地の文ゲボ難

こんばんは、小西です。
少し前に別のサイトで二次創作を書いていました。書きたいものがあって、三ヶ月くらい設定や構成をねりねり、一気に書いていました。以前noteで書いた画家たちが登場人物の脚本に、一本絵を書き終えたら推しの神絵師にDM送った、という台詞が出てきますが、あれは実話です。二次創作を書いて、もうどうにもならんと思い、行動しました。

好きな作品を深掘りして好きなキャラの過去を妄想して二次創作をしていたので、それはもう楽しかった。四六時中考えていました。
しかしいざ書いてみると、思ってたんと違う……みたいなことばかりです。特に一番しんどいのは地の文。いつも脚本ばかり書いているので、全く慣れませんでした。動きも文字で表さないといけない。感情もちょこちょこ書かないといけない。さらに読者が想像する点を踏まえて、書かなくて良い部分、くどくなる部分は省略して、説明は簡潔に。しかし脚本のト書きのような簡略的なものではなく、文章としての体裁を保ちながら。書くことが…書くことが多い…!

脚本では一応ト書きに季節だの場所だの登場人物の服だの書かれている場合があります。書かれていなくとも、舞台のセットを見れば、学校なんだなあ、とか、会社っぽいなあ、とか分かるようになっています。服装を見れば、冬か…、とか、夏なんだね、とか分かるわけです。
脚本に書くとしたら、

「ピザまん食べようかな。」
「あー良いね。おでんももうある。」
「あーね。」
「私もあんまん食べて帰ろかな。」

程度で、秋にコンビニ寄った感が出せるのですが、地の文にすると

肌寒くなり、コンビニエンスストアにはおでんとさつまいものスイーツの広告が貼り出されている。AとBは何の気なしにそこに立ち寄り、もうアイスは寒いね、なんてことを言いながら冷やかした。部活終わりで小腹が空いていたため、帰り道ではAが買ったピザまんをBに一口分け、お返しにBは自分のあんまんをAに渡した。

みたいなね。長い。長くなってしまう。分からない。綺麗な地の文が分からない。
人には合う合わないあります。合わないものほど憧れる。しかし私は地の文を書くのが嫌なので小説家に憧れを持ちませんね。

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