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行政区分としてのフランス地方圏

町と地方の記事掲載の前に、本サイトにおける地方の名商と、正式な行政区分としての地方圏についてまとめておこうと思います。

2024年現在、フランスには13の地方圏が設定されています。現在の地方圏は、2016年の地方圏改定によって、設定されたもので、それ以前は22の地方圏が設定されていました。

現在の地方圏(左)と、2016年以前の地方圏(右)

francerでは、以前に設定されていた22の地方圏をベースにフランスの地方として取り扱っています。それは、現在の地方圏名称よりも、以前の地方圏名称のほうが、日本人の皆様にとって、なじみ深い名称が多いためです。

例えば、「グラン・デスト地方」と文字で表記されたときに、どの場所のことを指すか、いまいちしっくりこないのではないかと思います。それよりも「アルザス地方」「ロレーヌ地方」「シャンパーニュ・アルデンヌ地方」と言った表記のほうが、わかりやすいと考えています。

また、この22の旧地方圏の名称をそのまま利用するのではなく、より日本人の皆様にわかりやすく、馴染みのある表記をしたいと考えています。

例えば、日本では、「ロワール地方」という名称がよく用いられますが、改定前でも、改定後でも、「ロワール地方」という名称は存在していません。主に「ロワール地方」と呼ばれる地域は、現在では、「ソントル・ヴァル・ドゥ・ロワール地方」と「ペイ・ドゥ・ラ・ロワール」地方を合わせた地域、旧地方圏では、「ソントル地方」と「ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方」を合わせた地域の総称と考えられます。しかし、大変馴染みのある「ロワール地方」という呼称を利用したいので、本サイトでは「ロワール地方」という名称を使っています。

地方圏名称の記載は、「地方色豊かなフランス」と謳っている弊サイトにおいて非常に重要となりますので、地方名称に関しては、下記の表を基準として、記載することにしています。

上記の表で、赤文字にしているところが、francer独自に設定をした地方名称となります。

独自に設定した地方に関しては下記の表のように設定をしています。

本サイトでは、このような基準のもと、フランスの地方を定めてご紹介をして参りますので、お含みおきいただけますと幸いです。

フランスの地方というのは、イメージで話すことも多いのですが、各地には「地方庁」というものも置かれており、明確に定めされた地域となっています。

これが、完全に良いというものではないかと思いますが、やはり紹介をしていくなかで、線引きは必要となりますので、弊サイトでは、このように設定をしています。

意外と、正式名称として「ロワール地方」「プロヴァンス地方」という地方が存在していないということを、知らなかったという方も多いのではないでしょうか

なお、「ケルシー地方」「ペリゴール地方」「サヴォワ地方」など、さらに古い時代の地方名称は、明確な設定はしていませんが、名称を利用することはありますので、ご了承いただければ幸いです。

このマガジンでは、次回から、この基準を基にフランスの各地方と町々をご紹介してまいります。

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