曲当時のことを振り返るMCもあって、しっとりとエモかったですね。その後は「止まらないHa~Ha」の「Ha~Ha」の合いの手で盛り上がり、最後は「トラベリングパス」で念願のタオル投げ。やっぱりこういう全員が参加できるライブは一体感があって楽しい!

でもこのライブで一番印象的だったのは60分の持ち時間を20分ほど余らせても、堂々と引き上げていった永ちゃんの姿。たしかにセトリは凝縮していたし、「スターはこれでいいのだ」と思ったのでした。

さて、ここからが初日のクライマックスであるYO LA TENGO〜STROKESという流れ。矢沢永吉終わりで、今回初ヘブンまで行くと終わっているはずのCORY HENRYが持ち時間を過ぎ、クライマックスを迎えていました。こんなに盛り上がっているならちゃんと観たかったな〜。

YO LA TENGOと言えば、以前坂本慎太郎との2マンをO-EASTかどこかで観たのですが、その時の衝撃は覚えています。最初はほのぼのとした感じだったのですが、終盤に向けてどんどんインプロ&轟音になってきて、坂本慎太郎と2マンな理由がわかりました。その時はラストの「Pass The Hatchet,〜」で完全にやられたのですが、今回のセトリには残念ながらなく。でも、終盤の「This Stupid World」「Tom Courtenay」「I Heard You Looking」の3連発は圧巻でした。

この後、坂本慎太郎というヘブンらしい流れに後ろ髪を引かれながら、今回のフジロックの一番の目当てであるSTROKESに。ステージパスをありがたく使わせてもらってグリーンのPA右のスペースに。個人的には前方より音のいい場所で聴きたいというのがあるから、PA近くのスペースはありがたい。パスがなくてもこの程度だったら行けるけど、混んでいないというのがステージパスの良さですね。来年も続くかどうかはわかりませんが。。

STROKESを観るのは2006年のフジロック以来。あの時は3rdの「First Impression Of Earth」がリリースされた後で、当時のフジロックのヘッドライナーからすれば、まだ早いんじゃないかという声があったのを覚えています。そんな感じだったからか、当時は前には行かずに後方で座って観た思い出があります(もったいない!)。STROKESは1stから好きだったのですが、ロック色の強い3rdをちゃんと聴くようになったのはフジロック後のこと。それから2011年の4th「Angles」でうーんとなり(今は聴ける)、そこからまた少し離れていたのですが、2020年にリリースされた6th「The New Abnormal」(リック・ルービンプロデュース)がすごく良くて、今のSTROKESがベストだと思えるようになりました。

話が長くなりましたが、個人的にはこういう経緯があり、待望のSTROKESがいよいよ登場! いきなり1stの「The Moders Age」で盛り上がる。ジュリアンの調子(気分)はまあまあかな。ただ、ライブの方は最初の盛り上がりは良かったんだけど、だんだんと観客のノリが薄くなっていったというのが正直な感想。ジュリアンも自分で盛り上げるタイプじゃないし、アウトロが長いわけじゃないから、さっと終わって拍手の後はわりと静かで。動画を見返すと中盤からジュリアンのテンションが徐々に下がっていったような気がしました。途中「Silence!」と意味深に叫んでいたし(笑)。

最新作からもっと曲を演って欲しかったというのはあるので、ラス前に「Ode To The Mets」を演ってくれたのはうれしかった。イントロで大谷翔平のことにも触れていたし、この曲は少しだけちゃんと歌っていたように思います。ラストは「Last Nite」できっちり締めましたが、全18曲中7曲が1stから。最近のセットリストはチェックしてなかったのですが、1stから3rdまでの曲が中心だったのは予想外でしたね。

ジュリアンの調子を除けば、バックの演奏はパーフェクト。特に前回のフジロックでは全然気にしていなかったニック・ヴァレンシとアルバート・ハモンド・Jrのギターの持ち回りが今回のステージで確認できたのが良かったです。

STROKESが終わったので、ひとまずグリーンの基地を撤収し車に。そのまま宿に帰るパターンもあるのですが、この日はクリスタルパレスでITACA BANDを観ることに。今回からパレスの場所が変わっていましたが、ROOKIE A GO GOのステージが少し立派になった以外は今まで通りかと。時間が余りちょうどSAKURA CIRCUSの時間だったので久々に観ましたが、これぞフジロック!ですね。

少し早めにパレステントに入りましたが、やっぱり独特な雰囲気と盛り上がりがあります。激しいのと体力の限界でフロアには入りませんでしたが、フロアから上がってくる人はみんな若者かと思いきや、実際は自分と同世代だったりするんですよね。これぞフジロック!(3回目)。そんなことを考えてる間に登場したITACA BAND。ホーン隊は日本人だったからサポート? 始まってみれば「そりゃ盛り上がるでしょ!」という音でフロアが揺れていました。

それにしても初日は5時起きだったのでさすがに眠い! 2時半に会場を出て3時にいつもの民宿に到着。すぐに風呂に入ったけど寝るのは4時。そして明日起きるのは6時。軍隊みたいなフジロックライフは続くのであった。。

(2日目に続く)






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