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もはやテロ

私が住むマンションの前からちょっと離れた大型ショッピングセンターへの送迎用のバスが走っている。週に何度か利用する。
5月の最初の日、食料品の買い出しに行き、帰りはこのバスを利用した。

その乗客の一人に私の天敵である高齢男性がいた。彼はマスクをせずに、何度も咳をしていた。口元を隠すこともなく飛沫を拡散している。

この世代の男性はマナーが悪いことで有名だ。彼もその一人。何度も何度も咳エチケットをせずに咳き込む姿を見て、敬虔なクリスチャンの私の中に小さな殺意が芽生えた。私だけではないだろう。すべての乗客は殺意こそはないものの、その場から離れたいと思ったに違いない。

もし私が感染して死んだなら、きっかけはこの日にあることを記しておこう。

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