見出し画像

FUJI ROCK FESTIVAL 2023 2日目感想

2日目は6時すぎに起床。睡眠時間2時間なのでさすがに眠い。韓国で購入したビタミン剤を飲んでみたが気休めのような。。7時に宿を出発して氷などの買い出しに。昨年から近くのコンビニで買い出しするようになったので、氷の売り切れの心配がなくなったのは大きい。それから会場に向かい、8時半にはゲートオープン前の列に並ぶ。前回は入場後にゲートオープン待ちがあったから缶ビールを飲めなかったけど、今年はエントランス=ゲートになったので待ち時間が居酒屋状態に(笑)。音楽が流れてなくても、この時間が一番バカ話で盛り上がったりします。

9時にゲートオープンして、初日よりもいい位置でグリーンの木の下をキープ。早速飲んだり、食べたり。そしてまた開演前には恒例のフォロワーさんと乾杯して、最初に観たのはGEZAN。ちなみに観るのは初めて。風貌といい、声の高さといい、正直ちょっと苦手かもと思っていたのですが、今回はwith Million Wish Collectiveということでステージにめちゃくちゃ人がいます。そして始まってみると、、めちゃくちゃ良かった。GEZANにハマる人が多いのがよくわかったし、フジロックが似合うバンドですね。「もう俺らは我慢できない」の中の「いつまで清志郎に頼ってるんだ?」という歌詞は本当に共感! バンドの一体感という、メッセージ性といい、今回のフジロックでBEST5に入る圧倒的なライブでした。

最初からテンションが上がってしまったところで、続いてはニュージーランド出身のBENEE。キャッチーな曲といい、本人の存在感といい、結構気になっていたんですが、全体的にバンド感がなかったのが残念。GEZANのステージを観た後だけによけい気になってしまった。でも聴きたかった「Green Honda」は聴けました。

BENEE終わりで時間が余ったので、レッドマーキーのd4vd(デヴィッド)を観にいくことに。結果的にそこまでハマらなかったのですが、とにかく驚いたのが身体能力の高さ。曲中にバク宙してました(笑)。

グリーンの基地に戻り、次の羊文学まで待機。羊文学は過去に3回観たことあるけど、2021年のフジロック(これは配信)で塩塚モエカの機嫌が良かったのが印象的でした。僕が初めて羊文学を観たのは、2020年に今は亡きスタジオコースとで行われたBAYCAMP DOORSというイベント。その時のMCは「楽しんでってください」というシンプルなものだったのですが、2021年のフジロックは「出演できてうれしい!」的な雰囲気があって、演奏も一際気合が入っていたような気がします。その時はマーキーで今回はグリーンという大舞台。モッシュピットに入ると、アジア系のファンが多いのに驚きました。中国人なのかな、中国で単独公演やっていましたしね。今まで羊文学というと、ドラムは別として柄のワンピースで揃えているイメージがあったのですが、今回は黒を基調にした装いで登場。海外に向けてモードが変わった印象があります。

羊文学の魅力ってもちろんフロントマン(ウーマン)である塩塚モエカの存在がもちろん大きいのですが、フクダヒロアの引き算的なビート、全体をまとめる河西ゆりかのベースがあってこそだと思っています。特に僕が推しているのは河西ゆりかの音をつなぐようなベース。彼女はもともとギタリストというのもポイントだと思うし、コーラスもどんどん上手くなってますね。

セトリを振り返ると最初に「Blue.2」という初期曲を演ってましたが、気づきませんでした(汗)。その後は新しめの曲を織り交ぜながら、「人間だった」「mother」と2020年頃の曲を演ってくれたのはうれしかった。そこからは新曲中心かと思いきや、名曲「天気予報」のイントロのアルペジオが鳴ったときは涙が出そうになりました。そして、ラストはこちらも名曲「夜を越えて」。羊文学の楽曲ってそんなにフックは強くないんですが、何回聴いても飽きない曲がいくつかあります。今は「あいまいでいいよ」「天気予報」「夜を越えて」の3曲。そのうち2曲をフジロックで聴けたので大満足のステージでした! 

羊文学に全力をぶつけたので、基地で少し休憩。このタイミングでマーキーのワイズ・ブラッドを観ておけば良かったと後悔するのは、フジロック後のことになります。。続いてはグリーンでAlanis Morissette。デビュー当時の勢いを知っている身からすると、この時間帯でいいのかなという疑問がありましたが、始まってみると、衣装といい、ステージングといい、どこかカジュアルな雰囲気。セットリストは名盤「Jagged Little Pill」からの曲が多く、特に「Ironic」は盛り上がった。最後に「Thank You」を聴けたのも良かったです。

Alanis Morissette終わりで、ホワイトに移動して友人とCaloline Polachekをチェック。少し遅れて到着したのですが、いきなり「Bunny Is A Rider」「Sunset」と聴きたかった曲を序盤に演ってくれました。キャロラインが前面に出てくる感じのステージングではあったけど、BENEEよりはバンド感があって好印象。あとは何を言っているかわからなかったけど、MCで「日本でライブができてうれしい」というニュアンスは伝わってきました。あとサプライズだったのがWeyes Bloodとの共演。ちなみにWeyes Bloodはフジロックのアフタームービーに使われていて、観ておけば良かったと後悔したアーティストの1人です(涙)。

終演後、友人と別れてお腹が空いたのでアヴァロンに行くが、フードが行列すぎて断念。Vaundyはきちんと観たかったので早めにホワイトのPA近くで待機。リハを見た限り、結構バンドサウンドもしっかりしている感じで期待が持てる。あと親子連れも多かったですね。

Vaundyって曲が本当に多彩ですが、ビートの効いた「不可幸力」(リハで演ってた)、OZZYな「CHAINSAW BLOOD」、そして最初にVaundyを好きになった「踊り子」がホワイトの音響で聴けたのは最高でした。歌が上手いのもすごいんだけど、本当にこれだけ多彩な曲をどうやって作曲しているんだろう? あとは初めて生で観てわかったのが本人のふざけたキャラ。この日も「今日はたくさん失敗するぞ〜」と言ってました。聴きたい曲は大体聴けたのと空腹が限界だったということもあって早めに抜け出し、ところ天国でえにしの天国ラーメンを食べながら「怪獣の花唄」。この聴こえ方なら全然アリ。空腹も満たされて幸せです(笑)。

ラーメンを食べ終わって、グリーンに向かおうとすると、ちょうどところ天国でトミー富岡のフジウジが始まり、武田鉄矢のモノマネ(上手い)で「贈る言葉」を歌っていました。後ろ髪を引かれましたが、ずっと立ちっぱなしで疲れていたので、グリーンのFOO FIGHTERSに。昨日は早めに前方に行ったのでわからなかったのですが、ステージが始まっていたこともあり、ものすごく人が多く、ようやく基地に辿り着きました。

FOO FIGHTERSは今までフジで何回も観たし、そんなに思い入れがないのですが、今回はテイラー・ホーキンスが亡くなり、新ドラマーのジョシュ・フリース加入後のステージということもあり、気合が入っているように感じました(骨折の時も気合が入っていましたが)。そんなに思い入れがないから余計に感じたのですが、昨日のSTROKESより断然盛り上がっていました。盛り上がれるパワーソングが多いというのもあるけど、中盤はアラニス・モリセット、WEEZERのパトリック・ウィルソンをゲストに呼んだり、カバー曲を遊びっぽく演奏したり、とにかくダレることないステージングは見事。最後の方は「For FUJI」の雄叫びがネタのようになってました(笑)。最後の「Best of You」「Everlong」はあのデカいグリーンステージが完全に一体に。今回のヘッドライナー3組の中では一番の盛り上がりで優勝でした。ジョシュ・フリースはめちゃくちゃこき使われていたけど(笑)、パワフルで正確なドラミングはFOO FIGHTERSにぴったりだと思いました。それにしても本当にデイヴ・グロールは人望がある、ロック界いい人3本の指に入るのではないでしょうか。

FOO FIGHTERSで全員完全燃焼したこともあり、この日はそのまま宿に帰ることに。0時に駐車場を出て、0時半すぎに宿に到着。風呂に入って1時30分に就寝。昨日が2時間睡眠だったので、4時間半という睡眠時間がぜいたくに感じる2日目の夜となりました。

(3日目に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?