なぜ、価格は上昇するのかをトレーダーに質問してみてください。恐らく、「買い手の数が売り手の数を上回ったからだろう」という陳腐な答えが返ってくることでしょう。

しかし、それは正しくありません。株にしろ、先物にしろ、いかなるマーケットにおいても、売りと買いの数量は必ず等しいからです。

もしグーグル株を100株買いたければ、誰かがあなたに100株売らなければなりません。アマゾン株を200株売りたければ、誰かがあなたから200株を買わなければならないのです。

これが株式市場で売りと買いの株数が等しくなる理由です。さらに、先物市場では買いポジションと売りポジションの数が常に一致しています。

価格が上下に変動するのは、買いと売りの数が異なるからではなく、買い手と売り手の欲と恐怖の度合いが変化するからなのです。
（『ザ・トレーディング』第2章「集団の心理」より一部抜粋）

5つ星★★★★★
【「ザ・トレーディング」には、雰囲気に流されやすい心理面を意識しつつ、自分の欲と感情をコントロールするための答えがある。】
お金のことになると、人の気持ちは不安定になるもの。「ザ・トレーディング」には、雰囲気に流されやすい心理面を意識しつつ、自分の欲と感情をコントロールするための答えがある。　勝つ確率、負ける確率にきちんと向き合いながら、長く投資活動ができる工夫が散りばめられた名著です。（緑色と風さん）

5つ星★★★★★
【旧著に比べかなり読みやすくなっている】
旧著に比べかなり読みやすくなっているというのが率直な感想です。難しい内容を噛み砕いた表現を用いて記述しているところは、著者が精神分析医というところに起因しているのでしょう。心理的な部分と技術的な部分がバランスよく採用されているので、バイブルとして読み親しまれてきたことにも同調できます。チャートの図解がすべてカラーに刷新されているところやスピン（しおり紐）が付いているところも読者としては嬉しいポイントです。（atomrockyさん）

5つ星★★★★★
【何度も読み返したい】
アレキサンダーエルダーのトレーディング本。名著だと思う。手法が具体的で、それぞれに丁寧な心理的解説が付されている。また、というか何度でも読み返したい本だ。（Hさん）