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私の00smusic#15

#141 Forever by Splitsville

60年代中期の両傑作であるビーチボーイズのペットサウンズと、ビートルズのラバーソウルを掛け合わせた作品タイトル、その60sポップへの溢れる愛をパワーポップな彼らがここで再現している。ていうか、好きのバカ正直さがすごい。

#142 Forever She'll Be My Surfer Girl by Blian Wilson

40年近く待たれたスマイルは、作り込まれた傑作だったけれど、その出来ない呪いが解けた後の、その次の作品の風通しの良さだったり、終始リラックスして、ノスタルジックかつロマンチックで、語りも差し込んだエンタメ性の高さは素晴らしく印象的。個人的には、結構苦しい時期に聴いてたアルバムだったので、その時を救ったバイブルのような作品で、アルバム一枚、まるで一本の美しいフィルムを観ているようで、色んな感情に包まれながら、癒されて、和ませてもらいました。

#143 The Girl I Can't Forget by Fountains of Wayne

良い曲が多すぎて、究極に1曲を選ぶのが難しい人たちですけど。でも、個人的には、この曲は最初から最後まで全てが完璧、彼らの最高にポップで、最高傑作だなと思いました。これを超えるポップソングなんてあるんですかね?笑

#144 Work to Do by America

アメリカといえば、名前のない馬のイメージしかなく、正直アダムとジェームス・イハが参加してたから初めて聴いたくらいだったのですが、かつてはあのジョージ・マーティンがプロデュースしていた時代だったり、80年代の作品にも秀作があるのを発見したりして、次第に興味を持ちはじめて、ここから遡って聴いて、もう素晴らしいグループだったんだと思い直して。この曲は、アダム提供曲のまたもや傑作だと思う。

#145 Corners of Your Head by Ivy

フランス人シンガーのドミニク・デュランド、プロデューサー業のアンディ・チェイス、FOWのアダム・シュレシンジャーの3人グループ。フランス人歌手を中心に置いた、大人っぽくて、落ち着いたインディギターポップ。アダムが亡くなってしまって、とても残念だけど、せめてアンディとドミニクの夫婦ユニットでも、作品出して欲しいなあ。

#146 Kind of a Girl by The Tinted Windows

70年代のパワーポップにおける最高のドラマー、バーニー・カルロスを召還出来たことが、まず大きな鍵になっていて、フロントのトップにはテイラー・ハンソンがいて、花形を飾り、的確なコンポーザーのアダムと、ユニークなギタートーンで、グループの色合いに個性を加えたジェームス、というスーパーグループ。次の作品の検討もあったようだけど、実現せず終わってしまったのが残念。

#147 Jenny by The Click Five

デビューからボーカル脱退までの過程だけ取ると、00年代のワンダーズだなというイメージがあるんだけど、デビュー作は00年代最高のポップロックアルバムだと思っていて、以降はなぜかそれまであった魔法が嘘のように消えてしまう。

#148 Graduation Day by Head Automatica

グラスジョーのダリル・パルンボが、バンドにはないヒップホップ等の要素を音楽に取り入れるため、別バンドを結成。デビュー作はそういったことが反映された作品に、そしてこの2作目は、パワーポップの純度が上がり、それなりに支持も集めたが、3作目では制作をしたものの、メジャーレーベル判断でリリースの棚上げ、別の場所でのリリースを望むも、恐らく法的拘束により断念。結局バンド自体も解散の流れに。売上を見込めないバンドの宿命か。きちんと聴いてみたかった。

#149 Hide Another Mistake by The 88

見つけて聴いた時は、良すぎてすごい掘り出し物を当てた気分だったんですけどね。次のアルバムでメジャー契約も果たし、レイ・デイヴィスやコステロのような大物とも絡み、フジロックも出てるけど、全然知られなかったなあ。

#150 Sequestered in Menphis by The Hold Steady

名作Boys and Girls in Americaなんて、例えば同じアメリカを題材にするグリーンデイ作品と同じくらいのクオリティを持ってると思うし、こんなドチャクソ格好良いアメリカンロックバンドなんて、そうそういないから、これまで日本でこういうバンドの公演が観られてないなんて、本当に残念なことだし、一度生で観てみたいなあって思うほどの良いバンド。


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