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【サッカー雑感】2022明治安田生命J1リーグ第2節 磐田×清水 3年ぶりの静岡ダービー

2019年以来、3年ぶりの開催となった静岡ダービー。Jリーグにもいくつもの名勝負があるけど、やはりこのカードがないと一抹の寂しさを覚えてしまうのは、僕だけでは無いと思います。
例えば、2007年のエコパ。
スコアレスで迎えた後半アディショナル・タイム、藤本淳吾のフリーキックからゴール前に飛び込んできたチョ・ジェジンが値千金の決勝ゴールを叩き込み、友人も含めた周りが磐田サポーターばっかりだったにも関わらず拳を握って泣いたことは、テレビ観戦してた99年のチャンピオンシップと同じく、おそらく一生忘れない試合の一つです。

僕にとってもいろんな思い出がある静岡ダービーですが、今回は仕事のためDAZNで後追い。

明治安田生命J1リーグ2022 第2節@小笠山運動公園エコパスタジアム
ジュビロ磐田 1-2 清水エスパルス

■得点者
鈴木唯人(清水/9分)
鈴木雄斗(磐田/23分)
中山克広(清水/67分)

■選手交代
【磐田】
大森晃太郎→大津祐樹(63分)
金子翔太→ジャーメイン良(70分)
杉本健勇→ファビアン・ゴンザレス(70分)
遠藤保仁→小川大貴(81分)

【清水】
ベンジャミン・コロリ→中山克広(51分)
山原怜音→滝裕太(51分)
神谷優太→髙橋大悟(82分)
滝裕太→栗原イブラヒムジュニア(91分)

■退場
山本義道(磐田/74分)
ファビアン・ゴンザレス(磐田/78分)

スターティングのフォーメーションは以下のとおり。

3-4-2-1
4-4-2

今回は磐田ホーム扱いのためエコパスタジアム。
「エコパ」、「静岡ダービー」という一つ一つのワードがある意味新鮮に思えてしまう。新鮮に思ってたらダメなんでしょうが、ダービーはやっぱりファンとしては嬉しいものです。

前半の立ち上がり、磐田は細かくボールを繋ごうとし、清水は前節の札幌戦の教訓からか、積極的にボールを取りに行く形。

9分、どちらもとにかく欲しかった先制点を奪ったのは清水。
自陣深くで神谷優太がカットしてボールを前へ送ると、反応した鈴木唯人がDF山本義道の裏を抜けて一気にゴール前に進入し、最後はやや減速しながらGKの動きを冷静に見極めてボールを枠内に収めました。

出鼻を挫かれた磐田ですが、ボールを細かく繋ぐ姿勢は変えず、清水陣内でプレイする時間が長くなっていきます。
そして23分、ゲームが振り出しに戻りました。
クイックリスタートのスローインから一旦下げ、最終ラインの大井健太郎が長いボールを送ると、鈴木雄斗が右足を伸ばして触れたシュートが見事にゴールに吸い込まれ、磐田が早い時間に追いつきます。
ここから勢いづいた磐田、ますます攻める時間を作っていきます。ほとんどの攻撃が遠藤保仁を経由しますが、長短のパスを使い分けたりミドルシュートも狙ってくる、未だ健在の42歳。
そして触れないわけにはいかない金子翔太。昨シーズンから磐田にレンタル移籍し、今年は完全移籍となった清水の生え抜き。今日も持ち味の機動力とすばしっこさを活かして、ポジションを入れ替えながら清水守備陣と渡り合っていました。背番号が30から40に変わっても、スタイルは変わらず貫いてほしいと思います。

後半開始直後、清水はベンジャミン・コロリから中山克広、山原怜音に代わって滝裕太を投入します。滝裕太を入れたのは、おそらくエリア内の細かいところに飛び込んでいける動きを狙ったと思います。

前半に比べると清水がボールを持ち、チャンスを作る機会が多くなっていきます。
そして迎えた67分、清水がカウンターを発動。
楔のパスを受けた鈴木唯人が落とし、神谷優太から左の中山克広へ。中山がカットインから右足を一閃。強烈なミドルシュートを沈めて勝ち越しに成功。
前節でゲームに入れなかった中山克広が名誉挽回を果たし、清水がペースを掴みます。

そしてここから2つのポイント。
73分、山本義道が滝裕太へのアフタータックルを取られ、この日2枚目のイエローカードで退場。
78分、ファビアン・ゴンザレスが鈴木義宣と競り合った際、伸ばした左腕が鈴木義宣の顔に当たり、これを意図的とジャッジしたレフェリーが1発レッドを提示。個人的には両方とも厳しいんじゃないか?とも思いましたが、磐田は2人減って9人での戦いを強いられます。
残り15分、畳み掛けたい清水は鈴木唯人、中山克広、滝裕太、栗原イブラヒムジュニアが決定機を迎えますがGK三浦が気迫のセーブで追加点を許さず、そのままスコアは動かず試合終了。

3年ぶりの静岡ダービー、ゲームとしては後味の悪いものになりましたが、それでも勝利は勝利。宿命のライバルとの試合、勝ち点3ポイントはやはり特別なものがあります。

最後に、個人的なマン・オブ・ザ・マッチを。
No.17 神谷優太
攻撃的なポジションなら何処でもこなせる選手ですが、サイドや1.5列目のような、スペースができやすいところが最適かもしれない。今日は2つのゴールをお膳立てしたことももちろんですが、周囲の選手を使う能力もあるし、コーナーキックも蹴れる。まだ2試合ですが、ここまでの貢献度は非常に高いし今後が楽しみ。

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