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ウィム・クロウエル グリッドに魅せられて

ウィム・クロウエル グリッドに魅せられて

gggで行われている企画展に行ってきました。
ウィム・クロウエルは展示デザインからスタートし、日本でも大阪万博の際のオランダ館の空間デザイン、リーフレットなどを制作しています。美術館関係の仕事が多いです。

本展はオランダのグラフィックデザイナー、ウィム・クロウエルの業績の全容を伝える日本初の展覧会です。(中略)クロウエルの全業績を顧みると、理論と手法に前例のない次元の詩情と美学を統合させつつ、半

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“見ることのリアル”を見ているのは誰か

“見ることのリアル”を見ているのは誰か

“レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル”を見てきた感想。
隣でやっているドラえもん展の方が混んでたけど、日曜日の午後ということもあって、こちらも少し混んでいました。

レアンドロ・エルリッヒは、国際的に活躍するアルゼンチン出身の現代アーティストで、日本では金沢21世紀美術館に恒久設置された《スイミング・プール》の作家としても知られています。森美術館 - MORI ART MUSEUM

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上野アーティストプロジェクト「現代の写実―映像を超えて」

上野アーティストプロジェクト「現代の写実―映像を超えて」

上野アーティストプロジェクト「現代の写実―映像を超えて」を見てきた感想。

都市の看板や大型スクリーン、そしてテレビやスマホなどを通して写真やビデオの映像情報がめまぐるしく氾濫する現代社会の中で、絵画でしかできない「現代の写実」を真摯に追究する画家たち9人を紹介します。
– 公式サイトより

2017年11月17日(金)~2018年1月6日(土)
東京都美術館にて開催中

「写実主義」写実主義

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『repetition window, 2017』 目

『repetition window, 2017』 目

A2 目 | 作家 | Reborn-Art Festival

「見る」という行為は、言葉の上では、とにかく見たいものがあるその場に行けば完遂されてしまう。現地に足を踏み入れれば、少なくとも見たことにはなる、はず。
ただそれは、証拠として現地までの切符を購入しただけのことで、「眼差しを向ける」というような、能動的で自覚的な行為とは少し違うのだと思う。

この作品が提示する空間と時間は、作品そのも

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『信濃大町実景舎』 目

『信濃大町実景舎』 目

信濃大町実景舎 | 北アルプス国際芸術祭

まず一番気になったのは、階段を登り山を登ってきてる以上、眺めの良い景色が広がってることなんて分かりきっている、ということ。
風景を見て、「おー」って思うだけなら、柵で囲いながら丁寧に案内する必要もそんなに感じない。(階段を結構登らないといけない横の展望台の方が、単純な景色の良さの感動はあった)
ただ少し深く考えて、窓枠を含めた全体を絵として考えると、ホワ

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