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リタイアまでにいくら貯める?

①2300万円

②1500万円

③1000万円

世帯主が65歳以上の世帯の平均貯蓄額は①~③のうちどれでしょうか?


正解)①



◆リタイア世代の貯蓄額は平均値2324万円

世帯主65歳以上の貯蓄額は平均値が2324万円、中央値(※)が1555万円です。

そして、2500万円以上の世帯が33%。一方、300万円未満の世帯も15%を占めています。

世帯主65歳以上の世帯の貯蓄額(出典:家計調査(貯蓄負債編)2020)


このように、リタイア世代の貯蓄額は世帯により大きく異なります。老後のお金がいくら必要かを考えるには、自身の生活スタイルに合わせて算出することがとても大切です。


◆あなたは、リタイア後いくら必要?

それでは、あなたのリタイア後の必要額を計算してみましょう。ここでは、「リタイア後いくら必要か」を自分自身のケースに置き換えて計算できるよう、簡単な計算式をご紹介します。

リタイア後の必要額を計算するには、生活費と年金の額がとても重要になります。

65歳時の生活費がこちらの記事を参考にしてみてください。
https://note.com/fp_kudokiyomi/n/nd629324918c5

将来の年金受給額については、50歳以降の方は年金定期便をご確認ください。65歳から受け取る年金の予想額が記載されています。50歳未満の方は、ねんきんネットで将来の受給額を試算できます。これについては、また別記事で書いていきますね。

65歳の女性が95歳まで生きる確率は約25%なので、まずは95歳までの必要額を計算してみましょう。

計算式はこちら

・(①1ヵ月の支出額)=リタイア後の生活費×1.17(※2)

・(②95歳までの合計支出額)=①×12月×30年

・(③95歳までの年金受給額累計)=(年間の年金受給額)×30年

・(④65歳時点の必要額)=②ー③


例)世帯での1ヵ月の生活費が26万円、年金額252万円(月21万円)の場合で計算してみましょう。

・(①30万円)=生活費26万×1.17

・(②1億800万円)=30万×12月×30年

・(③7560万円)=252万円×30年

・(④3240万円)=②ー③

ちなみに、上記の例で90歳までの場合は2700万円、100歳までの場合は3780万円となります。

あなたも、自分の生活スタイルにあった必要額を計算してみてくださいね。


★アドバイス

今回は65歳時点の必要額を試算してみました。まずはざっくりとでいいので、リタイアまでにどのくらいのお金が必要なのかを知るということから始めてみましょう。

しかし、65歳以降も働き、年金の受け取りを繰り下げるなどの対応をすれば、65歳以降も収入を増やすことは可能です。 

あくまでも一つの目安として目標額を知ることは大切ですが、それに縛られず、臨機応変に対応していくことも大切だと思います。

◆まとめ

・リタイア世代の貯蓄額は世帯により大きく異なる

・自分の生活スタイルで老後のお金を計算してみよう

・リタイア後の必要額を計算するには生活費と年金額が重要なポイント

・65歳以降でも収入を増やすことは可能。臨機応変に対応して

(※1)中央値とは、データを並べたときにちょうど真ん中にくる数字です。平均値は極端に大きい(小さい)数字に引きずられる傾向にあるため、実感としての真ん中は中央値が近いとも考えられます。

(※2)実際の生活費から税・社会保険料込みの支出額を算出する係数

(注)上記はあくまでも例、そして概算です。約3000万円が必要といいたいわけではありません。また、ご夫婦のうち、どちらかが先に亡くなった場合などは考慮しておりません。

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