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FUJI ROCK FESTIVAL 2019 2日目感想②

「ジャーン!」。グリーンの基地で寝てるとこのイントロで起きた。何か聴いたことあるなと思ったら、映画「ROCKYⅣ」のサントラに入ってる「WAR」だ。カセットで擦り切れるほどよく聴いたなと思いつつ、この入場曲を選んだCAKEを観るため、今回初のモッシュピットに。

個人的にはめちゃくちゃ盛り上がったのだが、周囲は「何この曲?」と笑っていた。知らなきゃ普通そう思うよな。しかもフェイドアウトさせることなく、6分位の曲をフルに笑。終わる頃にテンションが上がりきり、ガッツポーズをしたジョン・マクリーが登場! 今回のフジロックの珍場面でした。

一曲目は「Frank Sinatra」CAKEって本当にいいバンドだと思うのだが、地味ではあるのでなかなか客はノリづらそう。ジョンもやや不満そうな表情を見せるが、個人的には「Sinking Ship」を早々とやってくれてうれしい。

中盤からジョンが何度も「カァーッ!」と鳴らすヴィブラスラップもツボ。そんなに鳴らさなくても笑。客観的には渋すぎた感のあるCAKEだが、こうした海外のオルタナバンドが日中から観れるのはフジロックの醍醐味。オーディエンスのノリの悪さに気を悪くせず、また来日してほしい。

一方で演奏途中から激しくなってきたのが雨。普通は多少の雨でも椅子で待機したりするのだが、叩きつけるように降り続ける雨にさすがに避難。一旦会場を出て、グッズ売り場など室内で雨をやり過ごす。中は人でごった返し、避難所のようになっていた。

一旦雨が止んだ&空腹MAXので、グッズ売り場近くで吉そば。うーん、これは高い。もの足りなかったのでカレーも食べるが、最初からこっちで良かったかも。

腹ごしらえしたところで気を取り直して再び会場へ。グリーンではASIAN KUNG-FU GENERATIONが終盤を迎えているが、ALVVAYSを観にレッドマーキーへ。カナダのドリープポップバンドで男女混成。最初はしっとりと始まったが、後半は「Archie,Marry Me」「Dreams Tonite」「Party Police」の知っている曲3連発で大いに盛り上がった。

その一方で、雨は再び豪雨になってきたので外に出れるレベルではない。本当はグリーンでMARTIN GARRIXを観たかったが、断念してそのままDANIEL CAESARを観ることに。ちょうど友人とも合流して雨の話を。オレンジコートの方もすさまじかったらしい。

DANIEL CAESARをどれだけ観ただろう。雨で疲れがたまっていたので、あまりきちんと聴いた感じではなかった。やや小雨になってきたのでグリーンに戻る。基地に戻ると友人の椅子が1脚なくなっている。なんというか、この雨のひどさにこういう行為に出た奴がいるのだろう。周りを調べたが見つからず。こういうことって、せっかく楽しいフェス気分を台無しにするので、ぜひやめてもらいたい!

2日目のヘッドライナーはSIA。実はヘッドライナーの中では一番楽しみにしていた。1日目のCHEMICAL BROTHERSも3日目のTHE CUREもフジロックの常連だが、SIAのようなメジャー系の大物はなかなか観る機会がなさそう。さらに曲もいい。始まる前に前の方に行って待機。

いよいよSIAが始まった。キレキレのダンサーを使った演出に期待を感じつつ一曲目は「Alive」。SIAは端の方で微動だにせず歌っている。「次はセンターに出てくるのかな」と思いきや、本当に微動だにしない(笑)。基本的にSIAをイメージしたダンサーを軸に、端で歌う本人という構図は変わらない。この演出をほめちぎる人がいるが、個人的には途中から単調になってしまって、最後は基地に戻って「Titanium」「Chandelier」、アンコールの「The Greatest」は座ってみた。

SIAの曲ってドラマティックな展開のものが多いから、本人が前面に出て欲しかったし、ライブならではの生っぽさが欲しかった。とは言うものの、全く降り止まない、というか勢いを増した雨に心が折れた側面もある。

そういう状況だったので、2日目はSIAが終わってからすぐに車に退散。他の人も同様で出口までは大渋滞。ここ数年では久しぶりにフジロックで心が折れかけた瞬間だった。車にたどり着いたのは23時。0時に宿に到着して、雨具の処理。新聞紙とか詰めないと、明日乾いていない可能性大。それから急いで風呂に入って、1時半に就寝。さすがにこの日は秒で眠った。

3日目につづく

#フジロック2019
#フジロック
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